Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

本当はプリアンプもWE101Dを使いたかった

2019年07月11日 | ピュアオーディオ

上の写真のプリアンプも管球式です。マッキンのC22の回路を参考に作られている様です。真空管は12AX7(4本)と12AU7(2本)の2種です。フォノ回路とミキサーから取り出したパートリッジ製昇圧トランスを内蔵させています。その為直でSPUが使えます。

本当はプリアンプもWE101Dを使ったモノにしたかった。以前WE101Dを使ったプリアンプを入手してその音色を聴いて知っている。それはそれは独特の世界でしたね。艶やかで余韻が奇麗で一辺に好きになりました。他のプリアンプでは絶対に出せない音色でした。官能的と云うべきか?一緒に試聴した息子もビックリの音色でしたね。

ただそのプリアンプは「作り」がもろく、例えばシャーシーの強度が無い、WE101D球のピンを直接半田付け、コンデンサー類も沢山使ってありましたが、殆ど接着剤で張り付け状態・・・と散々な作りでした。長期に安定して使える状況にはなっていなかったので手放しました。(当時スキルが低かった)

今にして思えばそのまま眠らせてでも持って置くべきでした。今なら「作り変え」の方法も使えただろうと思います。その後もWE101D球を使ったプリアンプを探しましたが出会えませんでした。そう云えば私の「ゴッドハンド」師匠がWE101D球を探している。プリアンプを作るとか言っていたな・・・。予備球4本を持っているのです。今度お会いする時にWE101D球を使ったプリアンプの件をお尋ねして見よう。




どのシステムも「一つの世界」を持たせている

2019年07月10日 | ピュアオーディオ
私のシステムではどのシステムも目標とする世界を表現できるような「一つの到達点」の世界を持たせている。
①オリンパスシステム・・・実音の表現・リアルさ
②自宅システム・・・楽音の世界
③RCA箱システム・・・会場の再現

ステレオはソース機器(LPプレーヤー・CDP・MD機・オープンデッキ等)とアンプ(レシーバー・プリメインアンプ・プリ+パワーアンプ等)、それにスピーカーとケーブル類が有れば「音」は出る。

機器のグレード(価格差)を考えなければ、誰でも簡単にシステムを持てる良い時代になっている。経済力とどこまで情熱があるかで投資金額は変わってくる。ただ、「お金」をかければ誰でもよいサウンドを得られるか?と云うとそうではないだろう。ご本人の「スキル」がモノを云う処でもある。

「あれとこれとあれを組み合わせればこんな音になるだろう」と安逸に考えているくらいが幸せであろう。実際に「自分の求める音質」にする為には膨大な資金と時間とスキルが必要である。10年・20年と継続して挑戦し「目標までたどりつく強い精神力」も必要だ。

評論家の真似事で「論評」が好きな方が多いが、口先だけでは何も進まないことを知るべし。自分が欲しい「音質」が有るなら自分で挑戦するぐらいの気力がなければ到達はしない。どんなに博識で話が上手でも、その方のシステムのサウンドがそのお話通りとは限らない。実践されている方と口先だけの方ではお話の内容が違うと云う事。



10年以上も諦めずに挑戦してきた「自宅システム」が漸く自分好みの質感で鳴り始めた。こんな幸せなことはない。一時はWE101Dppパワーアンプの処分も考えたが、手許に置いていて良かった。

サブシステムの再編成

2019年07月09日 | ピュアオーディオ

サブシステムを再編成しようと考えている。眠っているアンプは写真には写っていないがパワーアンプ3台とサトリのセットが有る。管球式の2台のパワーアンプはRCA箱システムのTr型アンプ化で出て来たものだが、元に戻す為にストックして置く。2台とも内部配線をスペシャルにしている為。

ディネッセンのパワーアンプも次回自宅システムのマルチアンプ化の時に使おうと思っている。約10Kg/台程度の重量なので将来的に使い勝手が良い。

重いアンプを手放そうと思う。そうなると写真に写っているアンプ達になる。20Kg/台を越えるモノはサブシステムから追放したいと考えているが、少しづつ処分していこうと思う。エイヤッて簡単にすべてを処分と云う訳には行かない。音質の気に入らないものから少しづつ追放していく。あるいは故障のリスクの高いモノからになるか?

