Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

サウンドの音質向上の考え方諸考

2015年01月21日 | ピュアオーディオ
「絶対音質」とも関連するのですが、全てのシステムには「オリジナル」なサウンドが有る。「音質向上」を目指すにはいくつかの指標が有る。

1)週波数レンジ・・・使うユニットによって低域・高域のレンジが変わってくるが、30Hz~100KHzくらいがカバーできれば相当優秀なシステムではないかと思う。一般のシステム表示は20Hz~20KHzで有るが、30Hz以下の低音がどんなものか?判っている方は少ないのでは? また、一般的な「音楽」には30Hz以下の低音は少ない。高域は「空気感」等の要素で既成のSPに追加で20KHz以上を出せるユニットを加えるべきだと思う。

2)ダイナミックレンジ・・・如何にぶっといサウンドを出せるか?これもSPユニットやソース機器・電源・ケーブル材のグレードの問題で大きく変わってくる。

3)SN比・・・如何に静かで透明感のあるサウンドに出来るか?・・・メーカー既成のSPやアンプ、電源・ケーブル材では制約(コスト、デザイン、スキル等)が有る。この制約を突破する事も重要。完全な機器など存在しない。

4)音数の多さ・音の厚み・音の太さ・・・生演奏の雰囲気を出せるか?が一つの試金石と思う。生音にはとんでもない音数や音の伝わり方が有る。

5)音のキレ・ヌケ・ノビの確保・・・音の分解能や粒立ち、音の見通しの良さ、一音一音の音の伸び具合等、システムの完成度を計る指標である。

6)音色・音色・・・如何に生音に近づけるか? 或いは意図的に好みの音色や音色に出来るか?だと思う。

まだまだ色々な項目が有ると思うが、自分が気にかけているモノを列記して見た。他にも「生演奏型」のサウンドと「音場型」のサウンドの好みの問題も有る。

「音変換ロス」対策や「伝送ロスの極小化」対策の中で自分なりに掴んだモノが有る。一つの機器がシステムを支配するのではなく、システムを構成する全ての機器・ケーブル材・パーツ・素材・元素の集合体としてそのシステムの「音」として出て来る。単純にシンプルなシステムではシンプルな音がし、複雑なシステムでは複雑な音がする。特に「元素」は非常な重みを持ってくる。

どんなに複雑なシステムでも使っている「元素」が単純なら「単純な」音になる。ただこの元素は「使う量」を過てば手痛いしっぺ返しが有る。まだ自分でも何んとなくしか掴めていない。どんなアンプやケーブル材でも1種類の元素で出来ている訳ではない。「元素」の話まで行くのは急ぎ過ぎか? この辺の話は、自分と同程度のスキルの有る方や、同じ経験をされた方でなければ理解できない話だろう。

オーディオには多様性が有って良い

2015年01月20日 | ピュアオーディオ
オーディオには多様性が有って良い。オーディオを始めたばかりの方(入門者)や成長途中の方(グレードアップ病・年齢と財力、居住環境等の変化)に、求めるサウンドの傾向がしっかりしている方(JAZZやクラック、ラテン、ポップス・ロック等の音楽ジャンルを決めている方)等、色々な環境(部屋環境)の方が居る。それらを無理に一括りに「オーディオマニア」と呼ばれるが多種多様である。それはそれで現実として受け止めて許容しなければならない。(一般論)

しかし、どの世界にも「基準」が有って、「絶対音質」(客観的音質)が有る。それはオーディオをしている本人が自覚しなければ手に入らない。



私もSS誌を創刊後間もなくから30年以上穴の開く様に読んで来た。名器を使った組み合わせ例を参考に、機器の入れ替えやレイアウトの変更等を繁茂にやって来た。10年前に自分で「音質追及」を「仕事の手法」を使ってやる前は、沢山の知識を持っているので簡単に自分の目指すサウンドが手に入るだろうと考えていた。しかし現実は、「間違いだらけの雑誌記事」で有った。上の写真は現在のメインSP「オリンパスシステム」だが、このシステムを作り上げる為にいくらぐらいかかったか皆さん想像して見てください。

