最新号のコミックキューンに鹿子木灯さんの読切「のらねこ道連れ旅にっき。」が掲載されていた。
関係ないけど、自分はREXに掲載されてた「ぼっち日和。。」から入ったんで、
未だに今村朝希のイメージが強いんですよね笑
いい加減慣れろよ。って話ですが・・・
あれももう10年以上前の漫画だったりするんですね。当時は頑張ってレビュー書いてたなぁ。
ただ、
自分から切り出しておいてなんですが、
別に懐かしい話がしたい訳ではない
今現在、
発表されたばかりのこの新作漫画の内容が実に素晴らしい。という事を言いたいんですよね。
単刀直入に書くと、読んでて心が洗われるような内容でした。
簡単に説明すると、仕事に追われて生きてる女性(冬見さん)が、
観光タクシーに気分転換に乗りに来て、
その出会いがきっかけで、
本来の自分.....素直に何かに対して「楽しい。」と想える自分を取り戻す。っていう
今ありそうで中々無い感じの、リアリティのある人間ドラマが楽しめて非常に読んでて気持ち良かったです。
もっと書くと、お話の内容自体はシンプルと言えばシンプルなんですけど、
観光タクシーに出会って仏頂面だった冬見さんが徐々に乗り気になって
色々な事を楽しみだす人間描写が良いんですよね。
正直、
なんでも否定から入る人間ってつまんないでしょ?(笑
ぶっちゃけ自発的にアンテナ張って能動的に楽しめる人間の方が面白いに決まっている。
その観点だと、作中でどんどん自分から楽しもうと考えが変わって最後には笑顔になる~っていう
❝冬見さんの心の成長❞が垣間見れたのが読んでて非常に爽やかな気分になれましたね。
例えば、
道端に咲いてる美しい花、可愛らしい花の良さに気付くだけで日常の充実度は変わって来る。
そういう意味では、冬見さんもこの小さな旅の中でちょっとだけ変われたんでしょうね。
しっかし、冬見さん、めちゃくちゃ可愛いな・・・笑
で、
この作品は久々にコミックキューンへの凱旋作品になった訳ですが、
以前よりも絵が逞しくなってるというか、純粋に上手くなっている気がしました。
特に、
冬見さんに関しては、
今までの鹿子木さんの漫画では見られなかった大人の色香を感じさせるキャラクターで、
そんな彼女がどんどん柔らかく、そしてニッコリしていく様はドキドキしましたね
逆に、
天真爛漫な観光タクシーのわらび(関係ないけど、管理人と名字がほぼ一緒...笑)は、
王道の鹿子木キャラ・・・って感じで安心しつつ、新機軸も楽しめる。っていう出来栄えでした
いつでも真っ直ぐで、
お客さんを楽しませる事に終始尽力している彼女の仕事っぷりも見事でした。
それと、
熊本が舞台で、
熊本の名所やグルメも丁寧に取り上げられているので、
純粋な観光作品としても楽しめる隙の無い仕上がりになっている~と感じましたね。
ちなみに、これはファンだから忖度しているわけではなく(笑
本当に思ったことですし、
より一層ブラッシュアップして帰ってこられた~という感覚ですね。
物語の構造的には、
平成中期ぐらいにあった、
毎回ゲストを招いて人間ドラマを展開して、、、みたいな。
要は連載にも向いている題材にも思えたので、
個人的にはまたコミックキューンで新連載して欲しいな。って感じました
兎角、
仕事一筋の現代人が人間として生き生きした感情を取り戻す~という分かりやすい内容にもなってるので、
そのコンプレックスの描写やちゃんと取材がしっかりしてるからこその説得力など、
渾身の新作読切に仕上がってるので出来たら読んで欲しい漫画ですね。
本当に素晴らしかったです。
コミックキューン、来週水曜日には最新号が出るので、
もし良かったら紙でも是非~ってトコロ
まあでも、
電子書籍でも出てるので、遅いという事も無いです
それと、もしこの感想をキューンの関係者が読んでいましたら、
毎月紙で買ってる読者の一意見として「この作品を連載にして下さいお願いします!」って感じです笑
見開きの使い方もすごく秀逸で、また更に進化した鹿子木漫画を拝めてとても幸福でした。