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【自分から動こう】SHIROBAKO 第24話(最終話)「遠すぎた納品」 感想

2015-03-28 | SHIROBAKO
まず一言。最高の最終回でした!








仕事に於いて・・・というか仕事に於ける成長に一番必要なポイントってなんなんでしょう
それはこの最終話ではっきりと表現されていたように思います
勿論自分は全然出来てない事でもあります
それは“自分から動く”という事ですね
自分がそうなんですが単なる「指示待ち人間」だと必然的に成長の機会は失われそれ以上先には進めません
それはご多分に失敗を恐れる気持ちに安定を選んでしまう「弱さ」が加担しているのだと思います

でも、絵麻は、自分から能動的にこのキャラを描かせて下さい、と懇願して
元々作業を抱えてる中でも自ら“成長のチャンス”に対して意欲的に頑張っている
結局は「何かがしたい」、そういう強い気持ちをちゃんと持ってる人間こそ先に進んでいけるんだと
そしてそんな絵麻の姿を観て後輩の久乃木ちゃんもまた「自分が自分が」のテンションに感化されていく
非常に良い関係性だと思いますし、はっきり言って人は先人の姿を見て育つ生き物ですから
やっぱり「先輩が格好良い」のと「先輩が格好悪い」のとでは与える影響も全然違いますよね
今回に限らず、先輩が道を示してやらなきゃいけないんだよ。というテーマはずっと貫かれていて
逆に言えば「いい先輩がいる仕事場は必然的に良い仕事場になる」ってメッセージ性なんかも個人的に感じてます
それも絵麻がスランプを乗り越えて頑張り抜けた“努力”があったからこその結果であります
別に「道を示してやろう」なんて大げさに考える必要性なんかない
自分がちゃんと頑張ってれば、
それが結果的に別の人に「自分も頑張らなきゃ」というメッセージを自動的に与える
そしてそんな人が何だかんだ言って集まれてる武蔵野アニメーションは(問題もあったけど)やっぱり良い会社なんだと思います
最後の最後までお仕事アニメとして、お仕事に於ける大切な事柄を示し続けてくれたアニメ「SHIROBAKO」
勿論アニメ製作アニメとしても最高の出来だと感じてますが、お仕事アニメとしても出来が良かった事はこの前半がちゃんと示していました
瀬川&小笠原-井口-絵麻-久乃木ちゃんのラインね。しっかり後輩に道を示せれば、間接的に自分だって助けられる。
凄く意義のあるお話でほっこりしつつもしみじみとその深さを(自分的に)味わえたな~と思ってます。




やっぱりね、棚ボタは成長じゃないんですよ
棚ボタを成長だと「勘違い」してると結果的に後塵を拝むハメになります
そうじゃなくて、自分から進んで動いて、苦手な事にも挑戦しようとする勇気をもって
苦労や疲れを背負いながらも歩み続ける覚悟や根性が必要なんだと思います
それは決して楽な道ではないですけど、
その場しのぎの「楽」では本当の「楽」には辿り着けないのも正直事実だと感じてますから。
だから、絵麻や久乃木ちゃんみたいな姿勢こそ仕事に於ける成長に一番重要なポイントなんじゃないかと
自分から積極的に動いて、自分の尽力もあって掴み取った「結果」や「結実」の嬉しさは棚ボタなんかより数十倍も嬉しいはずです
それはみゃーもりの報告を聞いて歓びに湧き立つスタッフたちの様子からまじまじと感じる事が出来ました
それぞれがちゃんと自分の仕事を迷いや悩みもありながらきっちりこなしたからこそ得られたおっきな充足感
ここまであまりスポットの当てられてなかった人物のプロフェッショナルな仕事ぶりや
何だかんだ言って協力的になってくれた平岡さんの様子なども描いていたからこそ
そんなカタルシスは生まれたんじゃないか・・・とも思います
井口さんのめっちゃ嬉しそうな、でもちょっと泣きそうな表情!
頑張り切れない中で頑張りを見せた人、頑張っても空回りする中でも何か成果を残せた人、その道を極めんとする求道者たち・・・
タイプはそれぞれ違いますが、目指す方向性「良いアニメを作りたい!」という気持ちだけはズレがなかった
だからこそ得られた充足感に加えて一丸になれた感覚、「えくそだすっ!」の時も感じましたがやっぱこういうシーンはいいものですね
当たり前のようにグッと来てましたが、それも細かい描写含む“積み重ね”による賜物だとはっきりと思います
それぞれが頑張った、からこその完成。それは当り前のようで実は全然当たり前じゃない。
足並みを揃える事こそ一番難しい。それを知ってるから余計に感動出来たんだと思う。
実際足並みが揃ってない箇所もありましたけどね(笑
乗り越えたからこその、カタルシスでした。
お疲れさまでした。





