私のシステムではどのシステムも目標とする世界を表現できるような「一つの到達点」の世界を持たせている。
①オリンパスシステム・・・実音の表現・リアルさ
②自宅システム・・・楽音の世界
③RCA箱システム・・・会場の再現
ステレオはソース機器(LPプレーヤー・CDP・MD機・オープンデッキ等)とアンプ(レシーバー・プリメインアンプ・プリ+パワーアンプ等)、それにスピーカーとケーブル類が有れば「音」は出る。
機器のグレード(価格差)を考えなければ、誰でも簡単にシステムを持てる良い時代になっている。経済力とどこまで情熱があるかで投資金額は変わってくる。ただ、「お金」をかければ誰でもよいサウンドを得られるか?と云うとそうではないだろう。ご本人の「スキル」がモノを云う処でもある。
「あれとこれとあれを組み合わせればこんな音になるだろう」と安逸に考えているくらいが幸せであろう。実際に「自分の求める音質」にする為には膨大な資金と時間とスキルが必要である。10年・20年と継続して挑戦し「目標までたどりつく強い精神力」も必要だ。
評論家の真似事で「論評」が好きな方が多いが、口先だけでは何も進まないことを知るべし。自分が欲しい「音質」が有るなら自分で挑戦するぐらいの気力がなければ到達はしない。どんなに博識で話が上手でも、その方のシステムのサウンドがそのお話通りとは限らない。実践されている方と口先だけの方ではお話の内容が違うと云う事。
10年以上も諦めずに挑戦してきた「自宅システム」が漸く自分好みの質感で鳴り始めた。こんな幸せなことはない。一時はWE101Dppパワーアンプの処分も考えたが、手許に置いていて良かった。