Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

待望するSP

2008年10月23日 | ピュアオーディオ

オーディオフェアに何度か足を運んで「最新のSP」のサウンドを聴きますが、出せる帯域は十分なのですが「質感」に違和感を感じます。

アバロン、B&W、ウィルソン、ゲル、アバンギャルド・・・超高級価格のSPですが使ってあるユニットに高級感を見出せないでいます。

形はなかなかユニークなのですが使って有るユニットを考えるとどうしても食指が動きません。中には「音の響きの原理」を知らないのでは?と疑うような物も有ります。これら高額機器が雑誌ではもてはやされ、試聴記が掲載されさも良いサウンドを出しているかの如く書かれています。

「コーン型SPやドーム型SP」と「コンプレッションドライバー+ホーンSP」の質感は「グレード」(次元)が違います。作り易いのは明らかにコーン型です。イージーな方に流れているのが気に入りません。

そんな中で唯一コンプレッションドライバーを使った高級SPを出しているのがJBLです。K2 S9500やDD66000(エヴェレスト)等、最新の技術でコンプレッションドライバーを作っています。その完成度は従来のJBLの高級機にあった「鳴らすのが難しい」のではなく、はじめから非常にイージーに鳴る様に作られています。しかし、ここから上のサウンドを目指すと非常に悩ましい造りになっていて手を付けられそうに有りません。

良いSPが有っても、次の展開はアンプやCDPの組合せくらいしか有りません。30年前の様にユニットと箱とネットワークの組合せが楽しめるSPの出現を待望しますが、時代の流れなのかもうそんなマーケティングは極々少数で期待できないかもしれません。良いコンプレッションドライバーとホーンが有れば使ってみたいです。

そろそろ「コンプレッションドライバー+ホーン」で全帯域を出すSPが出てもおかしくないと思うのは私だけでしょうか?


プリアンプの構想

2008年10月23日 | ピュアオーディオ

Trail仕様の管球パワーアンプは数も揃い、システムに組み込みもほぼ完了に近づいています。次のターゲットは管球プリアンプです。

色々探しますが自作品ではチャチなプリしかなく、素材をヤフオクでは調達できそうも有りません。

まず、使ってある端子類がRCAタイプしかないのが気に入りません。それもRCAソケットが数珠繋ぎの状態で使わない端子が多すぎます。

端子は入力にXLR×2、RCA×1.出力にXLR×1を。電源はIECインレットを装備しないと使えません。出来ればフォノ回路も組み込みたいと考えています。フォノだけは外付けでも可能な様にC-220を準備はしています。

世評有名なマランツタイプやマッキンタイプでは求める音質に届きません。ここはやはり「大きな」真空管を使ったプリアンプを求めます。(WE310Aクラス・・・310Aはトッププレートが気に入りません)

現在はその為の真空管を集めています。準備が出来次第「特注」でどこかに発注せざるを得ません。それをTrail仕様のプリに作り替えます。


JBLのネットワークを使った3ウェイの組み方

2008年10月21日 | ピュアオーディオ

JBLのSPユニットを使って大型システムを組もうとするとどうしてもマルチウェイ(3ウェイ)にせざるを得なくなります。

プロモニターの#4333Aの場合、#3110(800Hz)+#3105(7000Hz)で組まれています。オリンパスS8RもLX5(500Hz)+N7000(7000Hx)で3ウェイにしてあります。

メーカーの推奨の使い方はオリンパスの例で説明しますと、LX5のINPUTにアンプからのSPケーブルを接続します。LX5のLF端子から低域のLE15Aに繋ぎ、HF端子からはN7000のINPUTに繋ぎます。N7000のLF端子から#375に接続、HF端子から#075に接続します。

これで一見問題なさそうですがここに「落とし穴」が有ります。ネットワークを1個通過して音を出す「ウーハー」部と2個通過して音を出す#375と#075では「音の鮮度」が違います。

