どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ヴィンセントさんの しごと

2024年03月28日 | 絵本(日本)

   ヴィンセントさんの しごと/乾栄里子・文 西村敏雄・絵/福音館書店/2024年(初出2019年)

 

 こどものとも2019年10月号特製版。

 ヴィンセントさんのルーチーンは、毎朝7時におきて、夜9時にベッドにはいること。
 朝ごはんは、ゆで卵、トースト、フルーツ、ミルク。夕食後はチョコレートケーキを食べながら、テレビのニュースを見ます。

 帽子をかぶりカバンを下げて「ヴィンセント事務所」にはいると、世界中の子どもたちが送ってきた手紙に目を通します。今日は、南の島の子トントの「雪が見たい、雪で遊びたい」という願いにこたえることにしました。

 そう、ヴィンセントさんの仕事は、世界中の子どもたちからの手紙を読み、それにこたえること。とてもむずかしい問題は、さきおくりすることあります。

 何かを調べ、たくさんの計算をして地図の上の線を引き、風向きをたしかめると、はしごを屋根にかけはじめました。その上に、もうひとつのはしごをたてて、しっかりしばると、つぎのはしごを また たてかけての繰り返し。つぎは大きな大きな扇風機を背中に背負うと、はしごを のぼりはじめました。

 雲より高いてっぺんにくると、お弁当のハムサンドを食べ、小鳥にも少し おすそわけ。これからが腕の見せ所。遠くの高い山で 雪雲が雪を降らせているのを見つけると、扇風機のスイッチを いれました。そして、山の上の雲を扇風機で南の島へ誘導すると・・・。

 

 夢を実現させるヴィンセントさんの素敵な仕事。チョビヘゲをはやした、ちょっととぼけた感じのヴィンセントさんです。
 南の島で雪が降ったという大騒ぎのテレビニュースを見ているヴィンセントさんは、たのしそう。
 一人暮らしでしょうか。


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