Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

サブシステムの手直し

2016年03月21日 | ピュアオーディオ


やっと重い腰を上げて「サブシステム」の手直しをしました。先日メインで要らなくなったソース機器(MD・DAT・オープンテール類、チューナー等)をサブシステムに組み込みましたが、「音質」的にチョッと物足りなさを感じていました。パアーアンプの裏側のSPケーブル交換ですので、チョッとめんどくさいのです。それで延び延びになっていました。



「不満な部分」その原因は「D208ユニット」に有ります。D208ユニットはD130(38㎝)の20㎝版になります。その為に非常に軽いコーン紙を使って有ります。能率も98dbと非常に高能率です。良い点ばかり書きましたがデメリットも有ります。それは下限の再生周波数帯域が60Hzぐらいしかない事です。「低域不足」を感じます。この部分への対策を施されたのが「LEシリーズ」と云うもので、「LE8T」ユニットがその典型です。LE8Tなら40Hzくらいまで伸びています。



D208システムのユニットは交換しないで低域を伸ばす方法は、SPケーブルをよりグレードの高いモノに交換してやる事です。今まではNo2クラスのSPケーブル(D208 SP箱内配線と同クラス)を使っていましたが、それを「オリンパスシステムと同じクラス」のSPケーブルに交換しました。低域の再生帯域・エネルギー感とすべての音の密度が変わります。



結果は、音数が飛躍的に増えて、エネルギー感も増し、「低域不足を感じない」モノになりました。おそらく50Hzくらいまで再生帯域が下がっています。音の密度が半端なく濃くなっていますので、音のバランスも良くなり、低域不足を感じなくなりました。これで安心して使えるどころか「メイン」として音楽を楽しめるサウンドになりました。

FM放送をメインのオリンパスシステム(隣の部屋)と共に一緒にかけて、部屋を往復しても何の違和感も感じません。質感までもほとんど同じ様になりました。


最近購入したCD(辻井伸行・宮田大)

2016年03月20日 | ピュアオーディオ


FM放送をエアーチェックしていて、辻井伸行さんのピアノ「ドビュッシー:アラベスク他」と宮田大さんのチェロ「亡き王女のためのパヴァーヌ」が気に入り、CDを注文していました。昨日ようやく2枚が揃い、朝から聴いています。

MDにもエアーチェックで録音していますが、CDでも音も確認したくて購入しました。ピアノとチェロの醍醐味が伝わってくる良い録音と選曲と演奏だと思います。CDと録音したMDを聴き比べを楽しみましたが、殆ど遜色有りません。これならエアーチェックで録音した方が安上がりになりそうです。

チューナーの比較

2016年03月19日 | ピュアオーディオ
FMエアーチェックはSONY ST-5000FやトリオKT-8300の時からやっています。今回アキュフェーズT-1000が来て、チューナーの選択が完了しました。



ST-5000Fの不具合な点は「微小ノイズ」でした。ピアニッシモの時に気になります。サウンド自体は「力が有って線が太く」好みのサウンドでした。その後他にも不具合が出てきて、メインで使える状況ではなくなりました。古い機器(40年以上前)ですので致し方ないでしょうね。



KT-8300の不具合は「品位」でした。ノイズは殆ど気にならない状況でしたが「音の線が細い」事と「サ行」の発音でした。こちらも40年前の機器ですが、受信状況の安定性はビックリなくらい良好で、トリオと云う会社の実力を感じた次第。音の品位は中級機に求めても仕方のない事ですね。



T-1000も導入当初は「サ行」の発音が気になりましたが、こちらは少しづつ改善されて来ている様です。「低域側」に音が伸びて表現力が上がっていますね。SN比の良さは抜群ですね。これから何処まで良くなって行くか楽しみです。

昨日、「録音済」のMDを楽しみましたが、「CD並み」の音質です。導入前は「MDはCDの2番煎じ」でデータが「圧縮」されて「音が悪い」と思っていました。良いチューナーを使ってMDやDATで録音すれば「CD並み」の音質が手軽に手に入ります。取り扱いは「MD」が簡単ですね。

