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私は「音質アップ」を目指して、ステレオシステムを幾つも作って来た。「音質」に良いと云う事は出来る限り実験をし取り入れて来た。しかし、辿り着いたシステムは現代のオーディオとは全く異なる世界のシステムになった。
現代のステレオ(オーディオ)では、低能率スピーカーを大出力の半導体デバイスでドライブするシステムになっている。これに対し、自分の最終形は「自宅システム」である。100db/W以上の高能率SPユニットをたった1W/chのアンプでドライブするシステム。
当然出て来るサウンドも大きく違う。音に厚みが有り、穏やかで、ドラマチックで、艶やかで・・・と耳当たりが良く、音楽を楽しむのに個人的には最適と思っている。周波数特性的には40Hz~100KHzまで出せる様にSPユニットを組み合わせているが、実際は40Hz~15KHzくらいだろう。101Dの球は高域がそう伸びてはいない。
ケーブル類の音質を左右する事例を知っているので、自分で満足できるものを自ら作り出して使用している。これでソースに入っている情報をほぼ満足できる分は取り出せたと思っている。何も「懐古趣味」で管球アンプを使っている訳ではない。自分の欲しい「質感」を出せるデバイスが真空管であっただけだ。それも「古典管」と呼ばれる「手作り時代のもの」である。