機器として目に入る分の価格は約4割で有ろうと思う。見えない部分に6割の費用がかかっている。軽く1000万円は超えている。雑誌は「新商品の紹介」としての媒介としては申し分ないが、使いこなしや「音質の原理」辺りは評論家諸氏も気配りが十分とは思えない。過去から現在まで余りにもオーディ機器の数は膨大すぎて、誰も全てのオーディオ機器の試聴を出来る訳でもない。だからと云って雑誌や機器に振り回されていたのでは進歩が無い。

個人的に、「音質」に対する機器の割合(占有率)は約4割だと思っている。残り4割がケーブル類(電源・ライン・SPケーブル等)、残り2割が使いこなしのスキル(セッティングや配置、機器の活性化等)ではないだろうか?

雑誌の影響で、金額的に機器(CDP・アンプ・SP等)が全体の9割以上、ケーブル類に至っては1割にも満たない方が非常に多い。機器の性能の大部分は電源や電源ケーブルで決まる。情報の伝送はラインケーブル・SPケーブルの質と太さで決まる。機器の持っている性能を「使い切れていない」のは非常に「もったいない」と思う。

雑誌等で「比較試聴」等されている記事は、個人的には参考にもならない。付け替えて10分や15分の試聴で何が判ると云うのか?・・・プラグさえ馴染んでいないのが現実。

今やチューナーもメインソース

2015年01月19日 | ピュアオーディオ


チューナーがメインソースから遠ざかったのは、CDの販売と時を同じくした1980年代初め。取り扱いの簡単なCDに押され使われなくなった。音質的にも「ノイズレス」のCDに太刀打ちできるはずもなく、選曲の自由度から云ってもCDに取って代わられた様に思う。それからは「CDP→プリ→パワーアンプ」のシンプルなシステム構成になって行った。これにアナログプレーヤーが揃っていれば申し分ないシステムに思われる。

何を考えていたのか5年程前にチューナーを購入していた。それも40年前の古いバリコンを使ったチューナー SONY 5000Fを手に入れた。アンテナも当時のループアンテナを探して入手し、室内アンテナとして使っていた。しかし、この段階ではメインソース足り得ない音質だった。オープンデッキを使ったFMエアーチェックをしたいと思いアンテナを立てた処、音質的に非常にアップし、現在ではメインソースとなっている。

沢山の楽曲との出会いが出来る事がチューナーの良い処なのだ。自分の知らない演奏家や古い録音も最良に近い音質で聴く事が出来れば、CDばかりに頼ったオーディオライフが、広い耳を持ったオーディライフに変わって行く。

チューナーも何種類か購入して聴き比べをして来たが、シンセサイザー方式がどうのと云うより「音質的」に十分な作り込みをしていない機器が多い。個人的な感覚では1970年代初め頃の技術者が「より良いモノを・・・」と思って作った機種が良さそうに感じる。そう思ってSONY ST-5150Dもサブシステムで使っている。最近の高級チューナーも予算が折り合えば試して見たい。

二段目のJAZZ CD

2015年01月18日 | ピュアオーディオ
昨日は二段目のJAZZ CDぼ選別をしていました。CDラックの一段目は「良く聴くCD」で100枚程有ります。これに対して二段目、三段目のCDは殆ど聴かないで眠っています、ひどいモノは一度も聴かずに眠っています。CDのまとめ買いをするとこんなのが出て来ます。

これから集めるJAZZ CDはブルーノートの盤にする事にしましたが、置き場所が有りません。そこで二段目、三段目のJAZZ CD(約300枚ほど)を撤去する事にしました。全てのCDをもう一度聴いて確認してからになりますので、非常に時間がかかります。

