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君はカムパネルラ。/アクタージュ 第41話「新星」 感想(週刊少年ジャンプ2018年50号)

2018-11-12 | アクタージュ
                                
                                格好良い。











何でもそうですけど、
説明しすぎたり理屈で語ったりし過ぎると途端に嘘くさくなりますよね
それと同様に豪華なセットで「説明し過ぎない」事と、
些細な仕草で嘘を現実だと信じ込ませる「理屈ではない」自然さが肝なんでしょうね

そもそも、
何も無いところから物凄いものを生み出すのって単純にワクワクします
景ちゃんの深く役に潜り込むセンス・・・というか生まれ持った本能的なもの?がきっとそうさせているんでしょうね
これ、正直実写で再現出来るなら実写で観て見たい気もして来ましたね・・・笑
アニメも良いんですけど、演出とかで誤魔化しそうな気もするんだよなあ。


夜凪ちゃんは完全に「少年」に、
「良い事」を本気でしようと頑張るカムパネルラに化ける事に成功した。
以前、千世子の事を崇めたような発言を彼女してましたけど、
そういう風に見える~って事自体が
その時点でその人っぽくなれる素養を持っている事の何よりの証しなんですよね
だって、そういう要素が無ければ「素敵だ。」って気付く事すら出来ないじゃないですか?
そういう意味で、夜凪ちゃんは確かに演技の中で成長する事が出来たんでしょうね
この日の夜凪ちゃんは、
完全に友人のジョバンニのワクワクを楽しそうに見守るただの「美しい人」に成れていました
そして、それこそが他人の人生を体験出来る、という役者の喜びに他ならない
千世子がその成長速度とセンスに嫉妬(のような感情)を覚える位、
巌さんの学びを生かして堂々と演じ切る彼女が素敵な41話だったと思います。





一方、
アキラの芝居は、
どっちかって言うと見た目重視の小手先の演技なんじゃないかな、と
勿論それで人気を博しているんだからそれはそれで褒めるべき才能だと思う
ただ、
やってる事の性質自体が違うので、
水と油みたいになってしまう危険性はあるんですよね
別にどっちも正解っちゃあ正解だとは思うけれど、
それで劇の雰囲気が壊れてしまってはお互いにプラスにならないでしょう
景と阿良也が作った素晴らしい流れを、上手く転がせるか、それとも・・・?

って事で、
順調は順調なんだけど、
良い具合に気になる引きも作れているのが尚良かった話数だったかと
アキラとしては自己評価も賭けた正念場も正念場、
既に人気者なんでカタルシスを作り難いキャラにも関わらず、
こういう角度でカタルシスを作らんとする工夫された作劇の巧さが光っててレベル高いと思います


その裏で、
七生は着々と復活への道程を歩んでいます
そこに巌さんはいなくとも、教えた学び子の中に、
作り上げた彼の演出のなかにきっちりと巌さんが「残っている」。
そこにいないってことは、いないって感じるってことは、
逆にいるって事なんですよ。
そう感じる心があるってことだから。

アキラも、七生も、そして千世子も、景ちゃんの存在に影響され意識し、刺激を受けて、
常に高みを目指さんと努力し続けている。それは、間違いなく、主人公が際立っているという事!
今後も景ちゃんの躍進と、それが生み出すドラマに期待しています。最高の漫画ですね。












しかし、今週の扉絵、エロいですね・・・!(超笑顔)。
いつか夜凪ちゃんもこんな芝居するんでしょうか。
出来れば俺の部屋で(略