サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」@有明アリーナ 25.2.8

2025-02-10 | LIVE













先週の土曜日、有明でPIERROTのライブを観ました。












PIERROTとは、
90代の末期にメジャーデビューしたビジュアル系バンドで
俗に言うV系ブームの最盛期に登場したバンドでした
あくまで個人的な体感ですと、
DIR EN GREYと共にV系ブームのオーラスを飾ったバンドというか、
お茶の間にまで浸透したV系バンドとしては最後の方というか。
いや、
そうでもないかもしれない
その後少し盛り返してた時期もあったから。
結局、
00年代になってからヒップホップとR&Bブームがやって来て
V系は一部を除いてあまりお茶の間には出なくなって行くんですけど、
そういう中でもPIERROTは最後まで奮闘していた感はありましたね。

90年代の頃は小学生でしたので、
V系バンドにハマっててもライブに行くなんて事は中々出来なかった
でも大人になってからはその当時の夢を逐一叶えて来たというか、
例えばラクリマ、ファナ、DIR、SOPHIA、CASCADE等…
まあ、
まだ行けてないバンドも多いんですけど(笑
でも、
あの頃はクラスの男子かなりの確率でV系好きだったから。
ちょっとイカつくて畏怖する感じに憧憬を抱いてたのと、
流行り過ぎていたのと、
それと
小学生の頃は女性の歌手を好き〜って言いにくかったのもあると思う
自分はtohkoとか知念里奈とか普通に好きでしたけどね(笑)。
何が言いたいのかというと、
アラフォーの男子にとってはあの頃のV系は"血"である、と。
そんな風に想うのです
 PIERROTのライブに行くのは三度目でしたが、
ワンマンに参加するのは初めてでございました
なので、
大変楽しみにしていました
これは初日のレポになっております
では、以下つらつらと。













お花も届いてました。





Plastic Treeもよく聴いてました。今でも聴きますね。










会場の有明アリーナは初めて来訪しました
基本的に初めての会場大好きなので今回も楽しみにしてました
アクセスが悪い〜との風評も聞いてたんですけど、
案外大丈夫でした
国際展示場駅から徒歩で参りましたが、
まあこれくらいなら想定内というか・・・
もっと駅から遠い会場も何箇所か経験しているのでね笑
4階席のステージ横っぽい席から観たんですが、
子供の頃連れられて行った横アリの風景みたいで懐かしい感覚もありました。
 それと、
V系のライブ行くとトイレが極端に空いていて、
この時だけは男子に生まれて良かったな、と(笑)。
ちょっとした優越感…まあ普段はそんな事あまり思わないんですけど。

一曲目は「FINALE」
ちなみに、
アルバム「FINALE」はCDショップで親に頼み込んで購入して貰った逸品
それを初めて生で聴いて感慨深い気持ち…
火炎の柱が立つド派手な演出に、
重厚なバンドサウンドが耳を襲う
有明アリーナ音響良くてライブハウスで聴いてるみたいなクッキリ感ありましたね。
 フリも楽しかった「Adolf」
この曲のイントロのギターサウンド聴いてると、
「あぁ、90年代のV系の音だわ。。」となるので良き
ブリッブリのベースサウンドがまた気持ち良かった。
火花の特効!が来てその演出にも歓声が沸いた「ENEMY」
キリトのデスボイスも炸裂する中、
疾走感溢れるギターロックで駆け抜けてゆく
ツインギターの絡みがまた気持ち良かった。
 キリトが「会いたかったぜー!」と挨拶し、
ドラムソロから始まった「自殺の理由」
今、
Xのトレンドは一切見なくなったのでよく分かりませんが、
なんか話題になってたみたいですね。まあもう自分の中の世界だけでいいでしょう。
ピエラーの皆さんがヘドバンかます中、
タイトルに反してサビのメロディはとってもポップに感じたのも面白かった。
ポップと言えば、
不気味な雰囲気から始まった「脳内モルヒネ」
この曲のサビメロも超ポップで滑らかで聴いてて快感でしたね
PIERROTはヘヴィさを保ちつつもあくまでポップに聴かせる事に拘ってる気がする。
それと、
スクリーンに映し出された映像、
桜の開花のシーンがえらいグロテスクに感じられて
それもゾクゾクして良き!でしたね。
90年代のV系はカッコいいという意味合いだけではなく、
見た目でリスナーにショックを与える〜って意味合いもかなり強かったんですよね。


