Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブルを比較をする時の注意

2011年09月03日 | ピュアオーディオ

ケーブルで音質が大きく変わった経験をお持ちの方が沢山いると思います。個人的にも多くの経験から「ケーブルでシステムの半分以上の音質が決まる」と思っています。

ケーブル交換にはプラグの「馴染み」の時間が必要です。5時間くらいは連続して使わないと本領発揮にはならない様です。短時間での評価には「判断ミス」のリスクが伴います。

また、ケーブルの交換で評価の逆転現象が出て来ますので注意が必要です。

「ケーブルの下流側の機器がどんな状態に有るか?」で、交換するケーブルのその時の評価が決まると思います。

例えば大容量のケーブルを使っていた場合は、「拡幅工事された電気の道」になっています。そこに容量の小さいケーブルを繋ぎますと、あたかもそのケーブルが凄い性能を持っているかのような再生音になります。しかし、1ヶ月もすればそのケーブルの電気の道幅になってしまいます。

今度はその逆の場合、「小容量のケーブルの電気の道」に慣れた状態になっている処に、大容量のケーブルを使うと、オーバーフローして初めはバランスを壊し「ひどい音」に聴こえ易くなります。しかしこちらも1ヶ月も毎日使ってやればその性能を発揮して来ます。

良いケーブルか普通のケーブルかは時間をかけて評価しないと見えて来ません。極端に差が有ると、瞬間の評価は極端になります。それこそ逆転評価も珍しく有りません。

いつも大容量(音数が多い)ケーブルを使っていれば、瞬間的に一般の低価格のケーブルに交換しても、音質の劣化を感じない状態が出て来ます。


マッキン C40プリアンプ

2011年09月03日 | ピュアオーディオ

マッキンのプリアンプC40を5年ぶりくらいに自宅に持ち込んで再セットしていますが、なかなか調整がうまく行きません。

C40_we101dpp1_3

ボリュームの位置でコロコロバランスが変わります。ボリュームの実用域はCDの場合1クリック目から使えます。この場合は中高域がやや奥まって物足りなくなります。3クリック(7時半の方向)くらいになりますと中高域が少し前に出て来ます。5クリックぐらい(9時の方向では私には爆音になりますが)にしますと5バンドイコライザーはノーマルで使えるようになります。

オーディオグレードヒューズに交換して間もない事も有り、聴いている最中に突然何かのSWが入ったかのように音の鮮度が変化します。もうしばらくは「馴染ませる事」が必要みたいです。

合わせてアナログのフォノケーブル・MCトランスも新調していますので、こちらも馴染ませる事が必要です。昨日の時点で「艶やかな音色と音数の多さ」を獲得しています。まだMCトランスもこれで固定と考えてはいませんが、パワーアンプに101Dppアンプを使っていた時と違い、オルトフォンのT30MK2のバランスが取れて来て、低域~高域まで不足感の無いバランスに替わりました。おかげで高域の艶の乗り方が非常に多くなって「妖艶」とまでは行きませんが、望んでる方向のサウンドに変化しています。

フォノケーブルは現在試作品を色々試しています。ゴールドスターシリーズに相当するケーブルをMCトランス~プリアンプ間に昨日から使用しています。その前はスターシリーズのフォノケーブルでしたので、エネルギー感の増加、音数の増加と艶やかさの増加はこの辺に起因していると感じています。フォノケーブルはノイズとの戦いでも有りますので、使うプラグの選定(ケーブルノ太さに関係)や配線の接続方法等目に見えない工夫が必要です。