アラジンとまほうのランプ/脚本・若山甲介 画・中村景児/童心社/1999年(16画面)
紙芝居はながくても16画面程度。もちろん原作が大分省略されているが、コンパクトにまとめられていて物語の雰囲気を味わうのには最適。
アラジンが古ぼけたランプを手に入れるところから、かがやくばかりの宮殿を手にいれ、お姫さまと結婚。ところがランプを魔法使いにとりあげられ、元の木阿弥。七年と七か月旅をし、ケガしたロック鳥を助けたことから、ランプを取り戻し、お金持ちでも幸せに限らないと気づくところまで16画面。
ある日、ひとりの男から声をかけられ、町のはずれの穴の中にはいっていったアラジンが見つけたのは男が探しているランプ。ランプをすぐにわたそうとしないアラジンは、大きな岩で入り口をふさがれてしまいます。ところがきたないランプのほこりを ふこうと こすると、煙とともに見上げるほどの魔人があらわれ、なんでも望みをかなえてさしあげますという。とりあえず腹ごしらえし、宮殿が出来上がると、王さまのお姫さまと結婚。
そんなある日、古いランプを交換するというランプ売りがやってきて、何も知らないお姫さまが、アラジンのランプをとりかえてしまいます。ランプを手に入れた男は魔法使いで、お姫さまと城を、砂漠のかなたの魔法使いの国へ運びます。
すべてを失ったアラジンが、七年と七か月旅をし、やってきたのはコーカサスの山。怪我したロック鳥の足を、ターバンで包帯代わりに結んであげると、ロック鳥は、お姫さまと、魔法使いを退治する方法も教えてくれました。
やがて・・・。
穴の中のランプをアラジンに託して手に入れようとするなど魔法使いらしくないところなどツッコミたくなるところも沢山ありますが、こすると魔人があらわれたり、空飛ぶジュータンが出てくるなど、わくわくするアラビアンナイトの世界です。