サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【あるぴんかく語りき】「えくそだすっ!」のOVAを観た!という話~『SHIROBAKO』BDのススメ&感想

2015-03-10 | SHIROBAKO
                             
「SHIROBAKO」BD3巻を購入して、「えくそだすっ!」のアニメを観ました。





個人的に今一番好きなアニメが「SHIROBAKO」で、BDも毎巻楽しみに買ってるんですけど
この間3巻を買ったら付属のOVAで「えくそだすっ!」のアニメが付いてたのでそれの感想を書こうと思います

まずは、めちゃくちゃガチで作られてます(笑
そしてちょっと感動したり観ていて胸が熱くなる仕上がりにもなってると感じました。
正直これを「おまけ」で済ましてしまうのは“勿体ない”という気持ちの方が強いですし
逆に言えば値段にも加算されてるとは言えこれだけ素晴らし過ぎる特典も早々ないなって話なんです
ぶっちゃけて書くと「もう、1クールこれで作ってくれよ!!」と今すぐ懇願したいレベルですね(笑)。
だってさあ、CGの出来むっちゃ良いし作画はゴリゴリ動くし表情もコロコロ変えてくれるし美術も申し分ないし
主題歌もめっちゃノリ良くってハマれる曲だし何よりキャラクターとドラマにグッと来るからさあ(笑
複線とか、きちんと定められた最終目標とか作中作のレベル超えてると個人的には思う
もっとワクワクするアクションとかキャラの絡みを見せてくれ!って気分に自然になっちゃう・・・と思います。少なくとも俺は、ね。
これ普通に作ったら普通にめっちゃ良いモノになるんじゃないか、、、という感覚が胸の中にはあるんですけど
そう思わせられた時点でまんまと目論見通りって事なんでしょうね。
ああでも、トレイシーが武蔵野ドームで歌う場面がどうしても観たい・・・!
げんしけんのくじアンがそのまま1本のアニメシリーズになったようにこれもやって欲しいんですけど。
過程を描くのに執心するこのスタッフなら絶対に大感動出来るものが仕上がって来る、はず。

ただ、仮定の話をしていても何も始まらないので(笑
もうちょっと内容を語らせてもらうと、あるぴんの存在がめっちゃ利いてる脚本になっていると思います。




主人公であるあかね達の所属するアイドルグループ・トレイシーは所謂ジリ貧アイドルで
仕事もどさ回り程度で事務所に力を入れてもらってる訳でもなく、だからファンの人数も少ない
加えて同じマネージャーの他のアイドルのが人気があって半ば放任されてるような状況なんですね
そんな中でも真っ直ぐに、ポジティブ過ぎるほどポジティブにみんなを鼓舞し、励まそうとする良くも悪くも必死なあるぴんの姿が前半大きく描かれます
特に「有名じゃないけど、確かにファンがいるから~」と涙目で語った上記のカットのシーンは観ていて思わず目頭が熱くなりました
そうやって滑稽なくらいに必死で「何か」を信じようとするあるぴんの姿は胸を打ちますし、
みゃーもりがあるぴんの事を「好きですよ」って言ったのも分かる気がするなあ、と
本当は悲しくてやり切れないのに、それでも笑顔であろうとする“健気さ”が際立っているキャラクターなんですね
木下監督のお気に入りキャラっぽかったのもなるほどよく伝わってくるなあ、と(笑 俺も大好きだしね。



↑この恥ずかしながらトレイシーへの想いを語るカット、めっちゃ好き

で、そんなあるぴん含む前半のやりとりがあったからこそ
仕組まれた冤罪に辟易しつつある中で「いつかみんなで武蔵野ドームで歌いたい」と夢を語るシーンが活きてます
そういう状況の中で夢を語る、っていうシチュ自体にもグッと来ますが、
前半で“報われないながらも必死に支え合うシーン”が散々描かれていたからこそ
余計にあかねのセリフに説得力があるというか、嘘くさくない本当の気持ちが如実に伝わって来る手応えがあって
単なるサービスシーンの応酬かと思われた前半のやりとりがスパッと活きて来るこの一連の流れは不意に泣きそうになったほどです
そりゃ好きになるわな、
そりゃ守りたいと思うわなってちゃんと思える。
基本的に冤罪からの大逃亡劇~という設定自体は荒唐無稽でもある本作ですが
本家「SHIROBAKO」でも毎週魅せている“誠実なドラマ”に関しては今作でもきっちり表現されていて
やっぱりこのスタッフが作ったアニメだな!としみじみと感じる事が出来たのがとっても嬉しかったです
あ、勿論サービスシーンの数々はそりゃ普通に眼福で等身低めのキャラデザですがセクシー要素たっぷりでそれはそれで楽しめると思います
ただ、そういうシーンでさえも後々の感情移入のきっかけとしても描けてるセンスが実に最高だと個人的に思いました。

