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ちひろちゃんの本音。/湯神くんには友達がいない 第76話 感想(週刊少年サンデー2018年53号)

2018-11-28 | サンデー感想
                               
                          ちひろは湯神の本当の良さを知っている。









まあそもそも、
この世は意外と「自由に」動けない節があったりしますからね
あらかじめ約束した訳でもないのにそうしなければいけない~という空気、
でもやっぱり個人個人で趣向も事情も思考も違う訳ですから、
「全員同じように」とは行かないし、
むしろ個人個人が違うのが“当たり前”なんですよね。
普通に生きてるだけなのに縛りや義務が増えて行くのはやっぱり苦しいと思うんです

そもそも、結局は「みんなで集合写真撮りたい」っていうのも彼らのエゴじゃないですか?
ぶっちゃけ大して仲良くないけど、湯神くんは野球でちょっと結果出したから「箔」に使いたかっただけでしょう
頼み込んだ訳でも、あらかじめ告知されていた訳でもない会合に加わらなくて叩かれるのはちょっと理不尽だと思う
先に帰ってしまった事に寂しさを感じる事は自由ですが、それを強制させると単なる義務になってしまう。
彼には彼の楽しみ方があり、彼らには彼らの楽しみ方がある・・・ただそれだけでしょう。







それに、
湯神くんのああいう行動は確かに個人主義だとは言えるけど、
別に湯神くんがすべて個人主義で生きているか、って言えばそれは違う。
意外と野球部のみんなの事も考えてるし、
誰かがピンチの時には身をもって守る勇気もある。
何より、
手芸部の出し物の為に一生懸命頑張ってくれた。
自分のやりたいように生きてはいるけれど、それはそれとして「薄情」って訳ではないんですよね
ちひろちゃんは今までも何度も湯神くんの言動に助けられて来たし、人間的に影響も受けていると思う
ちひろちゃんは、
湯神くんは本当は「そんなヤツ」じゃない事を知っている。
だから、好き勝手言われる現状に素直に腹が立った
彼らの身勝手な言い方が許せなかった・・・んでしょうね。

そもそも、湯神くんの文化祭の回り方だって彼独自の視点で見つけた「楽しみ方」であり、
それを他人からどーこー言われたり面白がられる言われなんてないでしょう
むしろ、そうやってきちんと自分「ならでは」の楽しみ方を見つけられてる事実に尊敬するくらいです
「お化け屋敷に一人で入ってたら笑える~」っていう方が正直可笑しいと思いますけどね(笑
それも正直“義務”じゃんねえ。




    


しかし、
割と内向的で「ことなかれ主義」な一面も昔は強かったちひろちゃんが、
こうやって誰かの為に怒りを露にして嫌われる事すら恐れない姿勢を見せたのには驚きました
それくらいちひろちゃんにとって湯神くんは大きい存在になってる~って事なんでしょうし、
ちひろちゃんが有り体に湯神くんに好意だったり感謝している様が垣間見れて正直嬉しかったです
何より、ちひろちゃんの“成長”を感じられたのが一番感慨深かったですね。
他の誰が何て言おうと、
私にとっては素敵な人だし、
「友達」と呼べる人物である。と・・・。
そんな心意気に読んでいて実直に感動してしまいましたね。

既にある流れに逆らったり、自分だけ逆方向を行くのはとても勇気がいること
でも、だからこそ、得られるものだってきっとあるはず-----。
そう信じて、
次回以降を待ちたいと思います。









にしても、
今回のちひろちゃん凄く可愛かった・・・!
容姿は勿論、いや、それ以上に湯神くんの事を想って、
考える前に口と身体が動いてしまった精神性にむちゃくちゃ悶えてしまいました(笑
実際こんな風に庇われたら相当嬉しいだろうな。。って何となく思いました。
やっぱり湯神くんは大好きな漫画だ、と改めて感じましたね。