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葉酸を添加して…専門医ら食品メーカーに要望「先天性疾患を予防」

2015年09月07日 08時40分20秒 | 医療情報
葉酸を添加して…専門医ら食品メーカーに要望「先天性疾患を予防」

その他 2015年9月3日(木)配信読売新聞

 先天性の脳や脊髄の病気予防のため、野菜などに含まれる栄養素の葉酸を加工食品に添加するように求める要望書を専門医らのグループがまとめ、日本パン工業会など6団体に送った。

 国の対策が進まず、食品メーカーの業界団体に直接訴える行動に出た格好だ。

 葉酸は、母親の体内で胎児の脳や脊髄が作られる過程で欠かせない栄養素。緑黄色野菜やレバーなどに多く含まれる。不足すると、神経が背中から外に露出してまひなどが起こる二分脊椎や、脳がうまく作られない無脳症の原因になる。

 要望書によると、妊娠1か月以上前から妊娠3か月までに1日0・4ミリ・グラム程度の葉酸サプリメントを摂取すれば、こうした病気を減らせる。ただし同じ量の葉酸を通常の食事によって取るのは難しい。

 厚生労働省は2000年、妊娠を望む女性に、サプリメントによる摂取を勧告しているが、十分周知されていない。また予期せぬ妊娠で、摂取の時期を逃す女性も多い。国内では二分脊椎の子どもが生まれる割合は減らず、年間500~600人が生まれている。一方、米国はじめ82か国では、穀類などに葉酸が添加され、二分脊椎の子どもが生まれる割合は減っているという。

 要望書は脳神経外科医、産婦人科医ら26人が賛同した。

 代表発起人の近藤厚生・熱田リハビリテーション病院副院長は、「本来は、国による添加対策が望ましいが、業界団体への要望が、手っ取り早く、速やかな効果が期待できるだろう」と話している。
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読売新聞の群馬大病院報道に新聞協会賞

2015年09月07日 08時38分18秒 | 地域
読売新聞の群馬大病院報道に新聞協会賞

その他 2015年9月3日(木)配信読売新聞

 日本新聞協会は2日、2015年度の新聞協会賞を発表した。優れた報道に贈られる編集部門では、読売新聞東京本社・群馬大手術死問題取材班(代表=高梨ゆき子・医療部主任)の「群馬大病院での腹腔鏡ふくくうきょう手術をめぐる一連の特報」など4件が受賞した。

 群馬大病院を巡る本紙の報道は、高難度で保険適用外の腹腔鏡を使う肝臓切除手術を受けた患者が3年半の間に8人死亡していた事実を昨年11月14日朝刊で報じたのを手始めに、数々のスクープを重ねたもの。群馬大病院の事例を通して、患者へのインフォームド・コンセント(説明と同意)、新しい技術と医療倫理、不透明な保険請求など、現代医療が抱える課題を浮き彫りにした。

 同協会は授賞理由について「閉鎖的な医療現場の壁を丹念な取材で突き崩し、先端医療をめぐる問題を明らかにした調査報道」とし、「社会に大きな影響を与えたスクープだ」と評価した。
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