・・・まあ、だからこそ「過程」も含めていつか武蔵野ドームで高らかに歌う彼女達の姿を拝んでみたい気持ちが強くあるんですが(笑
それは堂々巡りになっちゃいますからここからは禁じるとして、要するに見て損のないクオリティのアニメになってますって話ですね。
前述の通り主題歌もめっちゃいいし、それを歌うCGのライブシーンも何度も繰り返し観たくなるくらいキュートでダンスも見応えある仕上がりになってるんですよ
あるぴんの「塩昆布買って来る!」とかあるぴんの年齢とか最後のみんなのすっぴんとかギャグやコメディ描写も笑えるし(笑
冤罪からの逃亡、というテーマの割にはそこまでジメジメもしてなく適度にギャグを挟んでるので観やすくもあります
最後まで健気で、トレイシー3人の、くさい言い方ですが友情だったり絆がしっかりと表現されているOVA
いち「SHIROBAKO」ファン・・・いや、「えくそだすっ!」ファンとしてありがとうございます、と。
本当に何度も繰り返し観たくなるクオリティでした。
ちなみにBD1巻には主題歌CD(OPED)が付いてるのでそっちもまた是非
この主題歌もね、歌詞が結構トガっててね(笑 ただポップなだけじゃない毒が詰まってる秀逸な楽曲に仕上がっております


あと、これを観た後にまた本編を観ても印象が変わる部分は絶対にあると思いますし
武蔵野アニメーションの彼彼女らの想いの数々にもまた輪を掛けて感情移入出来るかなあ、と
その意味でもファンなら一度は触れて欲しい作品ですね
またスタッフのクレジットが武蔵野アニメーションの面子だったりするバージョンも同時収録されていて(笑
本田さん頑張ったんだろうなあ、とか下柳さんスゲえな、とか色々な事を思いながら観れる“付加価値”もあると思う
そういう訳で個人的に多角度からめちゃくちゃ楽しむ事が出来た最高の“特典”でした!ね。





●「SHIROBAKO」BDのススメ&感想

あと余談なんですが「SHIROBAKO」のBDはおまけが盛りだくさんで毎回購入するのがめっちゃ楽しいです
前述のように「えくそだすっ!」の主題歌CDやOVA、本編のサントラなどを筆頭に
関口可奈味さん描き下ろしのデジパックのイラストも毎回「そうそう、ここ、ここ!」っていうシーンを描いてくれてるんでグッと来ますし
表紙と含めてパッケージ2つも描き下ろしっていうのもイイですよね
3話収録なのも嬉しいんですが、
何よりもブックレットの厚さ&中身の濃さが凄い!

毎回40ページのボリュームで声優さんやスタッフへの長文インタビュー掲載、
3巻ではキャラデザのぽんかん⑧さんへのインタビューやラフスケッチ(これがまた嬉しい)、
コミカライズ担当の描き下ろし4コマは普通にクオリティ高かったり(絵麻とねいちゃんが良い味出してる)
細かな用語解説も毎巻ビッシリ綴られてて本編を観るのに役立つ情報ばかりです。
勿論キャラ紹介や本編のカットの数々も掲載されていて申し分ない仕上がり
2巻にはアフレコのレポート漫画だったり、
通常のアニメのブックレットとは一線を画したボリュームと企画の多さが目を引く出来栄えになってます
パラパラとめくるようなものでなく、普通に読み物として使える、正直本編が好きだから買っただけなんですが
ここまでブックレットで楽しめる出し惜しみの無さは想定外だったし流石の一言ですね。これ、ツイッターで一度書いたと思うんですけど
いつかブログできちんと言及したい、と思ってたんですよね。
そんな訳で迷ってる方は是非どうぞ、という感じで(笑
お話だけでなくキャラクターに関しても今一番ハマってるので今後の展開等も楽しみです。
これからも個人的な応援を続けるつもりなのでよろしければ各話感想の方もチェックして頂ければ、と。











個人的にはいつかどこかで大きなイベントやらないかな?って思ってたり
今月で本編が終了しても是非続編も観たいなあ、って思ってます
それと版権イラストもいちいち素晴らしいので他のPA作品みたいにそれをひとまとめにした本も絶対出して欲しいな、と(笑
正直な話、いつか七福神を完成させるところまで絶対観たいのでコツコツ応援を続けて行きたいと思う。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。