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椎橋寛新連載!「神緒ゆいは髪を結い」 第1話「幻の黒セーラー」 感想

2019-03-15 | 神緒ゆいは髪を結い
                              
                              始まった!









「ぬらりひょんの孫」の椎橋寛さんによる新連載「神緒ゆいは髪を結い」が遂に始まった。
ちなみに平成最後のジャンプの新連載になるらしく、
そう考えるとある意味納得の人選ではないでしょうか。






いきなりですが。
正直前作の読切「いにしえの滅び文」を連載にしたとしてもそれなりのものは出来たと思う
あれはあれでこの作者の王道・・・というイメージで決してクオリティが低かった訳ではない

しかし、あれを連載にしなかった理由も正直分かる
作品の題材としては「和風バトル」という事で、
まあ、
平たく言えば置きに行ってる、、、と捉われかねないですよね
それに、ヒット作の幻影を求めてジャンプで失敗したヒット作家は多いです
梅澤春人の「LIVE」とか某サイレントナイト翔とか、FW陣!とかね。
恐らく、椎橋さんはジャンプの歴史的に考えて、
そういう作品は比較されたり時代が違っていてウケない・・・と判断されたのでしょう(勿論推測です笑)
そこで、今作のような新境地と呼べる“ヒロインコメディ”に着手されたんでしょうね。




ゆいちゃんの友達の奈央が既に可愛い・・・笑



椎橋さんは、
ヒロインのキャラメイクに定評があったイメージです
ヒット作「ぬらりひょんの孫」でもつららを筆頭にカナ、ゆら、羽衣狐・・・と
ヒロイン人気がそのまま作品の人気に繋がっていた節もあったと思うんですよね
そこで、
過去作の焼き直し(まあこういう云い方あんま好きじゃないけど)よりも、
自分の武器である“美少女”を売りにした作品を作ろう、と考えたんじゃないでしょうか
思えば、かの矢吹健太朗さんも全く違ったテイストの作品で見事に2作目のヒットを生み出しましたからね
そういう意味合いでは割と希望の持てる方向転換、とは言える。


ジンクス的に不安なのは、
ヒット作を持ってる作家がヒロインものに挑戦した場合、
かなりの確率でコケている、ということ
北条司「RASH!!」、徳弘正也「Wrestling with もも子」、にわのまこと「BOMBER GIRL」、
佐藤正「ミリンダファイト」、小谷憲一「ウルフにKISS」など・・・
それと、
ヒット作の次が打ち切りだと、そのまんま次も打ち切りで帰って来なくなる作家も多い
例外は和月伸宏さんとかにわのまことさんとかかな・・・?
そういう意味だと、
逆にそういったジンクスを跳ね除けてくれる事に期待してしまうんですが。
正直、神緒ゆいちゃん可愛いしねえ。。笑




斬新な相手役だ・・・笑



ただ、
一応主人公?はゆいだとは思うけど、
視点となるキャラはいかにも椎橋さんのキャラらしい俺様イケメンキャラ
正直、タイトルが神緒ゆいなんで基本はゆいちゃんが天使だったり悪魔だったりする相様を楽しむ漫画なんでしょう
そういう意味では中心がゆいちゃんでそれを見守るのが鍵斗(と、奈央)なんでしょうね
そう考えると、
ラブコメとしても展開していけそうで非常に楽しみです

面白いのは、
リアル天使と悪魔、という物語の図式
こういうのは今まであるようでなかったと思う
いや、厳密に言えば性格チェンジヒロインはいることはいるけど、
最近は全然見なかったな~、というか、容姿まで変わるのは正直面白いですね
正に一粒で二度美味しいヒロインに仕上がっていて期待が持てます

最も個性的なのは、
相手役の男である鍵斗が悪党キャラである上に俺様キャラである、ってことでしょう
普通のイケメンでも優男でもヘタレなのに時々格好良い、というキャラでもない
正にリアルに小賢しい悪党、、、っていうのが新鮮なポイントでした
ただ、
後半では、
ちょっとバカな部分を晒したり、
天然な部分を見せて憎めない一面も披露してたので、
そこまで嫌われキャラってわけでもないのが実に良かったですね
正直、お金持ってるなら獣医雇えば?とは思いましたが・・・(笑)。







正直、
「ぬらりひょんの孫」の路線を捨ててまで挑んだ新境地だけあって、
気合いを込めて作られたヒロイン兼主人公?の神緒ゆいはめっちゃ可愛いです
まず、表紙の時点で可愛いですし(笑
奈央の事を想って(ある意味)健気に暴れて守る黒ゆいも、
誰もバカにせず全肯定してくれる素直で純真な白ゆいも同じくらい可愛い
流石ヒロインに定評のある作家だけあって、
ただ可愛い・・・だけではなく、
美しさも気品も兼ね備えた最高のヒロインを作る事に成功していると思う
その上、おっぱいも大きいし←
何も言う事はないです
奈央とゆいの関係性も好きだし、
極悪人のようでどこか間抜けな鍵斗もなんだかんだ面白い
そういう意味では好感度の高いキャラを作るのには成功している、って言えるでしょう
後は、
椎橋さんが初連載してから11年経ってるので、
今でもこのアナログ感溢れる作画と独特の作風はハマるか否か、という気がします


ぶっちゃけ、
初回のクオリティで言えばぬらりにも引けを取らない(はず)
後は初回のインパクトだったり面白さをどう飛躍させていくかだけ、ですね









個人的には、
今のジャンプは前期の新連載が全部苦戦しているうえ、
前号の新連載に勝てれば割とスタートダッシュには成功するんじゃないか?と思ってます
要するに、ちょっと前のジャンプよりも生き残りへのハードルはやや低くなってるので応援の意味は高い

それと、今のジャンプは女主人公の漫画が普通に続けられている土壌もあるので、
そういう意味合いではチャンスでもあるんじゃないですかね~。
ネタは良いんで、
後は丁寧に転がすだけですね
個人的には鍵斗がどんどん小物化していく流れと、
黒ゆいの暴れっぷりが王道ですが格好良かったです(笑

注文を付けるとしたら、
白ゆいの天使度はもっとあからさまにしていいと思うのと、
黒ゆいのデレ(のようなもの)が欲しい、ってトコでしょうか
好感度の高いキャラを作り出せてはいるので是非頑張って欲しい。応援しています!