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【どん底から夢を見る】Wake Up,Girls! 第1話「静かなる始動」 感想

2015-09-13 | Wake Up,Girls!(アニメ)
                                     








菜々美が言ったセリフでとても象徴的なものがあります
みゅーが「やめるの?」って訊いた時「うん。」と真顔で即答したセリフですね
まだこのWUGという生命体にさほど愛着のないメンバーがいて、事務所に対する疑いの目もあって・・・
とてもじゃないけど、まあ当たり前っちゃあ当たり前なんだけどまだ“まとまってる”とは言い難い
それどころかいつ空中分解してもおかしくないオーラがまだこの1話ではプンプン匂ってるんですよね
でもその足並み揃ってない感じも面白いっちゅうか、
全員が全員やる気マンマンなわけではなく
一部に懐疑的な目線を向けてるメンバーがいるリアリティが個人的に好きなんですね
「様子見」と断言されるのも頷ける“これまで”ですから、単純に手放しで「わーい!」って展開にならない所にWUGの良さが詰まってるなあ。と思う訳です



このカット、最高ですね(笑 パッと見だけで「やりたいんでしょ?」「・・・・・。」っていう。


だけど、そんな懐疑的なメンバーの中の一人であるよしのは何気に「タチアガレ!」をイヤフォンでずっと聴いてたり
未練がましく事務所の側をうろついてたり、やっぱり心のどこかでアイドルを、WUGをやりたい気持ちが残ってるようにも見える
自分たち“だけ”の曲をもらえて嬉しい気持ちだったり
ちょっと進展を期待してる感情だったり、
あとは自分たちの力で「アンコール」をもらえた、自力で掴み取った達成感をきっと忘れられないんじゃないかな、と観ていて感じます
太田さんはまゆしぃの名前きっかけで観たわけだけど、悪けりゃアンコールなんて送らないわけで。
それもきっと松田がステージを用意したからであってさり気に彼は彼で(この後を考えれば)良い仕事してたりするんだけど(笑
まだまとまってるとは言い難い、
だけど、それぞれに掴み取った想いや
満たされてない感情があったりするわけで・・・
完全に冷徹になり切れてないところなんかも実に「いいなあ。」って思いますし
個人的に人間くさくて好きですね。特に先述のよしのの未練がましいシーンは大好きです(笑  





でも、一見まだバラバラのように見えても
外だけ見るとそう見えても
実は結構メンバー間の“想い遣り”なんかも感じられるんです
未練タラタラなよしのの心中を察して素直になれるように語りかけてくれる夏夜(彼女はつくづくWUGのマザーですなー。)だったり、
なんだかんだ嬉しいみんなの心を代弁して「よかったよね また活動出来るんだもん」と率直な言葉を投げてくれるみにゃみ、
そしてよしのが悪気なくまゆしぃの過去を訊いてしまった時、場の雰囲気が凍っていた瞬間に
とっさに自己紹介ネタでその空気を変えようと頑張ったみゅー・・・
まだバラバラなりにも、
想い遣りや愛情を感じられるシーンは改めて観返すと結構あるなあ、と
みゅーとみにゃみは素直に松田の言葉に喜んでてちょろさも感じましたけど(笑
でも一部疑いを拭えないメンバーがいる中でさり気にメンバーのモチベを支える仕事をしていたなあ、って思います
よしのを後押しした夏夜なんかもそうで、この初期の段階でも後の団結の片鱗が垣間見れるのが素敵だなあ。と
何だかんだいって基本みんな良い娘なんですよねえ。





まゆしぃは、きっとこういう原始的なアイドルユニットがやりたかったんでしょうね
統制下に置かれた飼い犬のようなアイドルユニットなどではなく
みんなで悩んだり、
みんなで支え合って、
みんなで一歩ずつ進んで行くような、
それは元々居た場所から比べるとあまりにも規模は小さくなったんだけど
それでも、重圧から解き放たれてみゅーの自己紹介を和やかな表情で聴いている彼女からは“些細な幸せ”を感じました
ちょっと不意に過去の事を訊かれて(先述のように悪気はない)少しトーンが暗くなっちゃった彼女を
必死にフォローするかのように場のテンションを変えてくれたみゅー、そんな“優しさ”
まゆしぃが「欲しかった場所」の片鱗に思わず彼女もにこやかになったんじゃないかな・・・って思いつつ
おばあちゃんの言う通りにやっぱり歌う事が、踊る事が好き。と徐々に素直になりつつあるまゆしぃ
松田に対しては懐疑的でも手放しでもなく中立的な目線でしたが、
でも心の中ではきっと嬉しい気持ちもあったんだと思います。
それはまだみんなでWUGをやれる。という想いも含めて。





一方で、そんな松田はダメ人間街道驀進中でした(笑)。
ただ・・・元はと言えば彼も彼で被害者な訳で、目の前に借金を返済出来る事案があったら
わらにもすがる思いでのってしまうのも仕方がないのかなあ、って思いました
切羽詰まっている人間の失敗パターンとして“思慮が足りない”というのがあります
「とにかくやらなくちゃ」という思いが強くて
「なんとかなるだろう。」って取り合えずキープしちゃうんですね
特に松田にとってこのままでは借金まみれになってしまう現状があった訳で、解散の危機もあった訳で
冷静な判断が出来なくなるのも道理・・・と思いつつ、だからこそダメなんだなあ、、、とも同時に思います(笑
そりゃメンバーにも「空回りしなきゃいいんだけど」とか心配されるわな。
しかも、見事に的中しちゃってるし。
でも、頼りないけど、自分もダメ人間なので正直彼の気持ちが分かる部分もあります
自分もしょっちゅう空回りしてますからね(笑 それとみにゃみに皮肉言われてるのに笑いました。
まあ、間違うのも立派な経験ですから。そうそう人生は上手くは行かない、って話ですね。
そういう「そうそう人生は上手くは行かない」っていうのもWUGらしさだと思います。













あの日のライブ映像を、みんなで楽しそうに観ているシーンは凄く青春っぽくて大好きです
なんだかんだいってみんなWUGの事がある程度は好きなんですよね。
それがよく伝わって来る名シーンでした。
それとOPはさり気にみんながどの歌声かを(絵で)提示している上にサビのダンスがきれいでこちらも大好きですね
最初ずっとくもり空なのはWUGちゃんの状況のメタファーですし、
まゆしぃが仙台で活動している事を「流刑」とかいう言葉で表現する書き込みの下品さなんかもリアルでいいですね
その言葉自体が東京が“中心”或いは“すべて”だと思ってる馬鹿さ加減がよく出てるなあ、と。
最後は地上げ屋さんみたいのが出て来ましたが、負けずに頑張れWake Up,Girls! 





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