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遠い世界の住人。/アクタージュ 第91話「夜凪のために」 感想(週刊少年ジャンプ2019年52号)

2019-11-25 | アクタージュ
苦戦する武光。









天才に一振りで無為にされる感覚・・・
それを武光くんは味わってるんでしょうが、
実際は夜凪景という人物はめちゃくちゃ努力するタイプの人間なんです
今の景ちゃんに「なった」のだって、数か月も(雑誌の上で)修行しての成果だったりするんで
その意味では決してチート主人公なんて言わせない
けれど、
武光くんだって努力して来た、、、けど、
その方向性が間違っていた
あまりにもバランスを取ることに注力するあまり、自己の存在が霞んでしまっていたんですね
それはある意味、もう二度と取り返しのつかないミス・・・自ら選んでわき役を志願したようなもの







そもそも、
夜凪ちゃんは元々の才能に加えて努力の量自体も多い
主人公という事もあるけれど、ここまで最も努力の描写が割かれてるのは夜凪ちゃんなんですよね
色々と自分に足りないものを集めて、圧倒的な存在になる為にここまで頑張って来たんです
それと比べると武光くんは「誰か」ありきで確かにそこに“自分”は居なかったのかもしれない
しかし序盤に完璧に倒れて見せた芝居自体はそれはそれで見事だったと思う
けど、
そういう風に当て馬に徹すれば徹するほど存在感を失くし、
ただのモブになってしまう・・・という落とし穴にハマってしまった
一応劇なんだから、ある意味それはそれで良かったりもするのかもしれないが、
ここまで存在感がないのもそれはそれで問題じゃないか、とも思う
夜凪景、王賀美陸、白石さん、、、
一流の中に三流が混じっている感覚は否めない
でも、逆に言えばこういう状況こそ少年漫画のキャラクターとしての魅せどころ、だとも感じました。








正直、
武光くんみたいな事を感じてる人って多いと思うんです
自分の存在が、圧倒的な「誰か」に及ばない感覚、
眼中にも入ってないような感覚・・・
それはきっと苦しいし、
悔しい
だから、
ある意味主人公と同じくらい感情移入出来る隙間があってめちゃくちゃ面白かったんですよね
そのまま「誰か」の引き立て役として生きるか、それとも圧倒的な「何か」を目指すのか。
武光くんは、選んでるようで実は全然選んでなかったとも思うので、
今ここが選択のタイミングだったりするのかもしれません
いずれにせよ、
現時点で羅刹女の興味は全部白石さん、三蔵法師に向いている訳ですよね・・・
その状況を打開するにはここで武光くんが一皮向けるしかない。市子さんと共に、応援したい気持ちが高まります!










でも、
それはそれとして、
武光くんは初期のアクタージュを支えたキャラなので、
このまま存在感皆無のモブとして終わって欲しくない気持ちが強いですね
無人島の芝居の時は少なくとも景ちゃんに負けない存在感だったんだし、
武光くんみたいな初期キャラが輝く瞬間だって見てみたい
そういう意味合いでは、
良い具合に群像劇っぽくなって来てめっちゃ楽しいな!って感じた話数でもありました
何より、陸もそうだけどサブキャラを応援したくなるのは良い漫画の証拠だと思います
そして、そんな「悔しさ」とか途方にくれる感覚が伝わって来る演出もまた出色の91話でした。
来週はCカラーなんでそれもまた楽しみです♪