Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

標準機を持つと云う事

2019年07月21日 | ピュアオーディオ
私は「標準機」という考え方をしている。自分の持てる技術を注ぎ込んで「一つの世界」を作り出したシステムを「標準機」にしている。それが「オリンパスシステム」になる。ただ、複雑すぎて一般的な実験には使えない。最終確認用に使っている。



実験にはできるだけサブシステムを使うようにしている。小回りが利いてケーブルの評価等も簡単にできる。できるだけ「シンプル」な形が良い。そう云った点でD208やLE8Tシステムを作っている。SPを固定してアンプ類を好感して「グレード」を上げていく。アンプが固まったら次は電源ケーブルやラインケーブル・SPケーブルとグレードを上げていく。そうやってサブシステムで遊べるようにする。

色々な実験はサブシステムで出来るが、本当の評価は「オリンパスシステム」に導入して確認する。プレイバックモニターも兼ねている。サブシステムでどんなに良くても「オリンパスシステム」で粗が出てしまう様なら使い物にならない。

得てして「ケーブル類」は「良いものほど一時的に音質ダウンする」と云うのが私の体験談だ。ただ「音数」や「音色」、「エネルギー感」等は導入した時点で可能性を感じ取る事が出来る。良いケーブルほど「ふん詰まり」をさせる。音のバランスが壊れてしまう。だから、2000Hrの「鳴らし込み」期間が必要になる。

一般の方が「2000Hr」の「鳴らし込み」が出来るか?と云うと、実際にはかなり難しい。「2000Hrの鳴らし込み」は、毎日5時間以上、365日かかっても1800Hrしかならない。毎日5時間以上鳴らせる方が何人いるだろうか?

「1週間に1回、5時間鳴らしている」と云う方をたまに聞く。1週間に1回5時間程度では「機器は劣化」(音質劣化)していると私は判断している。こんな使い方なら「故障」の方が先に来る。「2000Hr」の鳴らし込みをして、一度機器が「活性化」すれば1日2時間程度の鳴らし方で維持は出来る。

エクスクルーシブ C3とM4 について

2019年07月20日 | ピュアオーディオ

サブシステム用に使っているパイオニアのエクスクルーシブC3+M4は1974年(45年前)発売の高級アンプである。このアンプの弱点は「電源ケーブル」と「RCAソケット」だろう。この部分に対策が取れるなら今でも一級の音質を出せる。

C3はフォノイコ(2系統)も充実していて、チューナー・AUX×2系統・テープデッキ入力も3系統と豊富だ。トーンコントロール等当時必要と考えられた機能を殆ど装備している。ボリュームも3段切り替えが出来るし、クリック感も非常に良い。良い部品が使われている。


パワーアンプのM4は当時としては珍しいTR型で純A級動作のアンプだ。出力は50W/chと控えめであるが、実力は70Wクラスと言われていた。当時はハイパワーアンプ(200~500Wクラス)が幅を利かせていた時代であったが、出力50Wとやや控えめだが「純A級」の音質に拘った逸品である。ただ発熱量は半端ではない。アンプの上面を手で触ろうものなら火傷しそうである。私は常時扇風機を当てている。

C3もM4も発売後45年も経ったが、熱心なファンが多いのか某オクの取引額は¥10万円前後もする。逆の見方をすれば、プリ+パワーアンプで¥20万円で一級品のアンプが手に入る良い時代になったと思う。ただ古いアンプはどんな形で使われて現在に至ったのか分からないから当たりはずれも出て来るだろう。特にコンデンサー関係は経年劣化が考えられるから、オーバーホールして使うぐらいの覚悟は要る。今後も大事に使ってやりたいアンプだと思う。



最近はサラリーマン時代の習慣に戻りつつある

2019年07月19日 | ピュアオーディオ


最近はサラリーマン時代の習慣に戻りつつある。どんな事かと云うと「自宅システムで1~1.5時間ほど聴く」習慣の事である。昼間「音楽部屋」で音楽はかけているが、余り本気では聴いていない。本気になって「音楽を楽しむ」のは自宅システムなのである。聴くのはバロック音楽や室内楽・器楽曲である。


