ケーブルで音質が大きく変わった経験をお持ちの方が沢山いると思います。個人的にも多くの経験から「ケーブルでシステムの半分以上の音質が決まる」と思っています。
ケーブル交換にはプラグの「馴染み」の時間が必要です。5時間くらいは連続して使わないと本領発揮にはならない様です。短時間での評価には「判断ミス」のリスクが伴います。
また、ケーブルの交換で評価の逆転現象が出て来ますので注意が必要です。
「ケーブルの下流側の機器がどんな状態に有るか?」で、交換するケーブルのその時の評価が決まると思います。
例えば大容量のケーブルを使っていた場合は、「拡幅工事された電気の道」になっています。そこに容量の小さいケーブルを繋ぎますと、あたかもそのケーブルが凄い性能を持っているかのような再生音になります。しかし、1ヶ月もすればそのケーブルの電気の道幅になってしまいます。
今度はその逆の場合、「小容量のケーブルの電気の道」に慣れた状態になっている処に、大容量のケーブルを使うと、オーバーフローして初めはバランスを壊し「ひどい音」に聴こえ易くなります。しかしこちらも1ヶ月も毎日使ってやればその性能を発揮して来ます。
良いケーブルか普通のケーブルかは時間をかけて評価しないと見えて来ません。極端に差が有ると、瞬間の評価は極端になります。それこそ逆転評価も珍しく有りません。
いつも大容量(音数が多い)ケーブルを使っていれば、瞬間的に一般の低価格のケーブルに交換しても、音質の劣化を感じない状態が出て来ます。