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「Dashi」という言葉が欧米でも通じ始めた!

2013-10-18 | 雑記
海外での和食ブーム・・・

先日、TBSのロケミツという番組でしたか「ヨーロッパ横断ブログ旅」とかいうものをやっている中で、

とある飲食店に、入った番組の女性がうどんを頼みました・・・

それが、とんでもない味やったみたいで食べられたものじゃなかったようです。

聞けば、店主が日本に来た時に、食べたうどんを見よう見まねで作ったもののようでした・・・

そんな店でも、結構な客が入っていましたね・・・

ただ、飲み物は飲んでも食べ物を食べてる人は居なかったようですが・・・(笑)


そんなにわか日本食の店は別として、

海外の一流シェフ達の間では、日本のだしについて学び、自分達の国の料理に応用しているようです。


今朝は、昨日に続き和食それも「だし」についての記事を紹介してみようと思います。

~以下、10月18日読売新聞朝刊より抜粋~

Dashi 奥深さに魅了

トロワグロさんはフランス料理に日本の出しを加えて深みを出す
白ワイン 生クリークと合わせ
 レストランを星の数で格付けする「ミシュランガイド」で最高評価の三つ星を、フランスで長年獲得しているシェフのミッシェル・トロワグロさんは今、日本のだし(※)に魅せられている。「だしは清らかで、体にもいい。それに何より、美味しさの余韻が長く続くから」
料理「たらのブイヨンジャポネ、コシヒカリ」
だし 昆布やかつお節、煮干し、干しシイタケなどを煮出したり水に浸したりした汁で、煮物や汁ものを作る時に使う。江戸時代に食文化として発展し、和食に欠かせないものとなったという。西洋料理の「ブイヨン」や中国料理の「(たん)」もだしの一種で、牛や鶏の肉や骨が主な材料として使われる。


 だしを使ったトロワグロさんの代表的な料理が「タラのブイヨンジャポネ、コシヒカリ」=写真下=炊いた米の上に蒸したタラを盛る。それに、昆布とかつお節でとっただしに白ワインを煮詰めて加え、しょうゆやショウガなどで味付けしたものを注ぐ。

 日本のだしを使うことで、さっぱりした味わいの中に、深いコクが生まれる。「これだけをお代わりしたがるお客さんもいるんです」と笑う。

 ほかにも、だしにしょうゆを加えて煮詰め、生クリームと合わせたソースを料理に使っている。トロワグロさんは、東京都内のホテルにも自身が監修する料理店「キュイジーヌ[S]ミッシェル・トロワグロ」を構え、日本とのかかわりは深い。「フランスのブイヨンは食材を長時間煮込まなければならないが、日本のだしは良質な昆布やかつお節さえあれば、調理時間は短くて済む。その上、燻製のような香りが特徴的で、料理の奥深さを加えてくれる。いろんな可能性を秘めている素材だ」

 フランスの料理人達が和食に関心を持ち始めたのは、1970年代に入ってからのこと。すしの流行とともに、しょうゆやワサビなど日本独自の食材を料理に応用するようになった。フランス料理が、バターをたっぷり使った濃厚なソースで食べさせる料理から、素材の味を生かした軽やかな料理へと変わっていく時期と重なった。懐石料理の美しい盛り付けも影響した。

 だしなどのうま味について情報発信している、NPO法人うま味インフォメーションセンター(東京)の二宮くみ子さんは、「日本のだしは昆布とかつお節の相乗効果で、西洋や中国のだしと比べうま味が強い。和食では、だしでうま味が増すので、塩分や脂質を控えて味を調えることが出来る」と、その魅力を語る。

 もっとも、海外では外国人が料理人を務める和食店も多く、和食に欠かせないだしの繊細な味わいが理解されるまで時間がかかった。そこで、日本の料理人達は本物の和食を知ってもらおうと、国内外でセミナーなどを開催。その成果もあり、最近では海外の一流シェフがだしについて学び、「Dashi」という言葉が欧米でも通じ始めた。

 今月初めにも、ベルギーのシェフのグループが研修で来日し、東京都内や京都でだしの取り方や使い方を学んだ。

 辻調理師専門学校(大阪市)は、昨年からタイの大学と提携し、日本料理を教えている。指導に当たる松岡玄明(はるあき)さんは、「だしの取り方とそのうま味について理解を深めてもらう。基礎をしっかりと学んで、和食の魅力をさらに広めていってほしい」と話す。

 外国人にはわかりづらいとされてきた日本のだし。世界的な和食人気で、海外でも自国料理に積極的に取り入れられ始めた。外国料理を通して、だしの魅力を日本人が再認識する時代になりつつある。
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