昼間サブシステムでは主に「サイモン&ガーファンクル」や「ジャニス・イアン」のMD録音を楽しんでいる。「ジェット・ストリーム」も10枚組が有るので時々盤を変えて楽しんでいる。コンパクトなシステムなのでSW ON等が容易なので敷居が低い。そうは云っても、アンプがエクスクルーシブのC3+M4である。本来38㎝ウーハークラスをドライブするアンプを使って20㎝クラスのSPを鳴らしているのであるから、もったいないかも知れない。それにメインシステムで使う最高峰のケーブル類を惜しげもなく使っている。もちろん、メインシステムで使っている「音質対策」もしている。



逆に「オリンパスシステム」は毎日2時間ほど鳴らしているぐらいで聴き流している。実際に正面に座って鳴らすとこのシステムの凄さが判るが、毎日音楽と「格闘」している様な気分になる。本当に聴きたくなった時に「正面」に座るようにしている。もっと部屋の広さがあるとリラックスできるのかも知れない。主に聴くのは交響曲等の管弦楽曲やJAZZが多い。

一応手持ちのシステムの「音質アップ」も一通り完了したので手持無沙汰である。まだまだ「音質アップ」させることも出来るが「足るを知る」事も重要だ。


モチベーションを維持するためには・・・

2019年07月18日 | ピュアオーディオ


音楽部屋のオリンパスシステムに続き、自宅のSP-707J+αシステムも一応完成した。



もちろんサブシステムも完了している。


最後に残ったEMT#981の修理も完了した。現在自宅で活躍中。


次はオリンパスシステムの部屋の拡大であるが、サブシステムの余計な機材を処分してから先の事になる。もうしばらくは手を付けることも出来ない。

目標をひとつづつ達成して次に進める。・・・がその間のモチベーションを維持するのが大変だ。一度心が折れると意欲が無くなってくる。今でも「もう十分だ・・・」と頭の中でささやきが漏れてくる。

サブシステム用に集めた過ぎた機器の処分を・・・。

2019年07月17日 | ピュアオーディオ
「音楽部屋」にはサブシステムの為に集め過ぎた機材が沢山残っています。まずは、これらの機器の処分をしないとゆったりとした気分になりません。基本的に「散らかっている」と音楽に集中出来ません。

MD機の残骸があちこちに転がっています。まずは1台づつ処分していかないといけません。「買う」のは簡単に出来ますが「処分」は手間暇がかかります。時間をかけてゆっくりと着実に進めて行きます。アンプもゴロゴロとまでは行きませんが何台も眠っています。こちらも「不要」と判断した物から処分して行きます。

今年の目標は「オリンパスの部屋を大きくする事」です。その為には一時避難できる様にサブシステムの部屋を大きく空けなくてはなりません。オリンパスの部屋もCDが山積みになっています。これらを整理整頓しなくてはなりません。自宅用のCDを大分音楽部屋に持ってきていました。(自宅システムがなかなかモノにならなかった為)漸く自宅システムも出来上がりましたので、自宅で聴きたいCDは持ち帰ります。

自宅システムのサウンドは?

2019年07月16日 | ピュアオーディオ


写真ではCDPがSONYのままですが、EMTに変わっています。さてこのシステムのサウンドは?


エクスクルーシブM4+ディネッセンアンプの組み合わせの時は、ボリューム位置が8時から9時の方向で使っていました。9時の方向で約0.05W/chぐらいでしょうか?WE101Dppパワーアンプにした現在は、10時から12時の方向で使っています。

このシステムで出て来るサウンドは「懐かしいトーキー時代のサウンド」だと自分では思う。ケーブル類は自分の開発した最新の最高峰クラスを使用しています。殆どの機器にFXヒューズを使っています。

サウンド的には現代のハイエンドのサウンドではないことは確か。音量が0.01W/chぐらいの時、チョッと聴きには「音数の少ない古臭い音」に聴こえる。音の線も細い。それが12時の方向になると、0.1W/chくらいと思う。サウンドが激変する。(SPユニットが鳴り出す) 目の前で演奏している様な錯覚に陥る。音数云々の前に「音の見通し」が非常に素晴らしく、SPの存在が消える。

