この話も濃かった。。
まず、
シトリの鬼畜じみた所業。
ジェラシーに因る仲違いを目的とした狡猾な策略。
記憶の世界に閉じ込める能力で意識下で彼女を拷問し続け、
「どちらかを選べば出してやる。」と突き付けウィステリア側に軋轢を残そうとする・・・っていう、
早い話が❝悪趣味な嫌がらせ❞ですな(笑
やってる事が、
芸能人等の不祥事にウキウキして喜んだり叩いたりする輩とそう変わらん様な気もする
まあぶっちゃけ悪魔らしいと言えば悪魔らしい下賤な行動ではあるんですが、
元人間だけあってやけにせせこましいのが特徴的ですかね。
それと、
スノウの過去よ。
ウィステリアも悲惨でしたけど、
彼も彼で相当難儀な人生を歩んでますよね
奴隷として売りさばかれ、
重労働と虐待で人として扱ってもらえず、
かと言って、
自己犠牲の元で大切にして来た肉親は自分ではない誰かに救われてる、っていう。
ご褒美は、どこ・・・?という印象であの悪魔の独白もあながちウソではないのかもしれない
でも、それでも、ただただ妹の幸福だけを願ってるその本音もまた健気で気持ち泣かせるものでした
もしかしたら、どこかで本当の危機に守ってやれなかった罪悪感と、
マルバスに対する感謝もあったのかもしれないですね。
大人ウィス。美人過ぎる。。(喜)
しかし、
結果としてウィステリアはスノウもマルバスも選ばなかった。
いや、「どっちも選んだ。」というのが正しいですね
何度BAD ENDを迎えても心折れずに、
懸命に意識の世界で兄の面影を探し続けて、
その結果深層心理に辿り着き最後は意識の世界でマルバスと契約を交わして元凶の悪魔を葬り去った。
これって、
兄にとってみれば相当嬉しいと思うんですよ
ここでウィステリアが苦行に負けてマルバスを選んでたとしたら、
きっとスノウは真の絶望を味わっていたと思う
だけど、
自分「も」大切だと、大事な存在だったと彼女自身が言葉ではなく行動で示してくれた。
先ほど、スノウの人生は難儀なものだった~と記述しましたけど、
ある意味ここでようやく何かが報われたような.....
そういう気もしました。
それは、スノウの存在もまた、ウィステリアの心の支えになっていた~という事です。
そんな彼を屠らずに我慢の戦闘をし続けたマルバスとナベリウスもまた、偉い。
にしても、
大人になったウィステリアは超絶美人でしたね!!
多分アニメから入った人は驚いたでしょうけど、
原作ファンも当時は相当ビックリしてたから大丈夫です笑
これは予想してなかった、、、
けど、
それは意識の世界の中でBAD ENDを迎えずにそれほどまでの長い間奮闘して来た証明でもある
それを考えると冒頭に引用したウィステリアがぽろぽろ涙を流すシーンも説得力ありますね
意識の世界とはいえ、
そんな長い間苦行を耐え抜くのってめちゃくちゃ精神力要ると思う
それでも、
ウィステリアが証明したかったもの
ウィステリアが決して手放さなかった二人への想い・・・
本当に、お互いを信じ続けたみんなの勝利でもあったと感じましたね
非常に感動的で何よりも尊いエピソードに仕上がっていた、、、と本心から思います。
それと、
マルバス達の過去まで描いてくれたのはグッジョブでした!
それによって浮き彫りになったシトリの孤独。
考えてみれば、
ジェラシーによる邪魔はして来たし、許せない、外道~という気持ちもあったけど、
シトリは直接屠ろうとはして来なかったのも事実なんですよね
何というか、
最後の最後で憎めないキャラに仕立てあげてくるのは原作の星野さんの力量を感じますね
本来みんな人間だった、師匠に悪魔にされてしまった、今では悪魔の存在も薄れてしまって、
みんなが絆を紡ぐ中で自分だけ何もない、、、という焦りと劣等感。
マルバスはある意味ラッキーだったのかもしれないけど・・・
いつか、
彼も運よく契約者に出会えれば良いな。とも思いますが、
それはそれとして孤独な生き物の悲哀だったりその救われなさを描くのが目的だったのかもしれない
そしてそれはどこか儚げで美しくも映る.....シトリはシトリで共感の余地があるキャラでした。
確かに、自分で自分を世界で一番可哀想と想う権利は誰にでもあるのかも。
しかし、
マルバスの言っていた事がやっぱり一番心に残りました。
例えいつか忘れてしまったとしても、
その時感じた気持ちだったり、
その繋がりは永遠に残っていく。
例えば、
今ここで文章を書いている管理人だって人と人との繋がりの上で存在してますし、
その中の誰か一人でも欠けていたら今ここで存在すらしてなかった
今でも、
亡くなった祖父が好きだった飲み物を飲んでたり、
祖父が好きだった野球を今更好きになれた自分もいたりするし、
教えてもらった事を引き継いで頑張っている自分だってここに存在してる訳で・・・
なので、いつかは自分も消えるとしても、残せるものだっていっぱいあるとは思う
その中で自分自身も時には充足感も得ているし、
いずれはバトンも渡すでしょう
音楽を楽しんでいるのだって、音楽を楽しみ続けた先人たちのお陰だったりもするんですよ
だから、存在は決して無駄じゃないし、無価値じゃない。そう言い切ったマルバスはとても格好良かった。
シトリの哀愁も理解出来るけど、やっぱり自分は、マルバスの考え方のがより支持したいですね。
さて、
いよいよ今週日曜日でアニメ版「ノケモノたちの夜」も最終回!!
マルバスが大人ウィスにちょい紅潮するなどめっちゃニヤニヤ出来るシーンもありましたが笑
最後の最後は、全員が一枚岩になって❝平和❞を掴んで欲しい。
いち原作ファンとして応援しています・・・!