Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

エクスクルーシブ C3とM4 について

2019年07月20日 | ピュアオーディオ

サブシステム用に使っているパイオニアのエクスクルーシブC3+M4は1974年(45年前)発売の高級アンプである。このアンプの弱点は「電源ケーブル」と「RCAソケット」だろう。この部分に対策が取れるなら今でも一級の音質を出せる。

C3はフォノイコ(2系統)も充実していて、チューナー・AUX×2系統・テープデッキ入力も3系統と豊富だ。トーンコントロール等当時必要と考えられた機能を殆ど装備している。ボリュームも3段切り替えが出来るし、クリック感も非常に良い。良い部品が使われている。


パワーアンプのM4は当時としては珍しいTR型で純A級動作のアンプだ。出力は50W/chと控えめであるが、実力は70Wクラスと言われていた。当時はハイパワーアンプ(200~500Wクラス)が幅を利かせていた時代であったが、出力50Wとやや控えめだが「純A級」の音質に拘った逸品である。ただ発熱量は半端ではない。アンプの上面を手で触ろうものなら火傷しそうである。私は常時扇風機を当てている。

C3もM4も発売後45年も経ったが、熱心なファンが多いのか某オクの取引額は¥10万円前後もする。逆の見方をすれば、プリ+パワーアンプで¥20万円で一級品のアンプが手に入る良い時代になったと思う。ただ古いアンプはどんな形で使われて現在に至ったのか分からないから当たりはずれも出て来るだろう。特にコンデンサー関係は経年劣化が考えられるから、オーバーホールして使うぐらいの覚悟は要る。今後も大事に使ってやりたいアンプだと思う。