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The Cheserasera「The Cheserasera「YES」release tour」@下北沢CLUB Que 16.1.23

2016-01-24 | LIVE
                                
昨日はケセラセラのワンマンライブを観に下北沢へ。











ケセラセラを「聴いてみよう」ってなったのは
ぶっちゃけランクヘッドの小高さんやロストインタイムの海北さんとの対談記事でした
多分、「小高芳太朗 海北大輔」とかいうタイピングで検索してた時にその記事を見つけたと思うんですけど・・・(記憶は定かではない)
その記事を読んで単純にケセラセラの事が気になって、当時の最新アルバム「WHATEVER WILL BE, WILL BE」を購入して聴いてたら「いいじゃん。」となり
ライブも観てみたいなー。という凄く自然な流れでこの日のライブに参加したのでした
ちなみに同日ロストも新代田でワンマンやってて正直そっちもかなり気になってたんですが(笑
ただ、俺ルールとして「後から予定が決まろうが、先に(チケットを)買った方に絶対に行く。」と決めてるので
天秤にかける事もなくケセラセラのワンマンを観て来たのでした。

その対談シリーズ(多分宍戸小高、宍戸海北とかで検索すれば出て来ると思う)を読んだ時「凄く面白いな。。」って感じたんですよね
普通の対談と違って結構本音(と思われる)がちょいちょい出て来る感じとか・・・
特に宍戸くんが折角完成させた曲を「これじゃB面になっちゃう」と言われてムカついた話とか、
宍戸くんが「今はドライな音楽が多すぎる。」と明確に今現在の音楽に対して不満を持ってそうな発言をしてたり、
うーん、変にお茶を濁さずにそのまんま言ってるような発言がとても面白くて(笑
自分が大好きなランクやロストから影響を受けたならこれは聴きたい。と。

特に去年の秋ごろ、
ずっと精神的にダウナーだった時に「東京タワー」とNICOの「渦と渦」には随分気持ち助けてもらって
かなり「(ダウナーな中で)・・・行くぞ。」って気持ちにさせてもらっていたので、
そういう事もあってライブが観たいなあ。という想いが高まってたのかと。
クールさ以上にガムシャラさが強く感じられる歌とサウンドは確かに今の時代に於いては異端で反骨的かもしれない。と感じつつ
これからもその変遷を眺めていたいバンドの一つ、だとこの日改めて思いました。以下。
















気が付けばかなり久々のクラブキュー、
最近来た記憶もめっきりなくちょっと懐かしい気持ちで入場
ちょっと隠れ家的な雰囲気が素敵な下北を代表するハコの一つ、ですね
開演時間から10分を過ぎた頃に勢い良くライブはスタート。

観て驚いたんですが、
思ってた以上にリズム隊がヤバい・・・!
物凄く繊細かつダイナミックに鳴らし続けるドラムと
一人だけ派手な格好でグイグイと何度も前に出て煽るベース、、、
正直「ドラムが一番目立ってるんじゃ」ってくらいにテクニカルで主張の激しいドラミングが印象的でした
普通リズム隊が支えて~っていうのが多いんですが、ケセラセラの場合はそれぞれがそれぞれに攻撃的に刺激し合って
それを宍戸くんがまとめあげている感じ、、、に初見だと感じましたね
何かこう、
それぞれが気張ってる感じというか
なのにアンサンブルのまとまり具合は常に最高で。

割と激化するドラミング、そして煽りに行くベースとは対照的に
宍戸くんが一歩引いてる事でバラバラにならずに上手くまとまってるような気もしました
でも、歌ってるのはやっぱり宍戸くんなので主張し続けるドラム、煽りに行くベースも目立つけど
ボーカルとギターに意識が行かないか、って云ったらそんな事もなく・・・という素敵なアンサンブルに仕上がってました
何と言うか、凄くスリリングなバンドだなあ、、、って観ていて強く思ったんですが
このパフォーマンスの凄さはまだそんなに伝わってないと思うので
是非色々な方と積極的に対バンしたりして、このアンサンブルの唯一無二さを伝えていって欲しいです
めちゃくちゃに主張しまくるドラムも、一人だけ派手な服来てしょっちゅう煽りに行くベースも中々観ないので・・・
そういった意味では物凄く大きな収穫、音源でも大好きだったけど、余計に「凄いじゃん!」って素直に思えた気がする
こりゃ今年もっとケセラセラのライブ観に行って観察したり進化を眺めていたいなあ。。と笑
改めてああいう個性的なメンバーをまとめている宍戸くんスゲー!とも思いました(笑

