Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスシステムのアンプのバランス調整

2011年04月04日 | ピュアオーディオ

先週オリンパスシステムの中・高域アンプを交換しました。しばらく鳴らし込んで馴染むのを待っていました。昨日中域と高域のアンプの音量バランスを取り直しました。

Orinpus_amp2

一昨日の土曜日にご近所のkf6gtkさんがお見えになり、一緒にしばらくオリンパスのアンプ交換後のサウンドを聴いていただいていました。その時に「中音のアンプの圧力が強い」件を説明していましたら、調整の仕方を思い出しました。管球のプッシュプルアンプを中域に持ってくるとそのままでは「圧力」が強すぎて「ダイアフラムへ過大入力」となり、ダイアフラムがビビり始めます。この調整方法を考えていましたが、ようやく以前やった事を思い出しました。

このオリンパスシステムはマルチアンプですのでチャンネルデバイダーF-25を使っています。低域・中域・高域の音量バランスは一般的には「チャンネルデバイダーのゲインコントロール(ボリューム)」で行いますが、このゲインコントロールが曲者で、ゲインゼロ(PASS)の時が最も音質が良くて、ゲインコントロールを使うと「音が曇る」のです。使って有るボリュームの質がどうしても足りません。

そうなると各帯域の音量バランスの調整は「アンプ側ゲインコントロール」を使う事になります。こちらの方が「音質」は良いのです。今まで中域の音量コントロールに苦労していました。

EL34ppモノアンプにはゲインコントロールを付けています。時計の針の位置で6時30分=ゲインMIN、5時30分でゲインMAXとなる様な可変抵抗(ボリューム)を使っています。今までは3時の方向で使っていました。この為「圧力が強く、ダイアフラムのビビりが時々発生」していました。この時にチャンデバのゲインは‐5dbと設定していました。

これを、チャンデバのゲインはゼロ(PASS)として、EL34ppのゲインを12時まで落としました。その後1時の方向で最終設定となりました。これでダイアフラムの鳴きがなくなり、非常に見通しの良いサウンドになりました。おまけに低域や高域とのバランスもWELLバランスとなった様です。

アンプを交換すればそれで終わりではなく、アンプを交換したらメリットとデメリットが出て来ます。その修復も合わせてしてあげないと良いバランスにはなりません。