ゴスの匂いもする、
これまた疾走感溢れるロックチューン「ドラキュラ」
更に初期の名曲「満月に照らされた最後の言葉」を繰り出す
この辺りの曲で沸かしてアリーナを埋めている光景は中々感動的でもあった
 ドラムのリズムがとても気持ち良かった「パウダースノウ」
雪を表現したスクリーンの映像がまた美しかった。
「君のなかで生きていかせて」というフレーズがまた沁みた。
刺激的なギターサウンドが耳を突き刺す「THE LAST CRY IN HADES【NOT GUILTY】」、
この曲の時、
スクリーンには教会とかでよくあるステンドグラスの模様が映し出されていて
それと共に「だけど僕はこうしてまた朝を迎えている」というフレーズが重なると
妙に感動的でありました
切なさ溢れるロックチューンでかなり好みでしたね。
 アンニュイなオルタナロック「鬼と桜」をステージに叩き付け、
またも火炎が立ち昇る中で演奏されたハードロックナンバー「ゲルニカ」
サビのドラミングに魅せられたのと、
退廃的な雰囲気が実にサイコーな一曲でした
 MCで「狂ってますか有明!」とキリト
「キ○ガイの皆さんどうも!」とお馴染みの挨拶をかまし(笑)、
瑞々しいギターリフも気持ち良かった「MAGNET HOLIC」に移行。
この曲を生で聴くのは7〜8年ぶりくらいだった
改めて生で聴いてると、
気持ちが滾るというか、
妙に感動する…そしてKOHTAの決めシーンもあってそれも大変盛り上がりました
「ブオーン」と鳴る極太の音色に魅せられました。
中盤のハイライトは「PSYCHEDELIC LOVER」
韻を踏んでる歌詞が気持ち良かったのと、
ポップで希望に満ちたアンセム感
「極彩色の未来へ」というフレーズ
何より、
スクリーンが五分割になって
メンバー全員が映し出されるその演出にグッと来た。

人はいつの間にか純真無垢な感情が消えて自分ではない何かになってしまう
でも、人は何度だって純粋になれると思うし、失くした感情を取り戻す事だって出来ると思うし。
ダークでヘヴィな曲も多いけど、だからこそ、こういう希望のアンセムが胸に沁みる。
それもまたPIERROTの個性なのかな、って感じた一幕でした。


さて、
ライブもいよいよクライマックスへ。
イントロのアンサンブルがとても美しかった「トリカゴ」
サビメロが儚くメランコリックでまた一味違う良さを感じた
一転して、
爽快なロックナンバー「PURPLE SKY」
「どこまでも広がる可能性だけをイメージして」というフレーズ、
ここだけ切り取ればまるでゆずとかが歌ってそうな爽やかなフレーズにも感じた
でも、
それをPIERROTが歌うのが良い。
そう確かに感じつつ、
またも一転し、
「令和のキ○ガイ見せてみろ!!」とキリトが煽り始まった「HAKEN KREUZ」、
さっきの曲とはまるで違う禍々しいロックで会場を沸かせていく
ここで、
(個人的に)PIERROTと言えばこの曲〜と思っている「MAD SKY-鋼鉄の救世主-」
ある意味、ここまでザ・ビジュアル系!ってタイトルの曲も中々無いですよね
この曲がチャート5位に食い込んできて
CDTVのランキングやMステで衝撃を受けたんだ管理人は。
周りからのリアクションも激しい中、
管理人にとっても思い出深い曲なのでテンションブチ上がった
定番曲とは言え毎回記憶のスイッチ入るから毎回興奮する。
よりソリッドな演奏に、
キリトの声がまた若々しくて良かった
ヘドバンで応戦する中、「笑っていよう出口の鍵が見つかるまで・・・」というフレーズは
マジで管理人が大嫌いになりかけているSNSの歌にしか聴こえなくて感情移入してしまう。

勿論、
当時はネットすら普及して無かったのでそんな意図は無いでしょう
でも音楽の聴き方は自由ですし、逆に今の時代のが突き刺さる気もするし。
どれだけ周りの状況が絶望的に見えても
自分で自分を満たす事は出来る。
そんなメッセージも感じたりもするこの曲
3回目の「聞こえてくる」の部分では演奏をストップして
メンバーに向けての歓声をみんなで大声で絞り出すパートがあり、
それも含めてサイコー!!な仕上がりでした
 本編最後は「CREATURE」
管理人、
当時読んでたオリコン誌のチャート順位予想企画で
この曲を首位にして葉書出した記憶があるので
この曲が本編最後なの嬉しかったり…
ちなみにこの曲は初登場8位で首位は福山雅治の「HEAVEN」でした。
キリトの「GO!!!!!」の咆哮に、またも火炎が立ち昇る中
みんなで狂ってヘドバンして・・・
正に令和のキ○ガイ全開の光景でした
妖艶なギターソロに、
「地獄へ堕ちていくしかない」というフレーズ…実にゾクゾクして最高でした

