名器の数々を揃えても音質の占有率は50%にも満たないと思います。「音質アップ」をテーマ取りして取り組んで来ましたが、「ケーブル」類の占有率の方が高い様に思います。ケーブルによって伝送される「質」と「量」の問題が重要みたい。
特に電源部の「質」と「量」はシステム全体のグレードを決定付けると思います。家の壁コンから直接アンプの電源を取るよりも、良質なタップやトランス、アイソレーション電源から取った方が音質は良くなります。この辺に不思議が有ります。本来なら壁コンから直接取った方が、余分な機器が入らない分、「伝送ロス」が少ないと考えられますが、そうではない処が面白い処です。私個人のイメージでは「電位差」の性で、供給力が違うのだと感じています。
「良いSPケーブル」は「良い電源ケーブル」、「ラインケーブル」になる様だと経験則で学んでいます。大概の方は、電源ケーブル、SPケーブル、ラインケーブルのメーカーも種類も違うモノを使っておられると思いますが、私のシステムでは全て同じケーブル材を作って揃えています。「一本のケーブルの思想」に基づいて、管球アンプの内部配線、SP内部配線も同じケーブル材で統一しています。これによって、Tr型アンプと管球アンプ、メーカーの違い等の不揃いの質感も「統一」出来ます。