自宅の707JシステムやRCA箱システムはネットワークに#3160を使っていますが、基本の使い方は上述のオリンパスS8Rのつなぎ方から始めました。しかし、どうしても「音の鮮度」が有りません。

そこで#3160のHF端子から#375に繋いでいます。また#3105(7000Hz)のINは#3160のINPUTから取っています。175DLHや#2405は#3105のHFから取っています。(#3105のLFは使用しない)

これにより「音の鮮度」がすべてネットワーク1個しか通らなくて鳴っています。7000Hzから10000Hzくらいが音の重なりが出そうですが、特に違和感もなく実用範囲内です。

私の場合特製のネットワーク箱を作り、その中に#3160を入れ込み、箱の外にSP端子を設けて接続するようにしていますのでこの辺の接続が非常にやりやすくしています。

Fp_200b1 今回はフルテックのバナナプラグFP-200B(R)を使って配線の実験を行いました。このバナナプラグは非常に安心して使えると同時に非常に良い音質をしています。お値段が4個で約7000円です。


RCA箱システムのSP配線ルシファー化完了

2008年10月21日 | ピュアオーディオ

昨日までにツィーター周りの配線が終わり、本日最後のウーハーBOX内配線の交換を完了しました。

交換後のサウンドは「激変」レベルの変化です。ルシファーにすると「音数」がまるっきり違います。今までこのRCA箱システムは「今一」のサウンドの感が有り、来社されるお客様にもあまりお聴かせしませんでしたが、これからはオリンパスシステムと同等に扱えるようにしたいと考えています。

当然「オールルシファー化」です。電源ケーブルもインコネケーブルもすべて「ルシファー」にします。アンプも特製のアンプを準備していますので「次元の違うサウンド」を出してくれるはずです。


RCA箱 Wフロントロードシステムのルシファー化続き

2008年10月20日 | ピュアオーディオ

Rca1_2 RCA箱 Wフロントロードシステムのルシファー化の続きをやっています。本日でウーハー箱内以外は完了しました。

中音・高音域をすべてルシファー化した効果は大きく、「録音が古くて面白くなかった」CDも生々しく聴かせてくれます。音数や音の雰囲気がまるで違います。化け物ケーブルでも「伝送ロス」が大きかった事を実感する始末です。ルシファーとて「完全」ではないと思いますが、一般のケーブルとは「次元」の違うサウンドを出して来ます。

Rca2 それにしてもΦ11mmのケーブル3本を合わせて1本にしたケーブルの太さはΦ25mmにもなります。これがプラス・マイナス側に各1本づつ使いますので、取り回しや長さに気を使います。これで後はウーハー箱内のみですのであと少しでSPシステムが完了します。

Rca4 次は「オールルシファー化」です。電源ケーブル、XLRケーブルを揃えれば完了します。3セット目の「オールルシファー化」が目前です。

左の写真ではパワーアンプにアキュのM-100を使っていますが、他にマッキンのMC2600も眠っています。

最終的には現在SP-LE8Tを鳴らしているKT66ppアンプにする予定です。


ケーブルによる「伝送ロス」の存在

2008年10月19日 | ピュアオーディオ

先日RCA箱システムを「ルシファー化」しましたら「格段」に音数や表情が豊かになりました。初めて「オールルシファー化」した自宅のSP-707Jシステムや2セット目のオリンパスシステムの時もそうでした。

「化け物ケーブル」で配線した時もそう感じましたが、今回は化け物ケーブルからルシファーケーブルへのグレードアップです。「化け物ケーブル」でさえ「伝送ロス」が大きかったのだと知らされました。今回のRCA箱システムの「SP配線のルシファー化」は当然の帰結です。改めて「ケーブルの伝送ロスの大きさ」を痛感しています。

「伝送ロス」は電源やケーブルのプラグや機器側のソケットでも非常に大きいことを確認しています。その為「Trail仕様」のパワーアンプやSPシステムを作っています。これらを1回でも使って音楽を聴くともう戻れません。