楽曲的にはまず一曲目の「Youth」の多幸感の時点で堪らなかったです
そして「BLUE」の未曾有の疾走感!!
全体的にスピード感の塊で、
要所要所でテクニカルなドラミング、アダルティックなベースプレイ、そして早弾きのギターリフの鋭角なサウンドが突き刺さって来る感じで
退屈の間もなく、あっという間に終わった印象のワンマンでした
また、MCも若手離れしてて上手かったですね
ラジオもやってるお陰なのか?スムーズに進行させる宍戸くんの巧みな話にも感銘を受けつつ
逆に西田くんと美代くんは明らかに不慣れで、たどたどしくて、そのギャップもまた凄まじかったですね(笑
そういうところもストレスフリーで観れた要因かもしれない・・・と振り返って思います

大好きな「東京タワー」の泥臭さ、最高だ・・・!と感じつつ
アウトロの湿り気にもまた胸打たれる
そしてラストのフレーズの前に美代くんが一発「ドンッ!」ってデカい音を鳴らしたのも、
「最後のフレーズをしっかり聴いて欲しい」というメッセージのようで良かったし、単純に格好良かった
MCでは「前回のツアーは苦し紛れなとこもあって・・・」と後悔の念を述べつつ、
新譜のタイトルは「肯定したい。」って気持ちから生まれた、メンバー全員示し合わせた訳でもないのに想いが一緒だった~的な事も述べて
そこから新譜の曲を連発する~という構成もまた粋で素敵だったなあ、と思います
まだ若手なのに「盛り上げ方」を熟知してるようなテンションで正直ひたすら感心してしまってました


宍戸くんのスピーディーなギターフレーズに魅了された「somewhere」、
アンサンブルの疾走感も魅了されるほど凄まじく、
良い塩梅の新曲を連発してテンポ良くライブは進む
「ラストシーン」では西田くんのイントロの攻撃的なベースラインが際立っていて興奮したし、
そういうショウ的な演出も冴えてたなあ、、、ともう手放しで絶賛してしまいますね(笑
後半では宍戸くんのギターソロも鮮烈に響いてたり、
時に叫んだり、
西田くんに負けじとフロントでアジテーションしたりお客さんも演者のテンションも最高潮!!
特に一番凄かった、この日のハイライトとも呼べる楽曲が新譜からの「灰色の虹」だったのも素晴らしい
ギターロック以上にダンサブルな聴き応えが際立っている破格のビート感と、
曲が進むごとにテンションと激しさを増して行くアンサンブル、
極めつけは「七色の虹が――!!」と万感の歌唱で強い希望を響かせた宍戸翼の歌の強度・・・
最新作の楽曲が最も盛り上がる、というのはとても健全だなあ。と思いつつ
また一つこのバンドの可能性を感じさせてこの日のライブは終わったのでした

この日が初参加だったので、
常連の方は「もう知ってるよ!」的な内容が多かったかも分かりませんが(笑
それでも、あんなスリリングなバランスの上で成り立ってるバンドなんだ。って初めて知れて俄然興味が沸いてきました
一人一人のメンバーが主張が激しくて個性的なトコは間違いなくこのバンドの武器だと思うので
このスタイルのままどこまで進んでいくのか、どういう景色を見せてくれるのかちょっと見てみたい。









Youth
BLUE
LOVERS
Take me!
東京タワー
白雪
YELLOW
讃美歌
somewhere
Escape Summer
インスタントテレビマン
ラストシーン
Drape
月と太陽の日々
灰色の虹

ファンファーレ(新曲)
でくの坊












アンコールでは早くもニューアルバムを4月に発表、
そして自分がケセラセラを聴くきっかけになったその対談がシリーズライブ化(!)される告知が
そんなお祝いムードの中でメロディアスで力強い新曲「ファンファーレ」を披露、
最後まで独特のアンサンブルを保ったまま嵐の様なワンマンは過ぎ去って行きました
初めて参加して、ここまで「凄えわ」ってなるのも早々ないので
是非一度参加する事をお勧めする・・・というか、
音源だけで聴いてるファンには是非生のアンサンブルの凄まじさを体感してもらいたい。想像した以上に“ライブバンド”でした、ケセラセラは。
先輩から愛されるのも道理だなあ、と。ランクやロスト好きの方にも、ぜひというところ。





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