私は「標準機」という考え方をしている。自分の持てる技術を注ぎ込んで「一つの世界」を作り出したシステムを「標準機」にしている。それが「オリンパスシステム」になる。ただ、複雑すぎて一般的な実験には使えない。最終確認用に使っている。
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実験にはできるだけサブシステムを使うようにしている。小回りが利いてケーブルの評価等も簡単にできる。できるだけ「シンプル」な形が良い。そう云った点でD208やLE8Tシステムを作っている。SPを固定してアンプ類を好感して「グレード」を上げていく。アンプが固まったら次は電源ケーブルやラインケーブル・SPケーブルとグレードを上げていく。そうやってサブシステムで遊べるようにする。
色々な実験はサブシステムで出来るが、本当の評価は「オリンパスシステム」に導入して確認する。プレイバックモニターも兼ねている。サブシステムでどんなに良くても「オリンパスシステム」で粗が出てしまう様なら使い物にならない。
得てして「ケーブル類」は「良いものほど一時的に音質ダウンする」と云うのが私の体験談だ。ただ「音数」や「音色」、「エネルギー感」等は導入した時点で可能性を感じ取る事が出来る。良いケーブルほど「ふん詰まり」をさせる。音のバランスが壊れてしまう。だから、2000Hrの「鳴らし込み」期間が必要になる。
一般の方が「2000Hr」の「鳴らし込み」が出来るか?と云うと、実際にはかなり難しい。「2000Hrの鳴らし込み」は、毎日5時間以上、365日かかっても1800Hrしかならない。毎日5時間以上鳴らせる方が何人いるだろうか?
「1週間に1回、5時間鳴らしている」と云う方をたまに聞く。1週間に1回5時間程度では「機器は劣化」(音質劣化)していると私は判断している。こんな使い方なら「故障」の方が先に来る。「2000Hr」の鳴らし込みをして、一度機器が「活性化」すれば1日2時間程度の鳴らし方で維持は出来る。