特筆すべきは「音色」と「質感」だろう。一般のシステムでは瞬間でしか出ない質感が連続で出て来る。「WE101Dの球の世界」なのだと思う。最終的には「管球アンプ」(それも古典球)に辿り着くと言われていたが正にそうなった。質感・音色が一般のステレオとは大分違います。弦楽器など「ゾクゾク」してしまいそうなサウンドが連続で出てきます。

昨夜はモーツアルトの弦楽四重奏曲「狩り」をスメタナ四重奏団の演奏で聴いたが、途中で止めることはなかった。(以前聴いた時は、面白くなくて途中で別の曲に切り替えた)弦楽器の「擦る」質感も含めて非常に「耳当たりの良い」サウンドですね。

ピアノ曲も良いです。ユンディ・リのショパン:ノクターンも独特の余韻で、いつまでも聴き続けたいと思ってしまいます。音がどうのこうのと云々言いたくないサウンドですね。後は「音楽を楽しむだけ」と自分では思っています。

音楽部屋の「オリンパスシステム」は一般のオーディオマニアの方も楽しめるように作りましたが、自宅システムは私が「楽しむ」為に作っています。その辺の違いが如実に表れています。

サブシステムの整理を始めた

2019年07月15日 | ピュアオーディオ

自宅システムが一応完成を見たのでサブシステムを大幅に縮小しようと考えている。ケンソニックのC200+P300を撤去しました。C200+P300は1年半以上毎日鳴らし込んで、普通に使える様にしました。折角1年半もかけて元の実力が出せるようにしたのにもったいない気もしますが、サブシステムをお守りする時間がもったいないと思うようになりました。


それでもスピーカーが2セットドライブ出来る様にはしています。C3のOUTPUTが2系統有るので、1系統をM4+LE8Tシステム、もう1系統をGE6550pp+D208システムにしています。ケンソニックのアンプの組み合わせでも良かったのですが、P300のSP端子(OUTPUT)が「ネジ止め式」なので私の規格に合いません。今まではO型端子を使って専用SPケーブルにしていました。




これからはこのC3(ヒューズはFX1本・フルテック4本入り)をメインプリとして使います。このプリは「暖かい音」がして積極的に使いたいですね。C200も良かったのですがOUTPUTが1系統しかないのでP300と一緒に放出する事にしました。プリアンプを1台にしたおかげで、ソース機器からのラインケーブルも1系統で済むようになりました。その分グレードの高いラインケーブルで揃えられます。


パワーアンプが他に4台ほど眠っているので回しながら使ってやろうと思います。CDPは自宅から帰って来たSONY CDP-D500になりました。


ソースは前述のCDとDATとMDです。こちらも眠っていた機器ですが、従来よりグレードアップさせています。DATもテープを回してやりたいと思います。将来的にはこれにアナログプレーヤーを加えるかも知れません。その前にSPシステムを1セットにしなければ・・・・。


こちらにもサブサブシステムが有ります。懲りないですね。

7SPユニットシステム

2019年07月14日 | ピュアオーディオ

私の所有するメインシステムは(オリンパスシステム・自宅SP-707J+αシステム)は「7SPユニットシステム」にしている。低域は1個のウーハーで有るが、中域は2種、高域は4種のユニットを組み合わせている。

基本はJBLの3ウェイである。例えばLE15A(ウーハー)+#375+ホーン +#075(#2405)ツィ―ターから始めている。#375(2インチスロート)の処をLE85で始めても良いと思う。

Wウーハーとシングルウーハーはどちらが良いか? は悩む処であるが、私は「置き場所」(スペース)の問題と、シングルウーハーの素の良さを引き出したいからシングルにしている。音の厚みや躍動感を得たいならWウーハーの方が有利だろう。しかし、一般家庭では「エネルギー量」を使いこなせないだろう・・・と考えた。実際、私のシステムを聴いた方はWウーハーと勘違いされている方が多い。1個でも余裕の低域が出る。

中域は#375の強烈な「直進的エネルギー感」をどう処理するかだと思う。2インチコンプレッションドライバーも数種聴き比べをして、一番エネルギー量の大きかった#375を選択した。「実音」を出すにはエネルギー感が必要であると感じたから。

