「音質アップ」に取り組んで、「SPのセッティング」、「音変換ロス対策」と「伝送ロス対策」が非常に重要であると認識しています。
「SPのセッティング」は「SPが鳴りたい様にセッティングする事」。これは自然の法則に基づいて、試行錯誤を繰り返し対策する必要が有ります。
「音変換ロス対策」は既成のSPシステムでは全ての音が出てこない事を知る事が先決です。簡単に云えば、ダイナミック型SPとコンデンサー型SPを聴き比べしたらヒントが得られるでしょう。或いはコーン型とリボン型を比較したら判るでしょう。出ていない音が有る事を知ればおのずと対策は自明の理で判るでしょう。
「伝送ロス対策」は今までの雑誌やCMでの「機器偏重主義」の誤りに気付くべきです。どんなに高価で素晴らしい音質(解像度や情報量・力感等)を持っていても、次の機器にそれらを全部伝送出来ているか?実に疑問です。1台数百万のパワーアンプの入力側ケーブル(ラインケーブル)と出力側ケーブル(SPケーブル)の伝送力で大きな差が出て来ます。
情報が来なければ増幅も出来ないし、増幅しても送れなければ性能を持てあましてしまいます。
単純に機器のグレードアップだけでは音質は劇的には良くならない。むしろ良いケーブルを使えば「劇的な変化」を得る事が出来る事も有る。機器とケーブルは構造や価格は違うけれど、どちらも重要。一体で考えないと「音質アップ」の効果が少なくなる。