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孤高の天才。/アクタージュ 第74話「助演」 感想(週刊少年ジャンプ2019年34号)

2019-07-22 | アクタージュ
カッコいい。










なんか色々な意味で考えさせられるお話ですが・・・
陸はそもそも初めから傍若無人に振舞いたかった訳ではなく、
事務所の方針で常に自分の引き立て役のようなキャスティングばかりさせられていたらしい
つまり、政治的なもの、、、ですよね あまりにもそればっかなんで役者としては退屈ですよね
でも、それが所謂「大人の世界」なのかもしれません・・・今現実でも色々ありますけどね!







当然、
政治的なキャスティングばかりされていると演者としては張り合いがなくて、
どうしてもただの「作業」になってしまう、、、という想い、というか本能があったんでしょう
そうではなく、ガチとガチのぶつかり合いが、どちらがより目立てるか、脚光を浴びれるか・・・という
「本気の勝負」がしたい陸にとってはアリサの目配せはあまりに退屈なものだったんだと思う

だから、
ある意味わがままのようでわがままじゃないんですよね
そこが上手いな、っていうか、「こうなってしまった」要因を美しく描いているのが素晴らしい
そりゃ色々トラウマになるわ。。と感じつつ、だからこそお互い刺激になるような景ちゃんの存在が嬉しいんでしょう
絶対に自分の存在感に飲まれる棒役者と共演するより、負けたくない。と思える相手と共演した方が楽しいに決まっている。
そういう意味では、陸の主義主張って傍若無人というかある意味では真っ当な本音だったりするのかもしれないですね

まあ現実で色々なことが起こってる分、今週のお話はこれ以上ないくらい伝わりやすいタイミングだったようにも思う
そこも含めて本当に「持っている」漫画だな!と感じつつ(笑
気が付けば、
ただ単に夜凪ちゃんが頑張って欲しい、って思うだけの展開ではなく、
陸自身にも報われて欲しい!という感情すら芽生えてるのが不思議というか巧い。というか・・・
本当に良く出来た漫画だと思います(笑)。しかも、良く出来てるだけじゃなくちゃんと尖ってもいるし。
個人的には、陸が本当の意味合いで演劇を通して達成感を得れる瞬間が来れば良いな、と思いますね。








とはいえ、
そんな二人の「相様」を見せつけられた千世子も気が気じゃないでしょう
ある意味、本当は千世子がそのポジションに就きたかった・・・という想いもあるかもしれない
っていうか、自身が少なからず目指していた人物と頑張って渡り合えるようになっている様子を見て、
燃えないわけがない、平静で居られるわけがないと思うんですよね
その意味では、
千世子の物語でもある。。と個人的には思います
夜凪ちゃんと陸の好演も応援したいけど、千世子と阿良也も簡単には負けて欲しくない気持ちもある
なぜならば、あの二人だって誰よりも努力して今の地位や実力を得ている事を知ってますからね

正直、
みんなに報われて欲しい気持ちもありますけど、
でもやっぱり優劣はどうしたってついてしまうでしょう
陸がいる分夜凪ちゃん側がなんとなく有利なのかなー。って思いますが、
墨字さん含め千世子側がどこまで脅かしてくるか・・・にも期待です!









にしても、
当初スーパーチートキャラとして登場した陸なのに、
いつの間にか好感度も抱いてしまっているのが凄い・・・というか
マツキさん構成上手すぎだろ!って個人的には思います笑
やっぱり、
成長する為には引き立ててくれる人ではなく、対等に勝負してくれる相手が必要だったんでしょう。