みゃーもりは「他人を信じる才能」に溢れている人物だと思う。
「クオリティを人質にするんじゃねえ」とはよく言ったもので
正直ちょっと頷ける部分もあったりはします クオリティクオリティと口癖のように言うスタッフ、
そのお陰で何度も作業時間を延ばされタライ回しに会ってクタクタになっても手柄は全部彼彼女らのものになり
挙句の果てに自分の責任だと叱られる・・・そう考えると難儀なお仕事なのかもしれません
みゃーもりみたいな基本的にポジティブで諦めない人間ばかりではなく、
平岡さんみたいに「何か」に幻滅してああいった状態になってしまう人もいる・・・という事です
平岡さんには平岡さんなりの理由やペーソスが存在していて、決して最初から嫌味なだけの人間ではなかった、という
一面的ではない人間の描き方がやっぱり秀逸だなあ、と思えた話数でありました
勿論彼がりーちゃんに発したセリフなどは言語道断だとは思うけど
彼もまた「頑張っても報われなかった人」の一人でどこかが歪んでしまっている状態なのもまた事実・・・って事ですね
エリカさんが何度も「矢野スマイル」で問い詰めたああいう作家さんとかを一杯見て来たりしてたんでしょうか。
先週もそうだったんですが、彼の発言や劣等感からは並々ならぬ想いが溢れているように思います
真面目だった分、熱い性格だった分、不器用でもあった、、、という話でもあるのかも。
案外彼に足りないのは高梨のような楽観さ・・・なのかもしれないですね。
↑こんな表情、会社では絶対に見せないのに・・・
ただ、だからといって「このままでいい」かと言うと、それは絶対に良くないですよね
このままじゃ一人で勝手に絶望して一人で勝手に自棄的になってるだけ・・・だと個人的には思います
だからこそ、みゃーもりが平岡さんに提示した一つの「答え」が素晴らしかった。
ちゃんとコミュニケーションを取って欲しいです。
要するに意志のすり合わせをして、
お互いに話合って
納得出来るポイントを探して仕事をしよう、という至極真っ当かつ彼に一番足りてない部分をちゃんと伝えてくれた
何よりも、ここで平岡さんを降ろさず、彼の事をしっかりと「信じて」任せたという事実に個人的にグッと来てしまいました
こんなところで終わるよりも、しっかりと改善に前向きに進んで、もう一度燻っている気持ちを蘇らせて欲しい。
まだ本人は自覚してない気がしますが、みゃーもりは十分に「彼女らしい道」を歩けてると思います
周りをちゃんと気にしているし見ているし、平岡さんが名刺を渡された場面での“嫉妬”にも多分気付いてた
高校時代から他人の世話を焼いたり、そうやってみんなを引っ張っていく引力は何一つ変わっちゃいない。
杉江さんが今回エリカさんからイノシシの作画を依頼されたのだって
みゃーもりの援護があったからこそ、だと思うし
まだまだ無知で慌てんぼうだった初期とは違ってきちんと状況や経緯を考えた上で仕事出来てるなあ、という感覚を受けられたので
そんなみゃーもりの成長だったり、本当はもうとっくに備わっている彼女「ならでは」のストロングポイントが気持ち良かったりもした心地良い話数でもありました
みんなの笑顔が見たい。みんなで良い仕事が出来るように頑張りたい。そう生真面目に語る彼女の姿は眩しかった、と
同時にちゃんと今を生きている気がしました。まだまだ後輩へと伝える事も残ってると思うし、
ここからのみゃーもりの“飛躍”に関しても是非期待したいですね。
良い意味で考えさせられるトラブルパートはトラブルパートで複雑な感触が面白かったりしたんですが
それでも最終的にはキャラの成長や意志の強さにグッと来てしまう辺りが「SHIROBAKO」の素敵な部分ですね。
是非、平岡さんがもう一度消えかけた火種を燃やし始める場面もこれから観てみたいな。って思います。
また、さり気に美沙の一連のシーンが平岡さんのシーンとの対比になっているようにも感じられました
平岡さんは恐らく自分と他人を比べて劣等感に苛まれるタイプ、
だからこういう風に素直に同期の躍進を喜んだり協力したりが出来ない
でも、ずかちゃんは「ヒマだし」と多少自虐的な事をさらっと言いつつも素直に同期の躍進を喜んで快く協力してくれて
更なる飛躍を願う事も出来る・・・そんな頼りになる先輩に恵まれた美沙はとっても幸せだと思うし
