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本気になれない私。/アクタージュ 第56話「隣の席の君」 感想(週刊少年ジャンプ2019年15号)

2019-03-12 | アクタージュ
                              
                              美人だ。









ひなちゃんがイラついてるのは、
ぶっちゃけ本気になれない自分と彼彼女らを対比してのジェラシーのようなもの・・・でしょう
何事にも冷めてて、諦めてて、中途半端で・・・だからこそ夢を追ってキラキラしている二人を観ていると、
無性にイライラしてしまう、、、のが本音でしょう

でもそれは、
最初から「何か」を放棄してるのと同義で、
ただ、自分が「持ってない」と感じながら頑張るのはしんどくて、
逆に言えばそういうしんどさと向き合うだけの勇気も根性もない自分・・・に、
内心はムカっと来つつそういう感情を夜凪ちゃんたちにぶつけているだけなんだと思う

ただ、夜凪ちゃんも持ってるようで実は持ってない人間だったりもする
そういう事を察せるような人間になれれば。。って所でしょうか。


しかし、
アキラと同じくひなの気持ちも分かりますけどね
人間そんな簡単に器用に生きれるわけじゃないですし、
どうしても比較しちゃうのが心理ですから

でもまあ、
そうやって比較して無駄に苛々したり悲しんだりしている時間こそ最も無駄なことなんですけどね
そういう事に興じてる暇があったら、もっと別の事出来るでしょ、っていう。
ひなちゃんの「成長」もまた今シリーズの“楽しみ”ではありますが。







一方で、
夜凪ちゃんも夜凪ちゃんで間違いを犯していた
映像研究部にプロの機材を持ち込み「プロのやり方」を模倣して映画を撮ろうとしていた
しかし、
それでは普段やってる事の延長線上で、
わざわざ「学校」という舞台でやるべきことではないと思う

それは、
下手でも素人でも“自分たちの力で”撮る事
それが全てだったんですよね
学生の世界に「プロ」を持ち込むことに正直意味があるとは思えない
学生は学生らしく、未熟ながらも一生懸命に、、、それが経験となり血肉となる
それに肌で気付けた夜凪ちゃんも夜凪ちゃんで確かに「成長」しているんでしょうね。







しかし、
景ちゃんが「憧れの女の子」になるのも正直分かるというか、
明らかにきれいだし可愛いしスラっとしてるし凛としてるし・・・で、
主人公でありながら最高のヒロインとしても機能しているキャラクター性が兎角最高でした
これがラブコメだったら吉岡くんが主人公で懸垂しながら告白でもするんでしょうけど(笑)。
でも、主人公が景ちゃんの方、っていうのがこの漫画の面白さだよな~ってつくづ思いました
あんまり話し上手じゃないし、ポジティブでもないのに、不思議と天然で努力家な部分で魅せてくれる
正に自分の理想の主人公像だな~と素直に思えた56話でもありました

それに、
吉岡くんを見事に「正解」に導く景ちゃんは格好良くもあった
プロの力を借りてどれだけいい映画に仕上がったとしても、
それは君の映画ではない
そうではなく、
「君と私で」撮る~という根本的な欲求を忘れちゃいけない
最初に思ったように、不器用でも自分の力で~、という流れに持って行く
そんな導く姿は紛れもなく主人公そのもので正直読んでいて凄く頼もしさも覚えました
あくまで、
「君の目」から見た私を-----。
言われなくても根源的な間違いに気付けるあたり、景ちゃんも景ちゃんで少しずつ大人になってるのかもしれない。


あとは、
他の二人・・・が手伝ってくれて、
「みんなで」何かを達成する~という“青春”を感じてくれれば、って思います
取り敢えず、ひなちゃんが第一目標、かな(笑












ところで、ドヤ顔の夜凪ちゃん、凄く可愛かった・・・!(笑)。