Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

2インチスロート(4インチダイアフラム)コンプレッションドライバーのサウンド

2013年07月03日 | ピュアオーディオ

26才頃から27年間JBL#4343を使って来ました。初めはSPだけが豪華でしたが徐々にアンプも相応のモノにグレードアップして来て、35才くらいには一通り機器は揃いました。それで個人的には満足していたのですが、他所でJBL#375を使ったサウンドを聴いてからは、#4343を聴くのが辛くなりました。まるでスケール感が違います。音数もケタ違いだと感じました。

その頃の自宅の#4343は音のバランスが良かったので、クラシックでもJAZZでも率なくこなしてくれ様に感じます。耳がいつしか#4343で馴れてしまっていて、その上の世界を忘れていました。本当の「聴く耳」が出来ていなかったのだと思います。

その後2インチスロートのドライバーを色々試しました。ガウスHF-4000、JBL#375、2440、2441、2445、2482と聴きましたが、#375のエネルギー感は突出していましたのでこれに決めました。対抗馬はHF-4000ですね。

現在では#375を使ったシステムを3セット作り、CDPやアンプ類を変えてシステムを作っています。#375のホーンも現在HL88(蜂の巣)、89(ゴールドウィング)、90(お化けホーン)の3種類を組み合わせています。性能的にはHL90が一番でしょうね。HL88は円形の放射パターンを持っていますが、扱いを誤るとショートホーンのストレートさが出て、殺人マシンの様なサウンドになり易いです。ゴールドウィングは馬力で鳴らしますと「アルミ臭い」サウンドになります。上手く鳴らしてやると弦楽器が「さざ波の弦」の様にも再生できます。どのホーンもポンと置いただけで鳴る音よりも、キチンと意図を持って調整したサウンドの方が味と質感が格段に違います。

現在ではホーン型は「鳴らし難い」ユニットだと取られ、安っぽいコーン型やドーム型の中域が主流になってしましましたが、オーディオで音質と生音を追求するならホーン型を使いこなす事が必要だと思います。