↑安藤つばきさんは、早速「あんどぅー」ってあだ名で呼ばれてて、将来はみゃーもりポジションも期待出来ますね!
このカット何とも言えない感じの表情がツボでめちゃカワでした。


後半の、打ち上げでの、共に頑張り抜いたスタッフ達の会合もとっても感慨深くて最高でした
結局のところ仕事なんてものはああいう風に最後に笑顔になる為、安心出来る一瞬の為にあるのかもしれませんね
それを作る側だけの努力や大変さに留まらせず、直接届けに行く制作進行やプロデューサーの大変さも描いてた作劇も良かったです
局にVを届けに行く、言葉にすると単純ですがそれはそれでプレッシャーがあって決して気楽な作業ではないと言う事
特に今回みたいに納品ギリギリじゃあ地方局でも放送してるアニメの場合大変でしょうね~
相変わらずけれん味たっぷりのコメディ描写で笑わしてくれつつ(笑
みんなの想いを背負って走るメンバーの姿は感動的でした
アニメは沢山の人の想いの集合体であり、
「集約」そのものなんだと
最後の最後ではっきりと描き切ってくれてたと心から感じてます。

そして、そんな三女のデスクとして頑張り抜いたみゃーもりが答えを出す瞬間も遂に訪れました。

“これからもずっとアニメを作り続けたい”




みゃーもりは「頑張ってる人」が好きなんだと思います
そんな他人の頑張りに感化される人間なんじゃないかと思います
そして、そんな「頑張ってる人」「頑張れる人」を信じる才能があるんだと思います
それはこれから人を動かして行くポジションに於いて必要な才能なのかもしれない

何よりも、その髪の色が象徴するように、頑張ってる人や頑張れる人、これから頑張る可能性がある人の力になりたい
そういう人達を照らし続けていきたい・・・
一つ一つは細くても、
確かな“灯り”を繋げて一つにしたい
彼女がはっきりとその口で、しかも自分の意志で告げたように
「これからも人の心を明るく照らしていきたいと思います」
そんなみゃーもりが紆余曲折あってようやく自分から絞り出す事が出来た答えに胸が熱くなって一瞬泣きそうになってしまいました
やっぱり、自分を持ってる人、自分から動いている人を観るのは気持ちが良い。そんな事をまじまじと感じていました
みゃーもりもここで結実のようでその発言をようやく出来た事が象徴するように
むしろここからがスタートラインだと思います
自分が仕事をすることで、
そしてアニメを視聴者に届ける事で
様々な意味合いで人の心を照らして行きたい、という他の4人にも決して劣ってないみゃーもり「だけ」の願いをしっかりと抱けた
みゃーもりも、ずかちゃんも、絵麻も、美沙も、りーちゃんも、まだまだ、これから。まだまだ、ここから。
そんな事を予見させ期待も抱かせるエンディングは素直に「いいなあ。」って思えましたし
しっかりと未来に繋がった上に作品としてのテーマも提示出来た最高のオチだと感じました