中には非常に「良い曲、編曲、演奏、録音」が揃ったCDも有ります。どんなに録音が良くて、演奏が良くても編曲が悪かったりしたら二度と聴く気になれません。二段目・三段目のCDには最近のCDが多いです。「寺島氏推奨」等と書かれたCDをまとめ買いした時のモノが有り、これらが選別の対象です。一日や二日では到底終れる内容では有りませんので、これからも「CD整理」の為に続けて行く事です。昨日聴いた分でも9割近いCDが、ゴミ箱行きでした。だいたい3ヶ月に一度も聴かないCDはどうでもよいCDなのかも知れません。

FMエアーチェックの確認

2015年01月17日 | ピュアオーディオ
正月にケーブル類を整備してFMエアーチェックが出来る様にした。準備が出来た訳だから当然エアーチェックを開始しました。まだアンテナの向き等確認する処は有りますが、試し録りを始めています。

2TR38を購入したのはJAZZを楽しむ為ですので、ターゲットはJAZZです。それもCD化されていない「生収録」の番組を考えています。そんな番組がNHK-FM 金曜日AM10:00~11:00の「JAZZセッション」です。先週と今週録音をして、現在ちょっと大きめの音量で再生して確認しています。



TEAC A-7400RXの2TR19cmで、テープはmaxellUD/XD 35-180B(1100m)を使っています。再生して音楽が鳴っている時は「雑音」を感じません。なかなかのリアル感で生演奏を眼前で聴いている様な雰囲気になります。生のライブ感独得のノリの良さを感じます。

FM放送も昨今は非常に高音質化されていて、「音源」の判らないCDより音数も多く「生々しく」感じます。

聴く頻度と音質

2015年01月16日 | ピュアオーディオ
昨日FXヒューズの件で、半年先、1年先の音質を想像して使っていると云ったが、一般の方には使えない手法である。何故なら、その内容は1日5時間以上鳴らし続けての半年で有り1年だからだ。1000時間、2000時間の鳴らし込みをする事を、一日2時間くらいしか聴けない方がどれ位かかるか逆算して見よう。

2時間×100日(約3ヶ月)=200時間、2時間×400日(1年以上)=800時間。1000時間を聴く為には500日(1年半)以上かかる事になる。もうこうなって来ると対策したのも忘れてしまうか、他の対策が混ざって見えなくなって来るであろう。

私もサラリーマン時代は2時間/日位が限度だった。それ以上聴くだけの時間の余裕がなかったし、集中力もなかった。現在は1日5時間以上の鳴らし込みを10年以上続けている。こんな鳴らし込みは仕事を引退した人か、JAZZ喫茶等の商売をされている方、オーディオの専門職ぐらいしか出来ないであろう。

もう一つ、出張等で「装置に電気を入れない日」(聴かなかった日)が時々出てくると思う。そんな時は、その日数分使わないと元には戻らない。例えば、1週間使わなかったら、元のサウンドに戻るのに1週間かかると云うこと。1ヶ月休止したのなら再開して1ヶ月経たないと元のサウンドには戻らない。

一部の機器を修理に出した時も同じ様なことが起こる。修理に出して直ったのなら「元の音」に直ぐ返ると思われがちだが、結局その機器も「休止」していた日数分使わないと元のサウンドには戻らないと考えていた方がよい。大雑把だが上述の傾向が有る。

ようやくモノになったサウンドになって来た

2015年01月15日 | ピュアオーディオ


「音楽部屋」に引っ越して来て約1年半、ようやく安心して聴ける様な音質になって来た。部屋が違うとこうまでサウンドが変わるか?と云うのを体験できたのは良かったと今なら振り返られる。色々とノウハウや対策手法も手に入れた。



偶然が重なった時期(88760の2本線・REM30導入)とは云え、FXヒューズを投入した低域用パワーアンプのレビンソンNo431が活性化してくれたのが一番効いている。現在は「ヌケた」状態で、これから「キレやノビ」が出て来るだろうと思っている。完全な本領発揮には更に後半年ほどと推定している。1年かかりで有る。