軽量・省エネタイプの装置に変身

2019年07月08日 | ピュアオーディオ

自宅システムのアンプをWE101Dppパワーアンプにした事により、軽量・省エネタイプの装置に変身しました。


スピーカーはどうしようも有りませんが、専用トレールに乗せているので一人で簡単に移動等取り扱えます。


WE101Dppパワーアンプ1号&2号共に重量は約10Kg/台くらいです。プリアンプ&CDPも約10Kgです。パワーアンプはおまけに省エネです。あまり電気を食いません。発熱もM4に比べますと極端に下がります。M4では手では触れないほど発熱します。WE101D自体は約40℃くらいまでしか発熱しません。整流管や初段管(6SN7)の方が温度は高くなります。本数が少ないのでそれほど気になりません。

将来歳を取って機器の移動(レイアウト変更)をする時に備えて、10年前から考えていた内容です。やっと音質も重量もスペースもクリアしました。音の厚みが十分あってしなやかで艶ややかで穏やかなサウンドに満足です。



自宅システムもやっと一息

2019年07月07日 | ピュアオーディオ

自宅システムも昨年からアンプの入れ替えが続き、落ち着かない日々が続いていましたがやっと安息の日が訪れ様としています。

LUXMAN M06α→クレルKST-100→エクスクルーシブM4→ディネッセン:アンタレスと目まぐるしくアンプ交換して来て、今年に入りネットワークシステムでの「Wアンプ化」実験をして、ようやく元の鞘のWE101Dppパワーアンプ×2台のWアンプ化にこぎつけました。当初の構想から10年もの月日が経ってしまいました。


管球プリアンプとWE101Dppパワーアンプの内部配線は「特殊な銀線」に全て交換しています。クラスは当方の「ゴールドスターシリーズ」と同じ配線です。一般の内部配線が銅線のφ0.5mm程度に対し、20倍以上の断面積と銀線の伝送特性です。超ハイスピードなアンプにしています。



アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。「劇薬」にも例えられるでしょう。

現在はパワーアンプの活性化(多分約1か月くらいで完了すると思う)中で、バッハ:チェンバロ協奏曲集をMDで、おとなしいサウンドで楽しんでいます。

非常に穏やかなサウンドで音数が多くてSPの存在が消えています。SP間の音の密度が市販のアンプとは違います。多分「蜜月」の時代かも知れません。最新のアンプの音の出方とは一線を画します。真空管自体が100年前くらい古いものですので「古臭い音」と感じる事も有りましたが、今回の組み合わせで「一つの世界」を描いています。ないものねだりしても仕方がないし、このサウンドで充分満足しているのでこのまま使い続けていくだろうと思います。予備の真空管も十分ストックを持っています。多分出力管のWE101Dは私の代では消耗することはないと思います。


同じ曲が別の曲に聞こえる

2019年07月06日 | ピュアオーディオ

テラークのマッケラス指揮/モーツアルト交響曲31番「パリ」をサブシステムのLE8T+C3・M4の組み合わせで聴いてから、メインのオリンパスシステムでも聴き直して見た。


全く別の曲を聴いているかの様な感覚になった。先日、近所の常連さんが見えて、このサブシステムのサウンド聴いて感心して居られたので、色気を出して比較してみた。

全く音数が違うし、低域の質感や下の方の伸びが違う事も有り、比較してはいけないのだと悟りました。オリンパスシステムは「録音されたその場の音」を原寸大で出す様に苦労して来ました。現在は部屋がモタナイので能力の50%ぐらいしか出ていないと思っています。SPユニットの潜在能力が違い過ぎました。

サブシステムでは主にムードミュージックやイージーリスニング・ボーカル物を午前中楽しんで、午後はメインのオリンパスを聴いて、夜は自宅システムを楽しむような時間割にしています。自宅システムがかなり良くなって来ました。SPの存在が消えつつあります。

10年がかりでやっと終点近くへ

2019年07月05日 | ピュアオーディオ


自宅システムに自作のプリアンプ(C22型)+WE101Dppパワーアンプの構想を抱いて10年かかりました。ようやく安定してまともなサウンドが出て来る様になりました。


スピーカー自体は10年前に、他の2セットのメインシステムと共に出来上がっていました。他の2セット(オリンパスシステム・RCA箱システム)はマルチアンプ化してほぼ10年前に出来上がっていました。ほぼ同じユニットを使って「ネットワーク方式」に拘り、「ローインピーダンス」に苦しみ、Wアンプ化でやっと完成形に近づきました。


WE101Dppパワーアンプは2台ともゲインコントロールのATTが付いていません。出力が1W/chではATTを入れると出力が落ちてしまいます。2ウェイ用のアンプと高域用のアンプの「出力差」が少ない程音のバランスが整います。M4(50W/ch)やディネッセン:アンタレスアンプ(150W/ch)を組み合わせると、出力差がうまくバランスしません。


現在は「眠っていたアンプ」(下のWE101Dppパワーアンプ2号)を起こしています。使う度に音が出て来る様になり、現在も活性化中です。心配していた低音も徐々に出始めています。

現在のサウンドは、音数的にはオリンパスシステムを上回ります。ただまとまりの点でいまいち及びません。鳴らし込んで2か月ほどすれば逆転する事も出来るでしょう。質感は文句なし・・・と言いたい処ですが、低域の音のキレの面ではTr型と球型では出方が違います。特にWE101Dppパワーアンプは2台とも真空管式整流をしていますので、ダイオード(石)整流の様な出方はしません。この辺は一長一短な処だと思います。

