おひさまをほしがったハヌマン/作・絵:A.ラマチャンドラン 訳:松居 直/福音館書店/1973年初版
副題に、インドの大昔の物語「ラーマーヤナ」よりとあります。
絵は壁画をおもわせカラフルです。
ハヌマンという風のかみさまのこどもは、猿ににています。かみさまと猿に何か関係があるのでしょうか。
面白いのは、風のかみさまもハヌマンも、さらに、神々の王インドラも膝を組んでいるところです。
ハヌマンがおひさまと遊びたくて飛んでいくと、おひさまはそれをみてかおをくもらせ、くものうしろに隠れてしまいます。それでもハヌマンが追いかけてくるので、おひさまは大声で助けをよびます。
すると神々の王インドラがきねバジラーをなげつけます。ハヌマンは地面にまっさかさまに落ちてゆきます(この場面は絵本を縦にしなければなりません)。
息子が動かなくなったのをみた風の神ワーユは姿をかくしてしまいます。すると世界中が静まり返り、人間はたおれ、動物も鳥も虫たちもみんな死んでしまいます。
こころを痛めたインドラは、天の国、地の上の国、地の下の国をすみからすみまでさがし、ようやくワーユを見つけワーユにいいます。
「ハヌマンは死んだわけではな。いきかえる。そしてだれよりもちからのあるものになるだろう」。
よろこんだワーユが、この世にもどると、世界中は深い眠りから覚めたように、おきあがります。
その後、ハヌマンは、広い海を飛び越え、山を運ぶような力をもった神になるのですが・・・・。
ハヌマンを主人公とする話の導入部のような組み立てです。
ところどころに鳥?が描かれているのですが、何か意味があるのか知りたいものです。
ラーマーヤナは古代インドの大長編叙事詩で、ヒンドゥー教の聖典の一つであり、マハーバーラタと並ぶインド2大叙事詩の1つで、成立は紀元3世紀頃といいます。