オーディオで一番大切なのはSPだと思っています。オーディオ装置は結果として音を出して音楽を聴かせます。電気信号を「音変換」してくれるのはSPだけです。このSPの性能で「音楽表現力」の可能性が決まります。出せない音があったらいくらアンプにお金をつぎ込んでも出てきません。
40年前は「コンポーネント」としてユニットが単売されていました。多くの方が既製品では出ないサウンドを求めてや、廉価に作る為に「自作」(アセンブリ)したものです。当時、電気的知識の無かった私は既製品を買うしか手は有りませんでした。その後、いくらかは電気的知識や経験を積みましたが、ダイヤトーンのP-610のユニットを使ったフルレンジ1発のシステムを作ったくらいの経験しか有りません。その様な経験値で「オリンパス」を組み始めました。何とかなるものです。
オリンパスを組み始めた頃の写真は、パソコンが壊れた為に少ししか残っていませんが、当時(7年前)の状況が判るかと思います。
上の写真は最初期の物です。ハーマン サイテーションXXやXXP、M-100、ルボックスB226、アキュフェーズC-280,マッキンMX110、特注EL34ppモノアンプ等を使っていました。まだこの頃はネットワーク方式です。
その後ラックを増設し、マルチアンプに移行しています。この写真は2年目の写真だと記憶しています。CDPのP2/D2やA730をトランスポートにワディアのデジリンク40+2000S。プリC-280,チャンデバF-15L、低域M-100,中域A-20V、高域P-266をRCAケーブルで接続していました。
ガウスHF-4000を箱内から取り出し、上に載せて使っていた頃で、あまりの咆哮にLE85に交換していた時期の写真です。隣にはレクタンギュラーヨークが有ります。この頃はタンノイの方を管球アンプでドライブしていた方がまともに音楽が楽しめました。トレールもまだ専用には作っていませんでした。
その後プリC-290、チャンデバF25の現在の形にして、低域M-100,中・高域A-20Vにしました。この頃からサウンドが随分と聴けるようになりました。
この頃には上の写真の様なSPユニットでした。まだハイルドライバーは入っていません。
やめておけば良いのに、中高域に管球アンプを入れる実験や、全てのアンプを管球式にしたりと深みにはまっていきました。
でも、この様なあそびをしたおかげで次のステップが見えて来ましたね。さすがに上の写真の組み合わせのサウンド(音質)は凄いと思いました。音の厚みや空気感が全然違いました。ただ低域は管球アンプでは「立ち上がり特性」が足りませんが・・・。ちなみに低域VT-62ppモノ、中域3B252Bシングル、高域6L6Gシングルアンプです。この頃はアンプもTrail仕様になっています。この組み合わせは本当に一時的な実験でしたので、元に戻しましたがその後もアンプは入れ替わっていきます。