その幸せに溺れる事無く一人の時でも地道に努力し続けられる美沙もまた偉い
かつての経験も活かして、懸命に頑張ったからこそ掴んだ今回の仕事。
上手く行かなくても、
塞ぎ込んで悩んでしまっても、
結局は「動き続ける」「信じ続ける」事が大切になってくるのかもしれません
そうやって互いに手を取り合って、助け合ったからこそずかちゃんも絵麻もきっと新たな経験や刺激を得る事が出来た
それもまた仕事や生活を続けて行く為にはきっと必要不可欠な事なんじゃないかなあ・・・ってふと感じました
何よりも、今回の美沙とずかちゃん、絵麻みたいな関係の方が全然素敵で健全じゃないですか。
そういう意味でも平岡さんもまた同期と少しは笑える日がくればいいな、とは感じてます。
にしても、あんなに強烈にくたびれた絵麻を見たのも初めてのような・・・(笑
美沙も美沙で色々苦労して来た分益々報われて欲しい、ですね。
あの年で仕事辞めるって結構なパワーが必要ですから。
さて、今回はここまで綴って来た平岡さん、美沙、そしてみゃーもりの成長等とは別に
またいつかのようにスタッフみんなで自分達が作って来たアニメの初回放送を見届けるシーンがありました
今、このタイミングであのシーンを再現するかのような演出を入れて来たのにも驚きましたけど
もっと驚いたのは、当たり前っちゃあ当たり前なんですが
そのいつかとは全然印象が違うんですね。
その時は単なるキャラ紹介だったり雰囲気を掴む為の演出だったり、それと舞台の裏側を示す為のシーンだと感じてましたが
今回のこのシーンに関してはもうほとんどのキャラが自分の中で馴染んでて、キャラの顔が映る度に「こういう事あったなあ」とか想起したり
つまりは2クール目後半まで通してあれだけの人数のキャラ達をきっちり視聴者に印象付ける事に成功している
群像劇としてレベルが高い、って事を証明するかのようなシーンに仕上がってたのが見事なんですよね
その分、みんなが作って来た作品に対する思い入れも生まれますし、
色々トラブルもあったけれど、
なんだかんだ武蔵野アニメーションっていいな、バラッバラな人物が集まって一つのものを完成させるって素敵な事だな、と
まざまざと感じ取れるような屈指の名パートになっていたなあ・・・と個人的には感じる事が出来ました
何より、キャラが馴染んでる分その会話や雰囲気がめっちゃ楽しくて(笑
それを笑顔で見守るみゃーもりの表情にもまたグッと来ました
いつかとはまた違う、
紹介ではなく血の通った人達が一生懸命作ったんだなあ、、、というその感覚が素晴らしかった。
このパートを観て「すっかり馴染んで来たなあ」と思えて微笑ましくキャラのやり取りを観れるこの感触と感動こそ
今まで、これまで「SHIROBAKO」が積み重ねて来たものの大きな一つだったのかもしれません。
正直また大好きになってしまった話数でも自分の中ではありましたね。
家族みたい、とは思わないけど
一種の共同体なんだなあ・・・とは深く感じました。
上記のカットも「これまでのエピソード」を活かしてキャラに似合ったリアクションになっててお気に入りです
このカットを観てるだけでも心情が伝わって来るのが実に素晴らしいなあ、と思います
(ちなみに今回のコンテは私の大好きな「妹ちょ。」監督でお馴染み畑博之さんだったりします)
まだ、みゃーもりは自分では答えを出せてないし、まだ、弱さを見せるようなシーンもあったりはするけれど
頑張った分だけ、苦労した分だけ報われた部分も必ずあるよね・・・!って
そんな風に思えたのもまたよろしかった21話でした。
まだ悩みは尽きないと思うけど、
“みゃーもりらしく”これからも頑張って欲しいですね。ちょっと観てて気持ちホクホクする回でもありました。
ところで高梨は案外ムードメイカーとして役立ってる気もしました
みんなが不安やドキドキの中あそこまで楽観的な事を言い続けられる根性は凄いですね
それと絵麻が久乃木愛ちゃんの「き・・・」だけで「緊張するよね」って一発で理解していた辺り訓練されてるな、と(笑
あの二人は二人で良い関係性というか、観ててほのぼのにやにや出来る師弟関係だと思います。
今月で終わりなのがかなり寂しいんですが、最後まで応援は続けますよ。
胸を張って「大好きです。」と言えるアニメですね。