質感に関しては他のアンプの組み合わせでは出ない上質なものです。元々「出力より上質なサウンド」を期待してのアンプです。実用の出力は0.1W以下だろうと思いますので1W/ch有れば十分ドライブ出来ます。

録音の良いソースでは「サワサワ感」を予感させる様な雰囲気が現時点で出ています。これが「鳴らし込み」で活性化して、表に出て来る様になれば自分の求めるサウンドになります。トレモロがサザメク弦楽器、深い余韻のピアノ、音の揺らぎを感じるようなサウンドになるでしょう。


自宅システムのパワーアンプをWE101Dppパワーアンプ×2台に

2019年07月04日 | ピュアオーディオ


昨夜、自宅システムのパワーアンプをWE101Dppパワーアンプ×2台に再セットしました。前回はプリアンプがおかしかったので誤った評価をしたかも知れません。

まだ繋いだばかりなのでしばらくは馴染ませる事が必要です。その状態でもTr型アンプを2ウェイラインに使った時のサウンドとは真逆のサウンドの様です。音数が多く、彫が深くしなやかで艶やかです。これで低音のキレが出てくれれば満足できそうです。

残るは、EMT#981CDPが修理を完了して帰ってくれば、システム全体が出来上がります。先日修理に出す前にテクニクスのSL-P777とサウンドを比較しましたが、比べてはいけないグレード差でした。音の厚みが半端なく違います。音の艶やかさ等別物ですね。

10年前に全体像をイメージして、コツコツ積み上げて来ました。途中「ローインピーダンス」のトラブルで立ち往生し、機器類を大分壊してしまいました。2年前から再トライして、少しづつ手を入れ、修理をして漸く「オリジナルなサウンド」のシステムに仕上がって来ました。このシステムは「楽音を出すシステムにする」と決めていました。個人的に「音楽を楽しむ」システムで、オリジナルのサウンドが出せて、このシステムでないと出せない「世界」が出せればと思っています。


Exclusive C3とM4への音質対策

2019年07月03日 | ピュアオーディオ

修理を終えて帰って来たC3。パイロットランプの薄グリーン色がブルーに変わっています。交換前の色が相当くたびれている様な色をしていたので交換していただきました。

故障の原因は、どうも私が天板のネジを締める時に、内部でショートが発生した様で、多分OUTPUT RCAソケット部で起きていたと推測しています。

このC3は1975年頃の製品です。現在のオーディオリサイクルメーカーの買取価格は1~2万円ぐらいと思います。それが某オクでは10万円前後します。その金額に近い「ヒューズ」を投資しています。見てくれ的には何も変わりませんがお金をかけています。


こちらが相方のパワーアンプ M4。こちらもヒューズを屠っています。それにどちらのアンプも電源ケーブルがへなちょこケーブルでしたのでインレット化して最高級の電源ケーブルを組み合わせています。当然ラインケーブルも最高級品になります。音質は純A級だけあって素晴らしく、機器としての潜在力も素晴らしい。ただ発熱が半端ではなく、手では触れない熱さになる。放熱を考えないと使えない。

姿かたちは一緒でも出てくるサウンドは全くの別物くらいになっています。これらの対策で現在のハイクウォリティなアンプに匹敵するくらいの音質に仕上がっています。元々このアンプは作りが良い上に、良い部品が使ってあります。当時最高級品でした。手作りで丹念に作ってあります。当時無かった技術が「電源ケーブル」でしょう。後年、パイオニアC5・M5辺りから電源ケーブルも音質対策されています。

サブシステムの処分

2019年07月02日 | ピュアオーディオ


現在音楽部屋には2セットのサブシステムが有る。①LE8Tシステム(C200+P300の組み合わせ) ②D208システム(C3+M4の組み合わせ)が有る。写真ではD208システムをサトリのアンプで鳴らしていたが・・・。

音楽部屋にはメインシステムとして「オリンパスシステム」が有り、自宅システムが良くなって来た現状ではサブシステム2セットのお守りは辛くなって来た。よってD208システムを残して、LE8Tシステムをアンプ毎処分して手放す事に決めた。

LE8TもC200+P300も、欲しいと思えばまた入手する事は易しい。D208は「ランシング時代」の超レアユニットなので、手放したら2度と手に入らないと思う。D208は低域が伸びていないが、C3+M4の組み合わせなら低域の不足を感じない。上手く鳴るのです。中・高域の質感は能率の高い分LE8Tよりは聴き易い。

LE8Tは過去にも5セット程入手しては処分を繰り返して来た。一般の方が鳴らす分には十分な性能を持っている。非常にバランスの良いサウンドを出す。もしかしたら別のSPとの入れ替えになるかも知れない。