私のシステムの音の特徴は「ルシファーケーブル」に有ります。全てのケーブルを「ルシファー仕様」で作っています。
電源ケーブル・パワータップ内部配線・ライントランス内部配線・ラインケーブル・SPケーブル・SP内配線と全ての「伝送能力」を合わせています。
ルシファーケーブルの特徴は一般的なサイズのφ1mmの芯線ケーブルの10倍以上の断面積を持っています。その為「音数」と「スピード感」が尋常では有りません。
また他の特徴として、「オンの音」と「オフの音」の出るケーブルを組み合わせていますので「音の密度感」が桁違いです。その為「艶やかな音色」を獲得しています。
こうした「ルシファーケーブル」を使って組み上げたシステムの特徴は、AMPEXの小型SPシステムから、RCA箱ダブルフロントロードホーンシステムの様な超大型システムでも、センターSPが有るかのように「中央の音が厚い」のです。中央の音がしっかり定位した上で音の量が十二分に有りますので「壁から音が湧いて来る」様な錯覚を受けます。SPの存在感は非常に希薄になります。
SPはデンと前に鎮座していますが、SPから音が出ているのではなく、中央を中心とした「音の面」で出て来ます。しかも「威圧感」や「ピーキーな音」は有りません。「自然な音」の出方に近い様な出方をします。
ここまで仕上げるのに5年の時間を費やしました。ほとんど毎日何かをしていました。1セットでは確認が取れませんので複数のシステムで確認を取っています。
おかげでこの頃は「システム作り」はもうここらへんで良いと思う様になっています。しばらくは維持管理の為のパーツ集め(真空管等)と音楽を楽しむ事にしています。
今年半年を振り返っても、「ライントランス」のグレードアップ、「パワータップ」の導入、正規品への切り替え、「フェルトマット」の導入、ALTEC#612A、620Aの導入等と忙しい日々を過ごしました。
特にハイライトは「パワータップ」の導入で「音の厚み」、「鮮度」、「バランスの良さ」等「激変」の音質を獲得できたことが心の余裕を生みました。