先月の28日に眉村ちあきの音楽隊に参加してました。
去年秋の旧渋谷公会堂で告知されていた今年の音楽隊(バンドセット)での公演、
正直「もうそんな時期なのかあ・・・。」って時の流れの速さを実感してました。
まあ、
ぶっちゃけその間には私生活で色々散々な事もあって早いようで様々な体験はしてたんですが・・・笑
ただ、
早めに告知されてた公演が当日に迫ると「ああ、もうか。」ってなりますよね
この日は音楽隊では初の対バン形式で相手が大森靖子さんでした。
パッと見、
めっちゃ親和性高そう。って思ってたのでその意味でもまたワクワクしていた夜でした
あと限りなくお洒落なライブホール・EXシアター六本木に今年も来れてそれもまた嬉しかったですね。
ここも色々個性的なハコですからね~入口の電光掲示板とかイベント感あって大変格好良いですよ。
■大森靖子
観たのは初めて。
楽曲もそこまで詳しくはないんですが、
なんとなく雰囲気は知ってるので楽しみにしていました。
まず、
思ったのはアコギの音がかなりデカい。
アコギであそこまで爆音だと感じれる事もあんまり無い気はするけど、
それに加えて独特の神妙なボーカルが格好良くて終始惹きこまれてました
途中、
ちょっと演劇の様な雰囲気を感じたり、
「魔法が使えないなら死にたい!」ってフレーズに胸揺さぶられたり、
アヴァンギャルドでありながら、正統派の匂いもする・・・っていう、
そんな印象のステージングでありました。
個人的には、
「食戟のソーマ」のEDだったセクシーカレーを生で聴けたのは嬉しかったですね。。
しかも、牧歌的な序盤からシャウトかますサビが無茶苦茶格好良かった。
全体を通して
時折ものすごくエモーショナルになる歌唱の熱さも鮮烈でその生々しい叫びも心に残った公演でした。
なお、
このステージの前に眉村さんが「絶対女の子」のカバーを披露していて、それも爽やかで良かったなぁ。
レッドブルにお酒を足したもの。これが結構美味しかった。
■眉村ちあき
秘密の恋
おばあちゃんがサイドスロー
DEKI☆NAI
Individual
顔ドン
肉喰え
おもてなし子
本気のラブソング
Lovely days
未来の僕が手を振っている
大丈夫
旧石器PIZZA
ソロでは1月の代官山で観てるけど、
バンド形式では半年ぶりの鑑賞だった。なお、この日は1階席真ん中辺りで結構近めに感じました
去年別のバンドのライブをここで観た時は2階席後方だったのでそれもかなり新鮮でしたね。
一曲目は、勢いよく「秘密の恋」からスタート。
前回よりもバンド感マシマシの演奏にのっけから良い気分になる。
バンドセットでは定番曲の「おばあちゃんがサイドスロー」は3回目で最高の仕上がり
記憶が確かならメンバー紹介も含めていてとってもファンキーで踊れる音像だった気がする。
そしてサックスがめっちゃ痺れた。。
その次の「DEKI☆NAI」は正直沁みましたね
実際、
自分も・・・他人が出来て当然の事が出来て無いですから。
その「出来ない」っていうのは他人みたいに器用に立ち回れないとか、
輝けないとか、、、まあ色々ありますよね
それも仕方無いんですよね
どうしても辿り着けない領域は誰にでもありますから・・・そういう意味では悲哀のアンセムの様な一曲でした。
傷を癒す~ではないですけど、こういう思い出が時に日常を生きる支えになったりもします。
一転して、
「Individual」では、
まさかの客席まで降りて来て、
指名した客と一緒に歌って踊る~という
あまりに前衛的なパフォーマンスしていてビビりました(笑
想像してみて欲しいんですが、歌手が客席まで来て、チケットを購入した人の一人と一緒に歌って踊って・・・
冷静に考えるとものすごいフリーダムな瞬間に立ち会ってる気がしてちょっと興奮してました
決して既成概念に捉われない眉村ちあきの芸術性に感化されつつ、
その爆発力はこの日も健在!!でした。
キラーチューン「顔ドン」、
そして、
バンドブームの頃の匂いがふんだんにした「肉喰え」の熱演~と
哀愁も情熱もめいいっぱい詰め込んだステージングでもってバラエティに富んだ構成で魅せて行く。
先ほど、
「DEKI☆NAI」でネガティビティに関して言及しましたけど、
その上で歌われた「おもてなし子」は別の意味で沁みました
確かに、
劣等感は強いけど、
自分を本当の意味で救ったり気持ち良くさせてあげられるのは自分しかいない。
そういう意味では結構対になってた感覚もあってこの選曲もまたベターだったと思います
そして、この曲の時は特に「歌うめぇ!」ってしみじみ感じてましたね。
しっとりと「本気のラブソング」を歌い上げ、
サビメロの歌唱が特に気持ち良かった「Lovely days」、
この曲はこういう大きいハコで聴くのが似合うなあ・・・と思いつつ、
その美しいサウンドデザインに惚れ惚れしながら聴いていました。
本編最後は、
「未来の僕が手を振っている」。
ここから逃げない。と力強い意志を感じさせるバラッドでオーラス
バンドセットで聴くとより情感豊かに聴こえて、かつ、最後の「輝け」の絶唱も凄かったですね
まるで天まで届くんじゃないか?と想える位の素晴らしい歌声は今でも鮮明に思い出せるレベルでした
自身にも向けられているような・・・そんな最新のアンセムで締めた結末も含めて盤石の仕上がりでしたね
その祈りにも似た、聴き手の背中を後押しする歌声に感謝の想いは強かったです。
ありがとうございました!
アンコールでは名曲「大丈夫」を披露
ギターのクロサワさんの激熱なギターソロもバンドセットならでは~で非常に良かったです
そして、ライブもいよいよ大団円、大森靖子さんも招いての「旧石器PIZZA」!
流石の盛り上がりと、レアリティと、ペーソスと、そして希望を叩き付けてこの日のライブは終了
いつも以上に上手く、そして、声量お化けに感じた眉村さんの歌唱の数々が、
この夜の絶好調っぷりを象徴していた気がします。
お互い、
全力でぶつかり合っていた忖度の無さも含めてとても感性に刺さる対バンでした。
色々な意味で貴重なものが多々観れて感謝。。
眉村ちあきさんは今現在新譜を引っ提げて全国ツアーの真っ最中、
自分も既に初日行きましたので後々レポもUPする予定です。
他の公演にも参加予定なので、次はそれが楽しみ!!