No431のヒューズは非常に狭い処に3本使用されており、はじめ2本(6.3A×2)の予定で準備していたが、本数も3本に、アンペア数も1Aと15A×2本と変更せざるを得なかった。今思えば出費は痛かったがやって居て良かったと思っている。



FXヒューズ交換時にも云っていたが、ヌケるまでに約半年(累計1000Hr以上)の使用時間が必要だった。当時の状況は以下の過去ログに記している。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0a0030900de75a2aafb9d88bbc8b932c

半年先、1年先を予見しながら作業を進めなければならないのが「音質アップ」の辛い処で有る。ヒューズばかりか、電源やケーブル類でも同じ事が云える。



しばらくはFM放送を聴く事にしたい

2015年01月14日 | ピュアオーディオ
屋根の上に5素子のアンテナを立てて、ST-5000Fの受信状況は大幅に改善されたが、「混変調歪」(ビーコンの様な音)がまだ少し有る。音楽が鳴っていると気にならないが、ナレーション等の無音時には意外と大きく感じる。



FM受信の調整が必要なのか?(アンテナの向き等)それともチューナー自体の問題か?、妨害電波が出ているのか?・・・を探る為に、しばらくは毎日FMを聴いて見ようと思う。NHK-FM14時~「クラシックカフェ」が在っているので、この番組を中心にFM放送を聴いて受信改善をして行きたい。このままでは「FMエアーチェック」が楽しめない。

CDラインの音質を確保する

2015年01月13日 | ピュアオーディオ


オリンパスシステムにソースを追加して、CDの音質が大きく低下した。その理由は「プリアンプのシャーシアース」の問題で、プリアンプに接続される全てのソースの中でグレードの低い「電源・電源ケーブル・ラインケーブル」に引きづられる現象だ。



久しぶりにCDラインのサウンドを確認したが、ビックリするくらい音質低下している。音数や余韻が極端に少ない。これはまさにベルデン88760の2本仕様のサウンドだ。1本仕様の時よりははるかにましになっているが、正規配線には到底追いつかない。テープデッキラインがネックなのは当初から判っている。昨年11月は5mRCAケーブル/¥1000円のラインケーブルを使っていた時は、「低域が膨らんで」今までとは似ても似つかぬサウンドになっていた。それから比べればかなり改善しているが、正規配線にはとても届かない。

プリアンプに接続されているソースで、「正規配線」でないのはテープデッキラインのみ。そこでCDを聴く時はテープデッキの電源SWを切る事にした。これでCDラインのサウンドを確認したら、元のCDラインのサウンドに戻った。CDやチューナーを楽しむ時はオープンデッキの電源を切る事にした。

欲張ってソース機器を増やしたが、やはり電源・電源ケーブル・ラインケーブルのグレードを揃えないと、一度に全ての電源を入れる事は出来ない。

録音には「馴れ」が必要だ

2015年01月12日 | ピュアオーディオ
今年に入りFMエアーチェック「録音」にトライしている。なかなか思う様な録音が出来ないでいる。単に録音するだけならいつでも出来るが、「1本のテープに程良く良い演奏を・・・」と思うとなかなか難しい。もっと勉強が必要だ。



1)使用するテープの長さ(録音時間)と質・・・現在中古テープを購入しているが、程度の差が大きく、新品同様に使えるモノも有れば、ヨレヨレのモノも有る。良いモノを見分ける事が必要。

2)番組のインフォメーションの癖を掴む事。・・・曲名や演奏者のナレーションが入るので、録音のタイミングを掴む事・・・1回目の放送を聴いて癖を掴み、再放送を狙う方が賢いか?

3)録音ターゲットの絞り込み・・・CDで手に入らないモノ(生録放送)や名演に絞り込む。

テープは新品でも手に入るが価格が非常に高い。CP性が非常に低い。それだけ、録音にはターゲットを明確にしたい。沢山のテープを持っておかないと「テープ三昧」は出来ない。これから少しづつ録音に使えるテープを増やして行きたい。