
全然何も聞こえない
砂漠の夜明けがまぶたに映る
全然涙こぼれない
ブルーになってみただけ
個人的に宇多田ヒカルの曲で1番好きなのがこの「BLUE」という楽曲です
この曲は、まあシングルでもなければ何かの主題歌とかでもなく・・・
いわゆるアルバム曲の範疇に入ると思うんですが、
それでも、
何となく・・・
あくまで何となくですが、この曲が1番好き!って人は結構多い、と思う。・・・たぶん。
なんでしょうね、
分かりやすく書くと、
この世界で、
自分一人だけが隔離されている、
今現在、
誰一人の存在も感じられないくらいの孤独感・・・を受ける時って(個人的には)誰しもにあると思うんですが、
そういう心情をそのまんまストレートに、しかも相当の美メロで歌にしてるところが心から素晴らしいと感じられる楽曲です。
青って言うと色々なイメージがあると思うんですけど、
その中でもこの曲は深淵の・・・、そう、深海から見上げたような深い青を表現していて、
ま、シンプルに書けば落ち込んでる時とかどうしても元気が出ない時とかに作用してくれるような、
そういう効能のある曲だと思うんですけど。。
ただ、
その落ちっぷりが半端ないっていうか、
底の底の方まで沈んでいくような破壊力があるんですよね
そもそも、「全然何も聞こえない」だの「全然涙こぼれない」だの歌ってる時点で察せれると思うんですが、
メロディも美しくもインパクトのあるエモーショナルなものに仕上がっていて、
精神的ショックに苛まれてる時には物凄く頼りになってくれる曲だと思います。
どんなにつらい時でさえ
生きるのはなぜ?
あんたに何がわかるんだい?
なんかこの曲、
アレンジもメロディも歌も全部高水準で、
仮に歌詞が“こういったもの”でなくとも正直余裕で名曲だったと思うんですけど、
それにプラスして人間が抱える根本的な孤独感というか、虚無感というか、憂鬱な気持ちというか・・・
そういう感情の持つ儚さや悲哀の耽美に感じるところ、、、をオブラートに包まずきれいに表現してる気がして、
その生々しい感じというか、加工すらされない感触がダイレクトに心に響いてくれるので、
そういう意味合いでも革新的でありながら普通に聴けるポップさも両立している名曲だと思うのです
それに加えて、「ブルーになってみただけ」って終わり方なのも凄くリアルで良いな、というか、
ダーク一辺倒でもないところも個人的には強く信用が置けていいんですよね
結局、
散々落ち込んだとしても、
何かを失ったとしても、
その中ですら、
新しい価値観を見出してしまう・・・のが人間の性ですから、
色々な意味で切れば赤い血の出る人間そのものを描いた稀代の名曲だと(個人的には)感じています
もっと言えば、
ここまで長々書いてきてアレですけど、
正直聴けばこの曲がどういうものなのか一発で分かる曲にもなってると思うので、
そういう意味では意外と難解さも無いので伝わりやすい曲かなあ・・・とも。
この曲は、
個人的に思い入れが強過ぎたので、
今まで書こうとしても書けなかったんですけど、
でもそんな風にずっと書かないまま温存とかする行為に意味があるのか?って
最近よく感じるようになって来たので、ずっと言えないまま、大好きですと言えないままよりは言った方がいいと。
そう、一度だけライブで聴いた事もあるんですけど、
その時は宇多田ヒカルの中で最も好きな曲、というのもあって実直に嬉しかったですね
でも、それにプラスして音源以上に表現そのものに迫力とシリアスさが宿っていてそこも良かったです
世の中に色々な曲はあれど、ここまで自分そのものな曲もあんまりないな、って思います。
そういう曲だからここまで好きだと言えるんでしょうね。