先月販売したゴールドスターシリーズSPケーブル「ベテルギウス」の、試聴の感想をお客様から頂戴しました。そのままご紹介します。
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お世話様です。
ゴールドスター「ケンタウルス」+ルシファー「SCS-34」からゴールドスター「ケンタウルス+ベテルギウス」への交換後、初音出しのご報告
先日、「ベテルギウス」をお送りして頂きましたが、当地域の電力事情を鑑み、3週間程視聴を自粛してまいりました。が、ここ数日は計画停電の実施もなく、この間、販売店でのエージングサービス(N社が販売店むけに提供しているケーブルエージングマシンで数日間実施、音楽信号を超えた周波数信号による強制エージングで通常の30年分相当だそうです)を受け、本日1時間半ほど音出しを致しましたのでご報告させて頂きます。
「無風の湖上の静けさ、高中低のどの音域にもでこぼこなし」 、「中央手前により鮮明に映し出されるソリスト、幅、奥行ともに広くなった音場空間、より増えた豊かで鮮明なホールトーン」 、久しぶりの音出しでしたが、記憶上のルシファーとの差をすぐ感じたのは、上記の二項目でした。
交換前までの当システムは、高域に多少硬さがあり、アンプを球に変えることも考えていましたが、その必要性はなくなったようです。中規模レベルの現有システムでは、いや中規模システムだからこそ “へたに機器のレベルアップを図るより、まず信頼のおけるケーブルを導入すべし” これを実感した次第です。
お決まりの、ブラームスのヴァイオリン協奏曲で始まり、数枚を視聴した程度ですが、弦の魅力ある高域の艶やかさはやや後退しているように思われますが、反面各楽器が生音により近づいているような素直さが感じ取れます。さらに、音源が点から面になると同時に、融合と分離が共存しより臨場感が増しています。
ところで、今回視聴した1枚にユ社のSA-CD~SHM仕様のCDがあります。この仕様のCDソースの多くは、数十年前にオートグラフ、オルトフォンで聞いていたLP時代のそのものであり、懐かしさも手伝ってつい購入してしまいます。視聴に使用したロストロポーヴィチ、ブリテンのシューベルト:アルペジオーネ・ソナタもそんな1枚です。LPにあったワウ・フラッターや反りの影響はまったくなく(当然ですね)、時にはチェロの後ろに隠れていたブリテンのピアノが、このCDでは親交を深めていた二人の間柄のように優しくしっかりと支えている姿が見事に聞こえます。こんなところにも「ベテルギウス」が活躍していると思われます。
すべてを聞き終わって、まったく聞き疲れしていない自分がいました。これがゴールドスターシリーズの真の姿なのではないでしょうか。短い視聴時間での感想になってしまい、申し訳ありません。ブログを拝見しますと、前述の、「後退しているように思われる質感」も、時間がすべてを解決してくれそうですね。
以上、強く「ベテルギウス」への交換を勧めて頂いた代表への御礼とともに、とりあえずご一報まで。
(さいたま市 S氏様)
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