サブカルチャーマシンガン

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「SHISHAMO5」全曲レビューその6「あの娘の城」

2019-07-17 | SHISHAMO5全曲レビュー








この部屋に一人でいると
自分が誰なのか
何でここにいるのか
時々分からなくなる









この曲を初めて聴いたときは驚きました
まるでガレージロックばりの激しい演奏と鋭い歌声で、
ある意味この曲が1曲目だったら「あれ?CD間違えた!?」って思っちゃうんじゃないか、っていう笑
それぐらい従来のシシャモのイメージからはかけ離れたゴリゴリのロックナンバーです
でもその気持ちいい違和感が素敵で何度も聴いてしまう、
ライブで聴いても気持ちが良い楽曲になってます。



で、
やっぱ上記のフレーズですよね
自分の価値・・・っていうか、
存在意義というのは自分一人の力で見出すのは中々難しくて、
どうしても他者との関わりの上でしか得られないカタルシスもあったりするんですよね
でも結局、どんだけ努力しても「そこ」に辿り着けない事の方が多くて・・・
でもそんな時に正論なんて聴きたくなくて、
だからこういう曲が必要なんじゃないか、って思います

別に、
何かが解決してるわけじゃない
曲にいわゆる「オチ」が付いたわけでもない、
ただただ言ってしまえば苦しんでもがいてるだけの歌です
でもそれが良いよね。っていうか、
心境にフィットするかしないかですから。
どれだけ「負けるな~!」って叫んでも自分のモードがそこに行かなかったら意味なんてなくて、
やっぱりそういう時に必要な曲ってこういう激しく苛立ってるような、報われない楽曲だったりするんですよね



この曲は、
彼氏の浮気・・・というか、
自分とのやり取りの中で心ここにあらず。というのが
肌で分かってしまった女の歌ですけど、
それはそれで辛いですよね
自分だけを認めて欲しい、
自分を愛して欲しい
それがうつろになって来ている女の歌、、、って事で
物語として聴くと鬱だし聴いてて苦しくなって来るんですけど(笑
でもその切羽詰まって必死な感じがまたロックンロールっぽくていいよね。とも思う
つうか、正真正銘転がってるロックンロールな一曲ですね
ある意味シシャモの「凄み」が一発で伝わる楽曲です。
アルバムの中でもかなり推しの一曲、是非!