FMエアーチェックの機材は十分に揃った

2016年03月18日 | ピュアオーディオ


今回のアキュフェーズT-1000の導入でFMエアーチェックの為の機材はほぼ揃った。揃ったと云うよりは「集めすぎた」機材が沢山残っている。この中から「これから使わない機材」を選択し、「お守」の機材を減らしていかなければならない。



これが大変なのです。「愛着」と云うか?手を入れた機材程愛おしく思えます。手放す決心が出来たものから処分して行きます。機材を集めるのは簡単ですが、手放すのは何時も大変です。いずれにしてもすべてのお守をするには時間と手間が足りません。



録音機材はオープンリール3台、MD機5台、DAT機3台と十分にあります。チューナーも4台も集めてしまいました。思い切りが必要ですね。

アキュフェーズ T-1000 チューナー その2

2016年03月17日 | ピュアオーディオ


置き場所の関係で、メインラックの後ろにこっそり置いています。FMアンテナからケーブルを引いていますが、受信レベルは「4」程度です。一応「ノイズ」は有りません。



83.4KHzから0.1KHz外れても音が出ません。非常にシビアな管理がなされています。使い始めて10時間以上が経過しましたので簡単にサウンドの印象をまとめて置きます。
1)人の声の「サ行」が少し気になりますが、他には気にならない様です。(機器が活性化すればなくなるだろうと推測)
2)奥行表現が非常に良いと思います。
3)今の時点でヌケ・キレ・ノビを評価するのは適切ではないがかなり好印象です。(もっと良くなると思う)
4)CDの様な音の出方(雰囲気)

総評として、非常にシンプルな操作系で触る処がない。当方は非常に好印象を持ちました。これでチューナー探しは終わりに出来そうです。エネルギー感も充分に出て来るだろうと思います。

デジタルチューナー T-1000

2016年03月16日 | ピュアオーディオ


先週「目下の懸案」として書きましたが、チューナーの選定及び確保が終わりました。「鉛レス半田」仕様の2000年以降に製作されたチューナーはアキュフェーズぐらいしか有りません。型番もT-1000とT-1100しか選択肢が有りませんでした。一応T-1000を確保して、チューナー選びを終了させました。



福岡県内では83.4KHzがNHK-FMです。クラシック音楽を聴こうとしたらこの1局しか有りません。



中の作りはどうなっているか?と思ってカバーを開けて見ました。電源部が鉄板で囲われています。ノイズ対策ですね。上部からは電源ラインが見えません。



底面(裏面)の蓋を開けて、電源ラインを確認します。ガラス管ヒューズが1本使われています。(1Aです)



これがガラス管ヒューズです。



ヒューズをフルテックのオーディオグレード品に交換。2Aにしました。

音質は、まず「ノイズがない」点は好ましいです。CD並みとまでは行きませんが、使用には全く問題がない点が有りがたいです。ガラス管ヒューズで2時間ほど鳴らしていましたが、「チョッと音の線が細い」様に感じました。ヒューズ交換後は少し音の線が太くなったくらいです。アナログ式のチューナーとはやはりちょっと音の姿が違いますが悪くは有りません。

プラグの馴染(電源プラグ及びラインプラグ)に最低5時間はかかりますし、電源ケーブル・ラインケーブルに最高級ケーブルを使用していますので、機器が活性化するには最低3か月はかかるだろうと予測しています。どんな機器も繋いで直ぐに本領発揮何てことは先ず有り得ません。

一番期待外れだったSP

2016年03月15日 | ピュアオーディオ


自分が使う為に色々なSPを購入して見たが、中には期待外れのSPも有る訳で、その中でも一番期待外れだったのがNHKモニター「RS-305」。評論家諸氏も悪くは云わないが「自宅のモニターSP」にはほとんどの方がしていない。したにしてもほんの一時期だけだろう。



自分流に手を加えて「鳴る様に」したが、期待した分出てきた音にガッカリしたモノだ。JBL#4311にも劣る凄い性能???



