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持っている人。/アクタージュ 第72話「努力」 感想(週刊少年ジャンプ2019年32号)

2019-07-08 | アクタージュ
頑張れ武光。









人間長く生きてりゃどうしても分かってしまいますよね
自分が「持っている人間」か「持ってない人間」かがね。
持ってない人間は、持っている人間に対して成す術がない・・・
その典型のようなお話で、
自分は正直武光側の人間ではあるので結構その心情も痛いくらい分かってしまうお話でした
っていうか、天然だと思ってた武光くん、内心ではあんな必死だったんだな。。って感じれて、
それもまた嬉しかったですね
でも、生まれつき「出来る人」「出来ない人」っていうのはきれいに分かれてて、
努力で埋められる分量にも正直な話限界がありますからね
そういう意味ではリアルなお話でもありました。







ただ、
陸には陸のポリシーがある
一流は一流の仕事しかしない。
自分を安売りしない。
それはわがままでも、
バカにしてるわけでもない、
本気で「自分の仕事」を選んでいるだけでしょう
そして、それが許されるほどの実力の持ち主・・・というだけのこと
なんてことはない、凡人が天才を見上げる、、、いつもの光景に過ぎないし、
陸もまた陸で常に自分を高いレベルで磨いている。たったそれだけの事なのだ
要するに、最初から交じり合う必要のない者同士の邂逅。。
それくらい陸の存在がズバ抜けている、という事
悪とかではない、圧倒的な存在。







それに抗うのが、
作られた天才・百城千世子なのが面白い。
彼女はかつては作中でもナンバーワンかってくらいの立ち位置だったはずなのに、
気が付けば「ナチュラルな天才達」の台頭により(ある意味)追う立場になっているのが興味深いですね
自分を極限まで演出し、計算し尽くして「いい女」を自作自演していた彼女
でも、もうそれも限界に来ていて、
いよいよ殻を破る時期、
「本当の彼女」で勝負する季節なのかもしれない。

それはある種、
彼女の「個性」を捨てる行為に当たるかもしれないけれど、
それでも陸に匹敵するくらいのスター性を今現在持っているのは千世子しかいない。
阿良也という芸能界的には無名だけど、確かな「本物」もいることだし、
そういう意味では陸とのぶつかり合いも正直楽しみなところです
というか、ある意味かつてのライバル達を、
かませにするかしないかが気になります
それと一緒に、
武光くんがどれだけ頑張れるか、、、にも期待が掛かりますね
みんながみんな「本物」を目指していたり、元々本物だったり、そんな彼らに近づきたいと、
一生懸命足掻いている・・・そんな素敵な人間ドラマ「アクタージュ」。
その水面下のバチバチ模様が描かれている刺激的な話数でした。
そして、夜凪ちゃんが間に合うのか。。も、勿論気になりますね(笑