次は「プリアンプのTrail仕様化」です。現在3セットのプリアンプ(ラインアンプ)をTrail仕様化して使っていますが、2球式のラインアンプでマッキンのC22の性能を超えています。実際に聴き比べを今年行いましたが、C22は既に眼中に有りません。

まだ自宅ではプリにマッキンのC40を使っていますが、更なるグレードアップの為の「ネック」は現在の所このC40です。ここが変われば爆発的に「グレードアップ」すると確信しています。現在は一息ついている状態ですが、密かに「プリアンプ」の素材を探しています。

管球アンプで「XLRの入出力」のものは極端に少ないのです。殆どがRCA対応のみでXLR(バランス回路)に対応した物がないのが実情です。こうなると自分で作るしか手は有りません。

手持ちのプリではWE310Aを使ったプリが最も性能が高いのですが、目指すのは更にその上のサウンドを出せるプリアンプです。既に次の目星はつけていますが、その前に「真空管」を集めておかなくてはなりません。

「ルシファー」が手持ちのケーブルでは最強ですが客観的に考えればそれでも「伝送ロス」は有ると思います。でもこのケーブルが全ての部分で使える訳でも有りません。物理的にサイズと硬さの問題でアンプの中や小型SPの中では使えません。

それでも「今自分に出来る最高の音質」の機材にして行きたいと願っています。


真空管の寿命

2008年10月18日 | ピュアオーディオ

今日は良いお天気にもかかわらず、昨夜の夜更かしが効いてぐったりの土曜日でした。午前中はチョッと仕事が有りましたが午後からはゆっくりとオリンパスシステムを聴きながら転寝をもくろんでいました。

ラトルのマーラー6番を聴きながら気持ち良さそうに聴いていたら「定位」が右にずれている事に気付きました。「なぜ?」とアンプの方を見渡して見ると、中音用のVT-62ppモノラルアンプの左chのVT-62の2本のうちの1本が点灯していません。

やむなく、全てのアンプの電源を落とし、不具合のVT-62を交換しました。プッシュプルですので2本の特性が揃っていなくてはならないので2本交換になります。

交換後、早速全てのアンプの電源をONにして「お楽しみ」続行となりました。特に不具合なく従来と変わらないサウンドになりました。

今回のVT-62の球の寿命については不明です。何故なら「中古アンプ」に付いてきた物だからです。当方で実際の使用は約1年くらいでした。VT-62は「電気の球」のように「突然」寿命が来ます。

これに対してKT66やEL34、6L6は少しづつ劣化していきます。その点寿命が長そうです。交換したVT-62と未交換のVT-62の球の光具合を比較すると、新品の光りかたはやっぱり明るいですね。もう片方(ch)もそろそろ交換時期かもしれません。

球の価格が1本¥15000で2本だと¥3万円になります。もう片chも交換だと更に3万円。合計¥60000円の出費となります。厳しい財政状況の中では痛いです。もっとも予備を3セット程はいつも持っていますので、使えなくなることは有りませんがそのうちに穴を埋めておかなくてはなりません。


RCA 箱SPシステムのルシファー化

2008年10月17日 | ピュアオーディオ

2008101561 ルシファー用の特注ケーブルがスイスから入荷しました。在庫がなくてストップしていたRCA箱SPシステム(D130×2・HL90+#375・175DLH+2405+ビクターリボン)のルシファー化を開始しました。

写真の奥に控える大型SPシステムの配線交換です。本日出来たのは約80%ぐらいですが、早速音出しをして見ました。

「良いですね!!!」。これまでの「化け物シリーズ」の配線時に比べ「音数」がまったく違います。「音楽の雰囲気」がまったく違います。いやな音がしません。耳にも優しくうるささも感じません。

澤野工房のJAZZのCDはよく「BGM」の様な鳴り方をすると言われますが、このRCA箱ルシファー仕様で聴きますと、「生演奏」のように聴こえます。それほど迫力や音数が多くなります。出来るだけ早く「オールルシファー」配線にしてしまいたいと考えています。


