Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケンタウルス+ベテルギウスのサウンド

2011年04月03日 | ピュアオーディオ

先月販売したゴールドスターシリーズSPケーブル「ベテルギウス」の、試聴の感想をお客様から頂戴しました。そのままご紹介します。

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 お世話様です。

ゴールドスターケンタウルスルシファー「SCS-34」からゴールドスター「ケンタウルベテルギウスへの交換後、初音出しのご報告

先日、「ベテルギウス」をお送りして頂きましたが、当地域の電力事情を鑑み、3週間程視聴を自粛してまいりました。が、ここ数日は計画停電の実施もなく、この間、販売店でのエージングサービス(N社が販売店むけに提供しているケーブルエージングマシンで数日間実施、音楽信号を超えた周波数信号による強制エージングで通常の30年分相当だそうです)を受け、本日1時間半ほど音出しを致しましたのでご報告させて頂きます。

「無風の湖上の静けさ、高中低のどの音域にもでこぼこなし」 、「中央手前により鮮明に映し出されるソリスト、幅、奥行ともに広くなった音場空間、より増えた豊かで鮮明なホールトーン」 、久しぶりの音出しでしたが、記憶上のルシファーとの差をすぐ感じたのは、上記の二項目でした。

交換前までの当システムは、高域に多少硬さがあり、アンプを球に変えることも考えていましたが、その必要性はなくなったようです。中規模レベルの現有システムでは、いや中規模システムだからこそ “へたに機器のレベルアップを図るより、まず信頼のおけるケーブルを導入すべし” これを実感した次第です。

お決まりの、ブラームスのヴァイオリン協奏曲で始まり、数枚を視聴した程度ですが、弦の魅力ある高域の艶やかさはやや後退しているように思われますが、反面各楽器が生音により近づいているような素直さが感じ取れます。さらに、音源が点から面になると同時に、融合と分離が共存しより臨場感が増しています。

ところで、今回視聴した1枚にユ社のSA-CDSHM仕様のCDがあります。この仕様のCDソースの多くは、数十年前にオートグラフ、オルトフォンで聞いていたLP時代のそのものであり、懐かしさも手伝ってつい購入してしまいます。視聴に使用したロストロポーヴィチ、ブリテンのシューベルト:アルペジオーネ・ソナタもそんな1枚です。LPにあったワウ・フラッターや反りの影響はまったくなく(当然ですね)、時にはチェロの後ろに隠れていたブリテンのピアノが、このCDでは親交を深めていた二人の間柄のように優しくしっかりと支えている姿が見事に聞こえます。こんなところにも「ベテルギウス」が活躍していると思われます。

すべてを聞き終わって、まったく聞き疲れしていない自分がいました。これがゴールドスターシリーズの真の姿なのではないでしょうか。短い視聴時間での感想になってしまい、申し訳ありません。ブログを拝見しますと、前述の、「後退しているように思われる質感」も、時間がすべてを解決してくれそうですね。

以上、強く「ベテルギウス」への交換を勧めて頂いた代表への御礼とともに、とりあえずご一報まで。

                (さいたま市 S氏様)

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再びマルチアンプ?かネットワーク方式か?

2011年04月03日 | ピュアオーディオ

オーディオをされている方の中には「最高の音質」を求めて、「マルチアンプかネットワーク方式か」を迷われている方がいると思います。個人的にほぼ同じようなユニットでどちらのシステムも所有しています。

マルチアンプは「オリンパスシステム」を3ウェイでやっています。このシステムのサウンドを一口で云うなら「音数の多さ」(情報量の多さ・密度の濃さ)であろうと思います。バランスがチョッとおかしいぐらいでも聴かせてしまいます。ピーク・ディップの極端に少ないサウンドですので「騙されて」しまいます。

ネットワーク方式は自宅のSP-707Jシステム、RCA箱システムでやっています。自宅のSP-707Jシステムは1月にN500ネットワークを導入してからすこぶる良いバランスになりました。低域~高域のバランスの良さは秀逸です。これだけを聴けば「このシステムは完成の域」に有ります。但し「オリンパスシステム」の「音数の多さ」には及びません。

RCA箱システムもネットワーク方式です。かなりの「音数」を持っていますがこと「音数」ではオリンパスシステムには及びません。

上の3つのシステム共にクロスは500Hz、7000Hz(オリンパスのみ8000Hz)としています。特に低域側のクロスは「500Hz」に拘っています。本当は400Hzにしたいのですが、良いネットワークが手に入りませんので気長に待つ事にしています。低域のクロスはヴォーカルに大きくかかわって来ます。800Hzでは人の声がコーンユニットとコンプレッションドライバーとを行ったり来たりします。以前SP-707Jシステムを#3182ネットワークで鳴らした事が有りますが、女性ヴォーカルの声が上に行ったり下に行ったりと動くので安心して聴いていられませんでした。現在のJBL DD66000(エヴェレスト)は800Hzですので同じ現象を感じます。コーンユニットとコンプレッションドライバーでは質感が違います。定位が上下動する事と質感の変化が気になります。ですのでDD66000には食指が動きません。

さて本題に戻ります。「音質」を追求するなら「マルチアンプシステム」ですね。結論は見えています。チャンネルデバイダーとパワーアンプを各帯域に1セットずつ追加する事が必要になります。追加はこれだけでは有りません。電源ケーブル・ラインケーブル・タップ・SPケーブルと他にもモノ入りになります。

ただ沢山の方が「マルチアンプ」に挑戦されて、手痛い報復を受けて撤退された方が多いのも事実です。個人的には難しいとは考えた事は有りません。手を加えればそれなりに良くなって行くものと思っています。

マルチアンプを失敗した方の話を聞いていますと、基本的な事(電気の流れる仕組み)をまったく原理的に考えていない方が多い様に思います。機器やケーブルを単純に「とっかえひっかえ」していただけで、原理を殆ど追求していない様に思います。これは「雑誌」の影響が大きい様に思います。

単純に全てのケーブルを同じケーブルで揃えてやる事が原点(出発点)となると思います。ケーブルが揃えば入口から出口まで音が揃います。情報量・音色が揃います。情報量の異なるケーブルをバラバラに使っては音が揃いません。まずはここから始められると良いスタートが切れるでしょう。