エンクロージャーの作りはなかなか大したものだと思うが、中を開けて見ると「ヒョロ線仕様」。





ツィーターとネットワークはこんな風に接続されています。最短距離になる様に配線されていますが、いかんせんユニットの能力も線材の能力も大した事が無かった様に感じた。内部配線交換してもそれ程化けてくれない。コーン型ツィーターは出来損ない見たいに感じた。このSPとは半年ほど付き合ったが良い思い出がない。

どんなに測定値が良くっても音に魅力が無ければ話にならない。音質に関係のない測定指標をいくら良くしても無駄な証拠かな? 模倣から始まってオリジナルを超えるぐらいの開発センスを某メーカーには期待したが・・・。

ウーレイ 813Bスピーカーのサウンド

2016年03月14日 | ピュアオーディオ
 

色々なSPを集めて「セッティング」の技術の獲得と「内部配線交換」の実験をしていました。これは!と思ったSPには専用のSPスタンドを設計し作成しました。それぞれに最適なサイズのスタンドを作るのも「原理」の追求有ればこそです。

写真には「モニタースピーカー」と呼ばれるSPばかり写っていますね。ウーレイ813B、三菱RS-305 NHKモニター、JBL#4425MKⅡコンパクトモニター、テレフンケン RB46モニター。



今日はウーレイ813Bモニターに付いて述べたいと思います。

このSPはALTEC同軸ユニット(604-8H 38㎝)と38㎝ウーハーを使ったWウーハー型のモニターSPです。検聴用と云うよりはプレイバックモニターと云った使い方をされていたと思います。あまり細かい音を出すSPではなく、エネルギー感や音の迫力で商品の出来を確認するようなサウンドでした。とにかく箱がでかいです。横幅が800㎜くらいありました。

604-8Hは高域が18KHzぐらいまでしか出ていませんのでスーパーツィターが必要になります。この写真では、ピラミッドのリボンツィーターを組み合わせています。鳴りの良さ・乗りの良さが有りました。

残して置きたかったスピーカー ALTEC #620A

2016年03月13日 | ピュアオーディオ


置き場所がなくなる事が予想できた為に、泣く泣く手放してしまったスピーカーが有った。ALTEC #620A(16Ω仕様)。上述の写真のスピーカー。



ALTECの家庭用で使えるSPの中で最高の出来栄えのSPだと思う。販売当時はJBLの「43シリーズ」スタジオモニターに押されて、目立つような事がなくあまり知られないで消えていった。

ALTECの604系の同軸ユニットは「芸術的」な造形をしていた。その中でも「604E」と「604-8G」は最高の出来だと思う。今でもユニットの写真を見るとワクワクする。その後出て来た620Bや604-8H以降は「コストダウン」化されて、604の名前を冠しているけど別物ぐらいにレベルダウンしていた。その後会社自体が消滅してしまった。



上述写真の620Aは、「自分が使う事」を前提に、内部配線やネットワークに手を入れていた。出て来たサウンドはALTECオリジナルの状態の時に比べて、再生帯域が上下に広がり、音数が別物ぐらいに増えて、非常に良いバランスで鳴っていた。612A(604E)も使った事が有るが、この620Aには到底及ばなかった。(低域の再現性が違い過ぎた)クラシックもJAZZも「眼前で演奏している」雰囲気が有った。JBL#4343では到達できなかったグレードでした。

以下に「音質対策」した内容を記します。



上の写真はALTECオリジナルの「内部配線」。JBLもあまり変わらない。日本のメーカーのSPはもっと性能の低い内部配線が多い。



交換した「当方オリジナルの配線」。材質も太さ(断面積)も格段のグレードです。(ALTECオリジナル配線も比較の為)



オリジナルのSP端子。JBLのSP端子は片穴ですが、ALTECは貫通しています。どちらが良いか?・・・言わずもがな・・・ALTECに軍配。ケーブルの固定化力が違います。



当方が採用したSP端子。「伝送ロス」に拘ったフルテック製のロジウムメッキ仕様のしっかりしたSP端子です。セットで軽く1万円は超えます。

他にも「伝送ロス対策」を出来る所はすべて対策しています。見た目は殆ど変わりません。オリジナルの状態を出来るだけ残して「さりげなく高音質」を目指していました。