「激変」のお便り

2008年10月16日 | ピュアオーディオ

今日はお客様から激変のお便りが来ましたのでご紹介します。S氏様はトレール、SPケーブルSCS-33+SCX-23で既に「激変」のご経験をお持ちです。今回は電源ケーブルをすべてSCE-43(化け物シリーズ)に交換されてからの「激変」報告です。以下にその文面を無修正で添付します。

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 ご無沙汰してます。昨日のことです。最近、Tom Petty のアルバムを発売順に聴き直すということをしていまして、昨日は99年発売のアルバムを聴きました。最初に出てきたアコースティックギターの音が非常にリアルで綺麗で、続いてボーカルが出たとき、その音像の焦点の合い方がまた妙にリアル。

 このアルバムってこんなに録音良かったっけ?と関心してしばらくして思いつきました。
 もしかしたら「活眼」が来たか?と。

 そこで、最近よく聴く藤田恵美のカモミールベストをセット。伴奏で、音の厚みが増していることが分かりました。そして彼女のボーカル。藤田恵美がうちに来て歌ってます。もうそんな感じのリアルさです。

 つい最近まではここまでのリアル感、音像の焦点の合い方には至っていませんでした。
 間違いなく「活眼」だと思います。ただ、どれが「活眼」したのか分かりません。CDプレーヤーは今年の2月に購入し、シリウスのXLRケーブルを繋ぎました。以降目だった活眼の認識はありません。そして、7月半ばに電源ケーブル一式(電源タップ、CDプレーヤー、プリアンプ、パワー・アンプ)をシリウスに交換しました。プリとポワーは電源タップとCDプレーヤーのほぼ一週間後です。いずれにせよ、ほぼ三ヶ月経過です。

 こんな順番での交換なのですが、今回の「活眼」はどれか一つでしょうか、それとも全体なのでしょうか。ふとそんな疑問を持ちました。まだ一部の活眼であるなら、これからまた更に良くなる楽しみが待っていることになります。ご意見を頂けたらと思います。

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私の経験から判断しますと「CDP」の活眼ではないかと思います。アンプの活眼は意外に時間がかかります。数段に分かれてサウンドが突如良くなっていきます。まだまだお楽しみが残っていると思います。

機材の「活眼(覚醒)」は私が使いだした言葉ですが、当社のケーブルを接続して、ただ毎日聴いているだけで初期はサウンドがゴロゴロ変化していきます。3週間目くらいから安定して来ますが、それでも3ヶ月後~半年後に「激変」が来ます。数十万円の機材の音質が数百万円の機材の音質に変わるような変化をします。

インコネケーブルでも発生しますが電源ケーブルの方が時間がかかります。機器の活眼は「大容量のケーブル」だから起きます。ケーブルで特に重要なのはSPケーブルです。音を出すSPに最も近いケーブルだからです。すべての判断はSPから出てくる「音」でなされます。このSPケーブルの「伝送能力」が低くては「活眼」はあり得ません。


JBL K2 9500 トレール設置写真

2008年10月16日 | ピュアオーディオ

Sts140_jbl95001 昨日紹介しましたJBL K2  S9500専用トレールを納品して、SPを実際にセットして見ました。まだアンプが暖まる前に引き上げてきましたが、低音の質感が大きく変化していました。

「パンッ」と小気味よい反応の良いサウンドが、「ビブラート」がかかったようね繊細な低音に変化したようです。分解能が格段に上がったという感触です。それでいてオリジナルの持つ軽く反応の良い質感はそのままです。ベースのセッティングで「音数」が減っていた様に思いました。

Sts140_jbl95004 本領発揮はこれから約2週間後位と思っています。後日再確認したいと思っています。

移動や向きの変更が一人でできるようになりますのでもっと扱いやすくなります。SPケーブルの交換等ちょっと動かせる事で随分と作業性が変わります。これからもっとサウンドが良くなるきっかけになれば幸いです。Sts140_jbl95006 Sts140_jbl95007 Sts140_jbl95008 Sts140_jbl95005