あとこの何気ないみゃーもりのカット、可愛い(笑
「クオリティを人質にするんじゃねえ」とはよく言ったもので
正直ちょっと頷ける部分もあったりはします クオリティクオリティと口癖のように言うスタッフ、
そのお陰で何度も作業時間を延ばされタライ回しに会ってクタクタになっても手柄は全部彼彼女らのものになり
挙句の果てに自分の責任だと叱られる・・・そう考えると難儀なお仕事なのかもしれません
みゃーもりみたいな基本的にポジティブで諦めない人間ばかりではなく、
平岡さんみたいに「何か」に幻滅してああいった状態になってしまう人もいる・・・という事です
平岡さんには平岡さんなりの理由やペーソスが存在していて、決して最初から嫌味なだけの人間ではなかった、という
一面的ではない人間の描き方がやっぱり秀逸だなあ、と思えた話数でありました
勿論彼がりーちゃんに発したセリフなどは言語道断だとは思うけど
彼もまた「頑張っても報われなかった人」の一人でどこかが歪んでしまっている状態なのもまた事実・・・って事ですね
エリカさんが何度も「矢野スマイル」で問い詰めたああいう作家さんとかを一杯見て来たりしてたんでしょうか。
先週もそうだったんですが、彼の発言や劣等感からは並々ならぬ想いが溢れているように思います
真面目だった分、熱い性格だった分、不器用でもあった、、、という話でもあるのかも。
案外彼に足りないのは高梨のような楽観さ・・・なのかもしれないですね。
↑こんな表情、会社では絶対に見せないのに・・・
ただ、だからといって「このままでいい」かと言うと、それは絶対に良くないですよね
このままじゃ一人で勝手に絶望して一人で勝手に自棄的になってるだけ・・・だと個人的には思います
だからこそ、みゃーもりが平岡さんに提示した一つの「答え」が素晴らしかった。
ちゃんとコミュニケーションを取って欲しいです。
要するに意志のすり合わせをして、
お互いに話合って
納得出来るポイントを探して仕事をしよう、という至極真っ当かつ彼に一番足りてない部分をちゃんと伝えてくれた
何よりも、ここで平岡さんを降ろさず、彼の事をしっかりと「信じて」任せたという事実に個人的にグッと来てしまいました
こんなところで終わるよりも、しっかりと改善に前向きに進んで、もう一度燻っている気持ちを蘇らせて欲しい。
まだ本人は自覚してない気がしますが、みゃーもりは十分に「彼女らしい道」を歩けてると思います
周りをちゃんと気にしているし見ているし、平岡さんが名刺を渡された場面での“嫉妬”にも多分気付いてた
高校時代から他人の世話を焼いたり、そうやってみんなを引っ張っていく引力は何一つ変わっちゃいない。
杉江さんが今回エリカさんからイノシシの作画を依頼されたのだって
みゃーもりの援護があったからこそ、だと思うし
まだまだ無知で慌てんぼうだった初期とは違ってきちんと状況や経緯を考えた上で仕事出来てるなあ、という感覚を受けられたので
そんなみゃーもりの成長だったり、本当はもうとっくに備わっている彼女「ならでは」のストロングポイントが気持ち良かったりもした心地良い話数でもありました
みんなの笑顔が見たい。みんなで良い仕事が出来るように頑張りたい。そう生真面目に語る彼女の姿は眩しかった、と
同時にちゃんと今を生きている気がしました。まだまだ後輩へと伝える事も残ってると思うし、
ここからのみゃーもりの“飛躍”に関しても是非期待したいですね。
良い意味で考えさせられるトラブルパートはトラブルパートで複雑な感触が面白かったりしたんですが
それでも最終的にはキャラの成長や意志の強さにグッと来てしまう辺りが「SHIROBAKO」の素敵な部分ですね。
是非、平岡さんがもう一度消えかけた火種を燃やし始める場面もこれから観てみたいな。って思います。
また、さり気に美沙の一連のシーンが平岡さんのシーンとの対比になっているようにも感じられました
平岡さんは恐らく自分と他人を比べて劣等感に苛まれるタイプ、
だからこういう風に素直に同期の躍進を喜んだり協力したりが出来ない
でも、ずかちゃんは「ヒマだし」と多少自虐的な事をさらっと言いつつも素直に同期の躍進を喜んで快く協力してくれて
更なる飛躍を願う事も出来る・・・そんな頼りになる先輩に恵まれた美沙はとっても幸せだと思うし
