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Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

リスニングルームはライブな響きが良いか?

2017年09月10日 | ピュアオーディオ
「ライブな部屋」or「デッドな部屋」のどちらがリスニングルームには良いのだろうか?

個人的には「デッドな部屋」を選ぶ。「出音」に拘って「音質」を追及して来た関係かも知れないが、「音数」を増やしていくと「余韻」が長く聴こえる。デッドな部屋でも余韻を十分楽しめる。ソースの中に入っている分だけを楽しめるので、そのソースの良し悪しも判りやすい。

音の豊かさを求めて「ライブなリスニングルーム」を目指したり、希望する方が多いが、ライブな部屋は「反響」が多い。曲
によってはライブな部屋の方が非常によく聴こえたりする。「出音」の音数が足りないのを部屋の残響で補う考え方。これも一つの選択肢であろう。

日本家屋(畳の部屋and襖・障子)の場合、デッドな環境になります。日本中のオーディオマニアでは「デッドな部屋」で聴かれている場合が多いのではないだろうか?個人的には、この日本間で十分だと思う。都会と田舎ではその捉え方が違う。都会の場合「音漏れ」に注意を払って近所迷惑やクレームの付かない事に気を付ける必要が有る。そうなると必然的に「密閉空間」になる。「密閉空間は「ライブな部屋」になり易い。

「デッドな部屋」の場合、反響音が少ないのでSPの音がそのまま聴こえる様になる。音のキレ・ヌケ具合が非常に良く判る。「ライブな部屋」の場合、反響音が豊かなので、豊か過ぎると弊害も起こって来る。音の明瞭度が落ち、残響音で聴かせる様になる。過度の残響音が有れば、部屋に吸音材等を入れて、反響を抑制する作業が必要になる。密閉空間では猶更だ。

いずれにしても「余韻」が丁度良いバランスになる様に対策が必要だ。デッドな場合は機器やケーブル・電源に対策し、ライブな場合は「部屋」への対策が必要となる。