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荻野純新連載!「セメルパルス」第一話 新更命乃 感想(コミック百合姫2020年1月号)

2019-11-30 | 荻野純
始まった!








「γーガンマ-」「透明人間の骨」の荻野純氏による新連載。
以前同誌に本作の原型となる読切「互いのガーディアン」を掲載した事があるけれど、
その作品がずっと人気が高かった為連載されたのが本作・・・だと(個人的には)感じています
このご時世にアナログのカラー、という時点で非常に荻野さんらしくて素敵だなあ、ってまず思いました
そんでもって独特の画面作りが変わってないのも往年のファン的には嬉しいんじゃないでしょうか。


そう、
何気に、
荻野純さんの漫画の感想を書き続けて6年半くらい?になるんですよね
ある意味荻野純さんの漫画の感想を書くベテランの領域に入って来たかもしれません
それ、どういうベテラン?って言われたらあんま返す言葉がないんですけど(笑
ただ、前のブログから数えて足掛け6年半、
その間読切も含めずっと荻野純さんの漫画を追って来たんだなあ、、、と思うと感慨深いですね
そんな自分にとってはかなり久々のアクション百合漫画。。という事でまたあの熱狂を感じれると思うと凄く楽しみです。







内容は、
凄く「γーガンマ-」から地続きなところがあります
異世界の怪獣との対峙、素質を持った選ばれし少女のバトル、そして信頼が生み出す百合・・・
ガンマはあれはあれで完結してますが、ある意味あの漫画が好きだった読者に向けて、
もう一度ガンマっぽい世界観をおかわりしている感覚がありましたね
或いはガンマでやり切れなかった事を描こうとされてるのかもしれない
これらはいち読者としての想像に過ぎませんが、
取り敢えず荻野純さんの漫画が好きな人にとっては相当面白い漫画なのは間違いない
それと同時に、
近年百合姫からヒットするような漫画もちょいちょい出て来てるので(ゆるゆり、わたてん、シトラスなど)
その点では決して専門誌だからといって狭い世界に来た訳ではなく、
むしろ知名度の高い作品を生み出せるチャンスは確実にあると言えます
そう考えると、
「γ」的な素晴らしさ、を
もう一度問うような目的もあったりするのかもしれません
いや、これ全部個人的に感じたことなのでもし違ってたら申し訳ないんですが(笑

初回から、
いきなり死人が出たり、
ガンマでもあったような厳しい展開も健在
またその描き方が切なくも美しいものに仕上がっていて、
以前よりも更に表現力が進化されたのも感じる事が出来ると思います。







この初回は、
件の読切をなぞりつつ、
ちょいちょい変えつつ、
基本的には世界観の紹介の意味合いが強いんですが、
その中でも豪快なアクションシーンの素晴らしさは健在でした
何が素晴らしいって、
ただ蹴る殴るではなく、
躍動的な体感だったり、
完全に切り刻んで「屠る」というある意味スカっとする残酷さと爽快感があったりして
そういう・・・ある種のリアリズムも楽しめるような作品に仕上がっていると思う
文字通り怪獣映画とか好きな層にも響く漫画になっていると思うので、
個人的にはガチの百合好き以外にも読んで欲しい漫画だと感じました
どれだけ大事に想っていても、
どれだけ美しい思い出があったとしても、
人は、
人なので、
いつか(あっさりと)死んでしまう。
そういうこと、そういうことの切なさを描きつつ、
その中で奮闘する人の強さ、を描いている導入的でありながら非常に洗練された初回にも感じました
そういう意味では、読んでて励まされる部分もあるかもしれません
特に最後の命乃の表情なんかは、ね。









ちなみに、
この初回ではガチ百合っぽさは控え目ですが、
多分どんどんお互いの可愛い表情も見られると思う、
というか荻野純さん自身が予告してるので(笑
その辺も是非、
というか、
「γーガンマ-」も合わせて読んでもらえるとより楽しめると思う
そして、その後は各話感想書いてたので前ブログ「超進化アンチテーゼ」にも来訪して下さい(最後に自分の宣伝乙)。