またこの5人が、一緒に集まって仕事をしているという現実
まだこの5人で、一緒に頑張れているという事実。
でもそれは決して「奇跡」なんかじゃない
過程も積み重ねもきっちりと描いて来たこのアニメに於いてそんな言葉は絶対に似合わない。
それぞれが、それぞれの決断で、それぞれの歩み方でしっかりと進み続けたからこそ生まれた“今”だから。
そんな“今”の積み重ねでいつか本当に七福神を作れる日がやって来る事を祈っていますし、
信じています。
素敵なキャラクター達をどうもありがとう
素敵な物語をどうもありがとうございました!
心から「最高だ」と感じ切れたエンディングでした。是非、「SHIROBAKO」の良さに未だ触れてない方は触れてみて欲しい。
そんな祈りも込めつつ伝わる事を願いつつ最終話の感想を締めさせて頂きたいと思います。最後まで読んで下さりありがとうございました。













「SHIROBAKO」はラッキーとか棚ボタ要素が(個人的に)ほとんど感じられないアニメでした
その代わりに頑張った人が頑張った分だけ報われる様を描いていて
堅実で誠実な作風が自分のツボにハマったのと
一気に段階を飛ばさない、
あくまで一歩一歩進んでいくリアルさみたいなものもまたツボにハマりまして、
個人的には今期一番夢中になって観ていたアニメでした。俺は今期「SHIROBAKO」が一番好きでしたね。
でも、時には頑張っても報われなかったり、(彼彼女らにとって)まずい道を歩んじゃってたりなんかもする所も現実的で好きでした
ただ、頑張っても必ず報われる訳じゃないけど、進み続ける限り「何か」が生まれるんだ、という事も描いてくれた
そういう部分がまたお気に入りでそれが最も顕著に表れていたのが先週だったんじゃないかと思います
頑張っても報われる訳じゃない
だけど報われる為には頑張らなきゃ辿り着ける事さえ有り得ない、
という話ですね
別に誰も彼もが天才である必要性もなく
それぞれがそれぞれのペースで、それぞれの生き方を歩み続ければいい
ずかちゃんはようやく役が貰えるようになってきたけどそれも「女子C」とかいうチョイ役に過ぎないし
りーちゃんだって実際に使われたのは一行だけで正直みゃーもりや絵麻の躍進に比べるとまだまだな部分は否めない
でも、それはそれで良いというか、ずかちゃんはずかちゃんらしく歩んで行けばいいし、りーちゃんはりーちゃんらしく進み続ければいい
仲間は仲間で、自分は自分。苦労した分だけ苦悩した分だけ今までの道筋に愛着が沸くのもまた事実、自分だけの人生を、自分だけの歩き方で。
ペースはそれぞれでしたけど、結果的にはなんとか「みんなで頑張ってるよね」という状況まで辿り着けた上山高校アニメーション同好会のメンバー
そんな彼女らの更なる躍進だったり、もっと書けば七福神のアニメ完成まで個人的にはいつか観たいな。って思ったりしています
もしそれが実現したら泣いちゃいそうですけど(笑

でも、この後の展開にも勝手に多大な期待を抱いています。
まだまだ拝んでみたい成長なんかもありますしね。
そんな訳で、まだまだ「SHIROBAKO」に想いを馳せる季節は続きそうです。



*ここから個人的な話

実は2クールのアニメの各話感想を最後まで書き切ったのは前ブログから数えてめちゃめちゃ久しぶりでして
これ観てる人には全く関係ないんですけど最後まで書き切れた事に勝手に感慨深さを感じたりしてます(笑
ここまで一度でも読んでくれた方には本当に感謝・・・ですね
ツイッター等で反応して下さった「SHIROBAKO同志」の皆さまにも本当に本当に感謝しています

でも正直このアニメはアニメらしいけれん味を含みつつ、
現実にも還元出来る要素が多々含まれてましたし
感想を書くのはすっごく楽しかったです
キャラも殆どが大好きですし、
何気に声優チョイスの時揉めた方々や最後の写真撮影が野亀先生のあの担当編集だったりする細かい笑い要素も冴えてたかなあ、と(笑
毎回想いを伝えよう、良さを少しでも表現出来ればと腐心してきたこれら感想が少しでも届いていたら心から嬉しいです
個人的に最高のアニメだと感じれた上にかなり思い出深い作品に相成りました。今後のBD発売も楽しみです!
改めて、ありがとうございました!




最後に、最高のドヤ顔を・・・笑




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