その幸せに溺れる事無く一人の時でも地道に努力し続けられる美沙もまた偉い
かつての経験も活かして、懸命に頑張ったからこそ掴んだ今回の仕事。
上手く行かなくても、
塞ぎ込んで悩んでしまっても、
結局は「動き続ける」「信じ続ける」事が大切になってくるのかもしれません
そうやって互いに手を取り合って、助け合ったからこそずかちゃんも絵麻もきっと新たな経験や刺激を得る事が出来た
それもまた仕事や生活を続けて行く為にはきっと必要不可欠な事なんじゃないかなあ・・・ってふと感じました
何よりも、今回の美沙とずかちゃん、絵麻みたいな関係の方が全然素敵で健全じゃないですか。
そういう意味でも平岡さんもまた同期と少しは笑える日がくればいいな、とは感じてます。
にしても、あんなに強烈にくたびれた絵麻を見たのも初めてのような・・・(笑
美沙も美沙で色々苦労して来た分益々報われて欲しい、ですね。
あの年で仕事辞めるって結構なパワーが必要ですから。
さて、今回はここまで綴って来た平岡さん、美沙、そしてみゃーもりの成長等とは別に
またいつかのようにスタッフみんなで自分達が作って来たアニメの初回放送を見届けるシーンがありました
今、このタイミングであのシーンを再現するかのような演出を入れて来たのにも驚きましたけど
もっと驚いたのは、当たり前っちゃあ当たり前なんですが
そのいつかとは全然印象が違うんですね。
その時は単なるキャラ紹介だったり雰囲気を掴む為の演出だったり、それと舞台の裏側を示す為のシーンだと感じてましたが
今回のこのシーンに関してはもうほとんどのキャラが自分の中で馴染んでて、キャラの顔が映る度に「こういう事あったなあ」とか想起したり
つまりは2クール目後半まで通してあれだけの人数のキャラ達をきっちり視聴者に印象付ける事に成功している
群像劇としてレベルが高い、って事を証明するかのようなシーンに仕上がってたのが見事なんですよね
その分、みんなが作って来た作品に対する思い入れも生まれますし、
色々トラブルもあったけれど、
なんだかんだ武蔵野アニメーションっていいな、バラッバラな人物が集まって一つのものを完成させるって素敵な事だな、と
まざまざと感じ取れるような屈指の名パートになっていたなあ・・・と個人的には感じる事が出来ました
何より、キャラが馴染んでる分その会話や雰囲気がめっちゃ楽しくて(笑
それを笑顔で見守るみゃーもりの表情にもまたグッと来ました
いつかとはまた違う、
紹介ではなく血の通った人達が一生懸命作ったんだなあ、、、というその感覚が素晴らしかった。
このパートを観て「すっかり馴染んで来たなあ」と思えて微笑ましくキャラのやり取りを観れるこの感触と感動こそ
今まで、これまで「SHIROBAKO」が積み重ねて来たものの大きな一つだったのかもしれません。
正直また大好きになってしまった話数でも自分の中ではありましたね。
家族みたい、とは思わないけど
一種の共同体なんだなあ・・・とは深く感じました。
上記のカットも「これまでのエピソード」を活かしてキャラに似合ったリアクションになっててお気に入りです
このカットを観てるだけでも心情が伝わって来るのが実に素晴らしいなあ、と思います
(ちなみに今回のコンテは私の大好きな「妹ちょ。」監督でお馴染み畑博之さんだったりします)
まだ、みゃーもりは自分では答えを出せてないし、まだ、弱さを見せるようなシーンもあったりはするけれど
頑張った分だけ、苦労した分だけ報われた部分も必ずあるよね・・・!って
そんな風に思えたのもまたよろしかった21話でした。
まだ悩みは尽きないと思うけど、
“みゃーもりらしく”これからも頑張って欲しいですね。ちょっと観てて気持ちホクホクする回でもありました。
ところで高梨は案外ムードメイカーとして役立ってる気もしました
みんなが不安やドキドキの中あそこまで楽観的な事を言い続けられる根性は凄いですね
それと絵麻が久乃木愛ちゃんの「き・・・」だけで「緊張するよね」って一発で理解していた辺り訓練されてるな、と(笑
あの二人は二人で良い関係性というか、観ててほのぼのにやにや出来る師弟関係だと思います。
今月で終わりなのがかなり寂しいんですが、最後まで応援は続けますよ。
胸を張って「大好きです。」と言えるアニメですね。
あとこの何気ないみゃーもりのカット、可愛い(笑