サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

NUMBER GIRL「TOUR NUMBER GIRL」@新宿LOFT 19.7.27

2019-07-28 | LIVE
                               
                            昨日はナンバーガールのライブへ。









ナンバーガールのライブ・・・って言っても、
正直現実感ないですよね
多分、
自分の場合中学1年生の時に出会って、
で、高校1年生の時に解散して、、、っていう
所謂「思春期」を共に過ごしたバンドの一つなんですよ
だから、なんていうか、ちょっと色々思うところが多すぎて、
でも、なんだろうなあ・・・音の感じは圧倒的に「今」で、
バリバリ雷のような激しいサウンドがなっていて。後々変わるかもしれないけれど、
今はとっても不思議な感覚、でも、確かに痺れは残っている。。そんな夜でした。








中学生の頃聴いてたナンバーガールは
色々な意味で自分の中の「定石」を壊してくれたバンドだった
ナンバーガールが与えた影響・・・っていうのは存外に大きくて、
例えば他人と違うこと、他人と違うことを良しとすること、他人と同じように振舞う必要が無い。ということ
ある意味ナンバーガールと出会ったから自分の中の枷が外れて自由になった・・・という感覚すらあったりする

ナンバーガールが変えたものってすごくいっぱいあるけど、
でも今はそれがある種「普遍的な」ものにもなっていて、
その刺激になれた今では、
当時とは違って際物的な感覚は薄れてたりするんですけど
その分年代を重ねて伝説的な扱い方をされて今や一つの「普遍」になったのかな、と
そんな風に感じた公演でそのオリジネーターの進化を感じる。という意味合いでも重要なライブだったように思う。



初めて聴いたときは、
中学生だったんで歌詞の意味は理解してるようでしてなかったと思う
っていうか「他」と大幅に違う意味不明な言葉の羅列が好きだったんだと思う
しかし、こうやって大人になって、
改めて生ライブでナンバーガールの曲に触れると、
正直な話その意味・・・というか歌詞の切なさが分かってしまって
何度もセンチメンタルな想いに駆られたが、でもそれもまた自身の成長、、、というか
大人になってないようで大人になってるのかなー、自分。と感じさせられてしまった
「OMOIDE IN MY HEAD」のサウンドとあの歌詞が頭の中をグルグルしてしまって
思わず泣きそうになったりもしたんですが、
でもそれもいい経験・・・っていうか
憧憬と男ならではの切ない心情が耳の中で絡まるあの感じ、、、を
初めて生で体験出来て個人的にとても有意義な時間になっていたと思う。


当時は意識してなかったが、
今こうやってまじまじ聴いていると、
ナンバーガールの曲って純粋に「幸せな曲」が少ない
「TATTOOあり」を聴いている間、この曲も刹那的で物悲しい曲でもあるなあ。とか
「日常に生きる少女」も間奏の轟音に揺られつつその感傷的な雰囲気に浸ってしまったり、
「DESTRUCTION BABY」もクールで大人っぽくて格好良くて、
でもやっぱり物悲しい感覚も当然あったりして、
改めて、
ナンバーガールの音楽の衝動的かつ本能に訴えかける圧倒的な「青春」のエッセンスに
聴きながら物凄いカタルシスを感じていた・・・というのが正直なところでした
「SENTIMENTAL GIRL'S VIOLET JOKE」なんかもリフの渋みが冴えてて最高でした

個人的には、
中学生の頃から大好きだった「水色革命」を演奏してくれたのも嬉しかった
しかも、この曲と「IGGY POP FAN CLUB」は決して報われてる歌詞ではないのに、
妙に明るい・・・というかポップで弾けてて、多幸感があったのが素晴らしかったですね
その切なさも含めて楽しんでるような、、、そういう感覚さえありました


結構、
ナンバーガールって自分にとっては「特別な存在」で、
まるで思春期の宝箱みたいな感覚すらあったりしたんですけど、
こうやって今のナンバーガールを観ていたら、
本当に「今の」ロックバンドだな。っていうか、
常にバッキバキでど迫力のロックンロールが鳴っているんで、
「懐かしい」とかそういう感覚も特になく・・・むしろ今の方が似合ってる感じすらしました
そういう意味では当時から時代を選ばない音楽だったのかもしれない
「NUM-AMI-DABUTZ」「EIGHT BEATER」、純粋に格好良すぎたし、
今の方が心境的にシンクロして聴けるし。。という事で
ある種の流れを作ったバンドであると同時に、
なおかつ最前線でもある。っていう
そんなNUMBER GIRLの二重の凄み。が遺憾なく発揮されていた最高のライブでございました
心の中の感傷的な部分をいちいちくすぐられる感覚は間違いなく他にないものでした。
ありがとうございました。








鉄風 鋭くなって
裸足の季節
タッチ
OMOIDE IN MY HEAD
ZEGEN VS UNDERCOVER
YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
透明少女
水色革命
日常に生きる少女
SENTIMENTAL GIRL'S VIOLET JOKE
DESTRUCTION BABY
NUM-AMI-DABUTZ
TATTOOあり
EIGHT BEATER
IGGY POP FAN CLUB

OMOIDE IN MY HEAD
TRAMPOLINE GIRL(インディーズ)
I don't know








アンコールで2度目の「OMOIDE IN MY HEAD」、
これがまた1回目以上にザクザクしたギターリフが炸裂してて最高でした
1回目の時は常に泣きそうでしたが2回目の時は純粋に楽曲を楽しむことが出来た
インディーズ時代のトランポリンガールも凄くサウンドに温かみがあって快感でしたし、
最後の「I don't know」に至っては焦燥的かつ衝動的な格好良さが迸りまくってて衝撃を受ける格好良さでした
全体的に音自体の厚みは物凄くて常にガンガン頭に来るようなサウンドにこのライブから仕上がっていました
それでありながら、聴いてて切なくなるあの感じ・・・はやっぱりオリジナルだな、と。
その価値と、与えてもらったものの重みを感じてしまった尊い一夜でした。

でも、
ナンバーガールは、
THE BOOMと並んである種自分の原点的なバンドなので、
簡単に語ることがとても難しい、言葉に成らない良さがあるバンドだな、と。
ブログなのに「言葉に成らない」ってどうなんだよ(笑)って感じですけど、
でも、なんか・・・凄く濃い感覚が未だに残っている、そういうライブでしたね。
また、是非ナンバーガールのライブに参加してみたいです。