サラリーマン時代はO社の7Nや8Nケーブルにしたぐらいで、その変わり映えがたいした変化もなく、「若干の音質アップレベル」で、コスト対成果を考えると割に合わない投資だと思っていました。7年前、この仕事を始める時も「ケーブル」については「懐疑的」見方をしていました。交換しても「どんぐりの背比べ的」な変化しかないのでは?」と思っていました。
当初は、高級ケーブルを使っておられる方のお話やブログの情報を集めていました。その中で「高級ケーブルを使ったけれどバランスが壊れた」や「しばらく使っているとまともに聴けない・・・」と云う話を良く聴きました。今にして思えば「当然な事」として理解出来るようになりましたが、当時は「高級(高価な)ケーブルでも音質には効かないのか?」と懐疑的でした。
転機になったのは「ブラックスーナー(φ11mm)を使ったケーブルの音質が素晴らしい」と云う情報を当時「アキュフェーズ同好会」のマリオさんから聞き、それでは試して見ようと思って購入して見た事です。RCAタイプのラインケーブルでした。これをプリ(C-290)~チャンデバ(F-25)間に使って見てビックリしました。まさに「激変レベル」の音質アップを経験しました。その後全てのケーブルを「ブラックスーナー」にして行きました。使う度に「静寂感」が増して行き、SN比が大きく改善されて行くのを実感しました。最後にSPケーブルになりましたが、そのままでは硬すぎてSP端子に負担が来ると思い、OT社のアダプターを介してSPに接続しましたが、あまり良い印象がなく、元のWEの14GAケーブルに戻していました。ある日「OT社のアダプターがおかしいのでは?」と思い付き、ブラックスーナーを直接SP端子に接続して見ましたら、「激変レベル」のサウンドになりました。この時に接続するプラグやアダプターの材質が非常に重要なのを知りました。
全てのケーブル(電源系・信号系)を「ブラックスーナー(φ11mm)」で統一した時のサウンドは、まさに私が求める方向の音質でした。「ハッキリ・クッキリ・スッキリ」で音数が飛躍的に多く、質感までもが活き活きしたサウンドになりました。何処か一箇所を交換した時のサウンドの変化とは違い、全てのケーブルを統一した時のサウンドはまさに「激変」でした。全てのベクテルが合ったというか、今までのケーブルに対する認識が大転換した瞬間でした。「ケーブルでサウンドの50%以上が決まる」と認識しました。
その時使っていたブラックスーナーは1本で+・-を構成していました。芯線を+、シールド部を-として。その後、ブルースーナーを使ったケーブル(SCR-11)やブラックスーナーの芯線のみを使った「化け物シリーズ」とグレードアップして行き、「原音再生」=「生演奏」の感触を持つに至りました。
長くなりそうなのでここで一旦話を切ります。