
6巻も面白かった。
面白かったというか、
色々ヤバかったですね・・・笑
会社へのタレコミから、直接のキスを見られて
古都の母親が警察に通報、
晃介はあわやポリスマンのお世話になる寸前まで追い詰められた訳ですけど・・・
もし、あのまま強制なんちゃら~に認定されてたらそれこそ闇しか浮かばない展開でしたが、
そこは古都の機転及び本音でなんとか助かった形になりましたね。
しかし、
今回の展開は純粋に読んでて面白かったです
会社を首になるかもしれない~という危機感から、
公園での古都とのマジキス、
それがバレて~からの、
晃介の大慌ての形相・・・と常に先が見えないドキドキ感がありました
ぶっちゃけ、
漫画を読んでいて、
主人公が逮捕されそうになる!なんて滅多にないでしょ(笑
いやーなんか凄いもんを見てるなあ~というか、
晃介も別に悪い事やってる訳じゃないんだけど、
・・・まあ社会通念的には正直マズかったのかもしれない
しかしこの二人がやってる事って本当にただの純愛に過ぎないから難しいですね
ちゃんとルール守って“行為”まではしてないし、ある意味清く正しいお付き合い?ですからね。
ただまあ、お互いの家族にとっては受け入れがたいだろうなあ、とは思う。

しかし、
古都の家が異常なのもまた事実
両親の板挟みに合ってる上に、
母親には常に管理されている
常に母親に怯えて暮らすにはもう古都の精神は限界を迎えていたんでしょう
で、
こっからは自分が読んでて感じた事ですけど、、、
恐らく晃介は色々な体裁とかを踏まえて、
古都とは付き合わない方向に持ってこうとしていた、
古都の家の事情を解決させて、
全部を元鞘に納めて器用にやろうとしてたんじゃないですかね
でも、
古都としてはそれが嫌だった
全部を上手くなかった事にして欲しくなかった
だから、晃介に抗った・・・と読んでて思ったんですけど、
やっぱり自分を真正面から認めてくれた晃介が好きなんでしょう
そして、限りなく誠実な性格も、、、
なので、
迷惑をこれ以上掛ける前に自分から消えたんでしょうね
なんだか、この6巻だけでも怒涛の展開に仕上がってますけど、
実際どういう結末になるかは個人的に全然分からないんですよね
最終的に家族の縁とか切るのかな、とか読んでて感じたりもしたんですけど、
まあ・・・
晃介は非常に、非常によく頑張ってたと思うけど、
裏を返せばリスクに怯えて選んでるようで何も選んでないような状況だったんでしょう
今持ってるもの全部を捨ててまで彼女を選べるのかどうかが気になります
取り敢えず次の巻が2月に出るっぽいのでそれ早く読みたいですね!

でも晃介も難儀な人生ですよねぇ
この6巻、
初っ端から会社での尋問から始まって
クビ覚悟~からの動転状態、
公園でのキス~から、
おまわりさん展開まで相当酷い目に遭ってますけど、
でもそのどれもが色々な事情とか理由が絡み合ってものだから・・・
仕方ないですね。
仕方ないですし、
世間的な正しさと
当人らの中での正しさは違うもんだとも思います
ただ、
一つ間違ってたとするなら、
全部を円満に当たり障りなくこなそうと考え過ぎてしまっていたこと
何かを捨てる勇気が無かったこと・・・がこういう展開を招いたんだと思います
その結果、一番苦しかった時に自分を支えてくれた大切な人を手放してしまった
そして、そんな古都もまた、自分を一人の人間と認めてくれた晃介が好きだったんでしょう
世間的には正しくないけど、当人らの中で「確かなもの」があればそれでいい。
世の中の全員を納得させる行動なんて本当は誰も取れないですから。
しかし、
萩原あさ美さんの絵って本当自分好みですわ!
表紙の古都とかそりゃ夢中になるわ!って感じですが・・・
全体的にはかなり素朴でナチュラルな絵柄なんですけど、
素朴で可愛いのに色気は強く感じさせるという。。
理想的な絵柄の一つだと思いました
美也も何だかんだ可愛いんだよな~
そして全体的に満ちている生々しい雰囲気、でも、生々しさってともすれば漫画的にも映るけど、
その中間で踏み留まってるような本当の意味での生々しさが実に最高な6巻目でした。
実際、
晃介が本当にお縄になってたら、
それこそちょっと漫画的な展開だったと思うんですが、
そうならない辺りにこの漫画の本当の生々しさがあるような・・・そんな気もしましたね。
キスの時、最初は抵抗してた古都が、最後には受け入れてた様に見えたのも象徴的でした。