
何故SONYのアンプを集め始めたのか? それは「音が良い」からだ。1965年頃の高卒の給与は1~2万円、1972年で約4万円の時代だ。その当時10万円前後していたアンプ達である。当時としては十分に「高級品」です。また「オーディオ黎明期」の商品で、当時の技術者が「良いモノを作ろう」と頑張っていた時期の製品でもある。

この基板の作りは「測定器」の作りです。TA-2000(1969年製)の内部です。半導体の製造工場で働いていたので、「測定器」を沢山見て来ました。まさにその作りです。だからと云って「音が良い」かは別問題です。それは聴いて見ないと分からない事。実際に聴いて見てその可能性を感じました。その為に何台もSONYの初期型アンプを集めてしまいました。

こちらがTA-2000F(1972年製)の内部。基板の固定方法が緩くなっています。ただ使い勝手や音質はこちらの方が熟成されています。TA-2000or2000Fのどちらを進めるかと云えば、無難にTA-2000Fの方をお勧めします。
どちらのプリアンプもリアパネルの端子類やインレット化を完了していますので、「鳴らし込み」に入っています。本当に「良い音」を出してくれるのかは「活性化後」に判断したいと思います。単純に「電源ケーブル」を高級品に替えただけで、皆さんが知るSONYのアンプの音では有りません。現在の高級アンプと対等な勝負の出来るアンプに変身しています。