#375を使うには「ホーン」の選択も重要だ。JBLオリジナルホーンには鋳物が使われている。先端部分も鋳物(#2395・HL88)で有ったり、アルミ材(ゴールドウィング)・木製ホーン(2397)もある。私の場合は使う低域の箱に合わせて選択している。

一番使い勝手の良いのは#2395(HL90)だろう。JBLの推奨通りに使って簡単に#375が上手く鳴ってくれる。その点、HL88(蜂の巣)やゴールドウィングは一工夫必要である。更に「柔らかいサウンド」に仕上げるには更にもう一工夫必要になってくる。



お金持ちの方が菅野先生のシステムを見て「#375+蜂の巣ホーン」を購入され、「殺人マシン」並みのすっ飛んでくる音(直進的に飛んでくる強烈な音)をコントロール出来なくて手放された方も多い。オーナーのスキルを要求される処でもある。

私は#375とグレートハイルドライバーを組み合わせて、#375単体では出ない音を出す事と#375の圧力を減らす様にしている。音のエッジが立つ程のキレが有り、シャープで有りながら奥行き表現も出し柔らかいサウンドになる。まだまだ隠れた技術も有るが・・・。

高域は4種のツィ―ターを使っている。基本は#075であるが、音色が好きでないので私は#2405を基本にしている。ただ#375から075や#2405にすると10KHz前後に「音の谷間」が出来る。これを補う為にLE85や175DLHをツィ―ターと組み合わせて使っている。更に#375と同じ理由でリボン型ツィ―ターを組み合わせている。

総合的には力が有って、音数が多くて、キレ・ヌケ・ノビの有るサウンドで有ながら柔らかいサウンドに仕上げている。



EMT#981の修理が完了した

2019年07月13日 | ピュアオーディオ

EMT#981の修理が完了したとの事で、昨日オーディオ道場の方に受け取りに行って来ました。自宅システムから外して2ヶ月も経ってしまいました。

修理の内容は、電源部のコンデンサー交換やベルトの交換他不具合部分の修正です。修理に出してから3週間ほど・・・コンデンサーの入荷に時間が掛ったようです。

夜、自宅に持って帰って早速接続して音出しをしています。まずはケーブルのプラグ類を馴染ませなくては・・・、一応動作確認をしました。これで自宅システムの機器の修理が完了しました。本来の機器が全て揃いました。


道場の方ではオーディオ・リサーチのSP-3プリと自作管球アンプでJBL:オリジナルSPを鳴らされていました。


SP-3のリアパネル。色々な種類のケーブルが使ってありますね。


複数のパワーアンプが準備されていました。



これが今回のスピーカー。2インチスロート(#375クラス)のドライバーが2セット使ってあります。フロントロードWウーハーの箱なので、かなりの高能率SPです。


このプリとWE101Dppパワーアンプ×2台のサウンドは?

2019年07月12日 | ピュアオーディオ

上の写真を見てどんなサウンドがするのだろうかと思われませんか? 昔ながらの真空管アンプのサウンドとは大きく異なります。

管球プリとWE101Dppパワーアンプ×2台のサウンドは、例えるなら、現在最高級のアキュフェーズ社のアンプの組み合わせで出ている、ビシッとした構築力とシャープなキレやSN比等を併せ持っています。

一昔前ののんびりした真空管のサウンドではありません。SN比だけをとっても最新のTr型最高級アンプに負けていません。「静寂」から瞬時に立ち上がります。

非常にシャープで有りながら、音の厚みが有り、WE101D特有の「音色」も併せ持って、しっかりした音場を構築します。非常にハイスピードなアンプです。見てくれ的には一昔前(60年前くらい前)のアンプに見えるでしょうが、内部配線をとんでもない性能のケーブルでしていますのでこの様に大変身します。

昨日の午前中は家人がいなかったので、一人音楽会をしていました。今まで上げた事のないレベルまでボリュームを上げて、ドボルザーク交響曲8番(クーベリック)やモーツアルト交響曲「ハフナー」・「リンツ」(ベーム)を聴いてそのサウンドを確認しました。たった1W/chぐらいの出力しか有りませんが、私のSPは高能率型ですので音量不足はありません。爆音に近いレベルまで簡単に出てきます。久しぶりにD130が38㎝ユニットである事を再認識しました。エネルギー感が20㎝クラスとは全く異なります。