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現代の日常生活は、過食が続いたり、運動不足も重なり・・・結果、肥満に陥り、
さらに追い打ちを飲酒、喫煙、ストレス等々いろいろと複雑に絡まっています・・・
そんな複雑な要因が重なり、体の中で、糖分の利用が低下し、インスリンの分泌や効果が不足する・・・と、
血液中のブドウ糖が過剰になり、糖分が尿と一緒に排泄されてしまいます。
これが2型糖尿病・・・「糖尿病」と診断される人の9割以上がこの2型糖尿病らしいのです。
治療法は、食事療法と運動療法が基本のようですが、
改善が乏しい時にはインスリンを注射で補うことが行われているようです。
しかし、糖尿病には生活習慣から来るのとは別に、自己免疫の異常から来る1型糖尿病という病気があるらしいのです。
今朝は、1型糖尿病についての記事を転載してみようと思います。
~以下、10月1日読売新聞朝刊より抜粋~
医療ルネサンス
1型糖尿病
Q&A | |
![]() | 埼玉医大病院 小児科教授 |
1972年 慶大医学部卒。山梨 大病院小児科助教授などを経て20 05年7月から現職。 | 雨宮 伸さん |
食事や運動の制限不要
1型糖尿病について、埼玉医大病院小児科教授の雨宮伸さんに聞きました。――どの様な病気ですか。
「自己免疫の異常などで血糖値を下げるホルモン『インスリン』が
「子供や若い人の発症が多いのが特徴です。以上にのどが渇き、尿の量が増えます。体もだるく、急激に体重が減るといった症状が見られます」
――治療法を教えて下さい。
「インスリン製剤を注射し、高血糖にならないようにします。すぐに効いて効果が長続きしないタイプや、ゆっくりと効果が持続するタイプを組み合わせ、食事や間食の時など頻回に注射することで、将来、腎臓病になって人工透析が必要になったり、失明したりするのを防ぎます」
「ポンプで自動的にインスリンを注入してくれる装置もあります。こまめに注射するのが大変な小さい子供などは、この装置を身に着けて生活することで、血糖値を管理します」
――食事や運動を制限する必要はありますか。
「その必要はありません。育ち盛りの子供に食事を制限すると、心身の成長に悪影響を及ぼす恐れがあります。白米やデザートなど、血糖値を上げる食べ物をたくさん食べたいときは、その分インスリンを増やし、高血糖にならないように調整します」
「運動も問題なくできます。ただ、体を動かしてインスリンが効きすぎると低血糖を起こしてしまいます。運動するときは、あらかじめインスリンの量を少なくしたり、糖分を含む食べ物を少し取ったりし、低血糖を越さないように注意しましょう」
――妊娠や出産もできますか。
「妊娠や出産も、健康な人と同じように可能です。ただ、妊娠初期に高血糖の状態が続くと、先天的な異常のある子供が生まれてくる恐れがあります」
「また、胎盤の機能が低下して赤ちゃんに十分栄養が行き届かず、発育状態が悪くなることもあります。妊娠を希望する場合は、その前から血糖値の管理をしっかり行うことが重要です」
――周りの人達に求められることはありますか。
「1型糖尿病の患者さんが、インスリンを注射しやすい環境を整えてほしいと思います。また、低血糖を起こして意識がもうろうとしてしまうなど、自分で対処出来なくなることがあります。その場合は、ブドウ糖などを口に含ませてあげて下さい」
「周りの人達がいざという時に対応出来るよう、できれば患者さんも、学校や職場などで普段から病気のことを話しておくといいと思います」
(利根川昌紀)