この曲ではどれだけ馬鹿になれるかが勝負だと思ってて
その日も最高にクレイジーになれる様に思い切り人間棄ててました
それがまた楽しくて…勿論他人に迷惑掛けない範囲でね笑
すっごく痛快なエンディングでした。


アンコールも敢行。
まずは、
ラストアルバム「FREEZE」から「深い眠りが覚めたら」を披露
一応現時点での最新アルバムからも披露するのがイイですよね。
キリトの美しいボーカリゼイションも光るバラッドで
「もっと遠くへ歩いてみようか」
「何も持たずに歩いてみようか」
そんな誠実なメッセージが胸に響く素敵な一曲でした。
そこから同じく「FREEZE」から「PIECES」を投下
「今でも何一つまだ捨て去る気などないさ」と歌う希望のアンセム
この曲も楽器隊の演奏もまた重厚そのもので心地良かった記憶です。
切なさ光るロックチューン「SEPIA」を挟みMCへ。
 TAKEO「いい感じに狂ってますねー!」
KOHTA「いい景色ですね(2回言う)」
「変態なあなた達は素晴らしい」
アイジ「いい意味で何も変わってない…(客席を見て)黒い波が。」
「(ピエロは)バンドマジックがすごいあるバンド」

キリト「ピエロは忘れた頃にやって来る!」
「5月までまた生き延びましょう。」
と春のKアリーナ横浜公演も告知しつつ、
ギンギンのロックナンバー「蜘蛛の意図」をフルスロットルで披露
この曲の間奏のギターはTHE90年代〜って感じで良かった
あの頃叶わなかった希望を叶えてる感…
「放さず」のトコでシンガロングも扇動しつつ、
最後の最後は「HUMAN GATE」で真のエンディングでした
イントロからして煌めいていた希望のギターフレーズと
客電が全部点いて晴れやかになって鳴らされる爽やかさ
Aメロの緩急の効いたドラミングも気持ち良く、
それでも、
生きる。

そんな強いメッセージと理解に包まれた感動的なフィナーレでございました
ライブでこの曲を聴いてると日々葛藤しながら生きてる苦労を認めて貰った様な気分になる
ラストは5人並んでの挨拶
KOHTAの「とっても有リ〜ナ1日でした。」ってMCは思い切り滑ってたけど笑
そんな笑いも起きつつ、キリトの「また明日という事で!」という約束を胸に抱き会場を後にしたのでした。
ありがとうございました!!!!!
















1.FINALE
2.Adolf
3.ENEMY
4.自殺の理由
5.脳内モルヒネ
6.ドラキュラ
7.満月に照らされた最後の言葉
8.パウダースノウ
9.THE LAST CRY IN HADES【NOT GUILTY】
10.鬼と桜
11.ゲルニカ
12.MAGNET HOLIC
13.PSYCHEDELIC LOVER
14.screen1 トリカゴ
15.PURPLE SKY
16.HAKEN KREUZ
17.MAD SKY-鋼鉄の救世主-
18.CREATURE

19.深い眠りが覚めたら
20.PIECES
21.SEPIA
22.蜘蛛の意図
23.HUMAN GATE















という訳で初日のレポでした。
90年代V系界隈でも、
志半ばで散ってしまうミュージシャンが近年目立つので、
こうしてフルメンバーでワンマンをきっちり観れる。
それ自体が幸福な事ですし、
なるだけ
それらを回収したいというか、
奇跡のチャンスを逃したく無いというか。
人生一度切りですしね。
そんな風に想う今日この頃です

セトリ見ると歴代のレパートリーから幅広く選曲してて、
どのタイミングで入ったファンにも通じる良いセトリだと思いました
インディーズ初期の曲からラストアルバムの曲まで、
「良い曲を作り続けて来た。」という
バンドサイドの矜持も感じた素晴らしい初日でございました。
 尚、
2日目も参加しましたので、
後々そちらのレポもUPします!ではでは。



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