自民総裁選、安倍首相が無投票再選 野田氏が立候補断念
行政・政治 2015年9月8日(火)配信朝日新聞
任期満了に伴う自民党総裁選は8日告示され、安倍晋三首相以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。立候補を模索した野田聖子前総務会長は、立候補に必要な推薦人20人を確保できず、断念した。党は近く両院議員総会を開き、安倍首相の再選を正式に決める。
首相の新たな総裁任期は2018年9月末までの3年間。現職総裁の無投票再選は、01年の小泉純一郎氏以来となる。
安倍首相は8日午前、無投票再選について「9カ月前の総選挙の公約を進めているさなか。一致結束していこうという多くの議員の考え方のなかでの結果ではないか」と首相官邸で記者団に語った。告示直前に東京都内のホテルで開いた出陣式では、「まだ道半ば。継続は力。結果を出していくことによって、責任を果たしていきたい」とあいさつした。
総裁選選挙管理委員会に提出した公約ビラでは、「アベノミクス いよいよ『第2ステージ』へ」を掲げた。経済政策を前面に打ち出し、雇用増や賃上げなどの実績を強調。憲法改正については末尾に「時代が求める憲法へと改正を目指し、国民的な議論を深める」と触れた。
首相は党内全7派閥と谷垣、石破両グループから支持を取り付けた。最重要法案と位置づける安全保障関連法案の審議が大詰めで、対立候補が出て選挙戦になった場合の審議への影響を懸念する声も根強く、無投票再選を後押しした。
首相は18日までに安保関連法案の成立をめざす考えだ。月末には国連総会に出席する予定。10月上旬にも、内閣改造と党役員人事に踏み切るとみられる。
一方、野田氏は8日朝、国会内で記者会見し、「力及ばず、総裁選への挑戦を断念した」と表明。推薦人が20人に届かなかったことを明らかにした。野田氏は議員を引退した古賀誠元幹事長らの支援を受け、「無投票阻止」を旗印に無派閥議員らに働きかけを続けてきたが、首相陣営や各派の引き締めもあり、支持を広げられなかった。
行政・政治 2015年9月8日(火)配信朝日新聞
任期満了に伴う自民党総裁選は8日告示され、安倍晋三首相以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。立候補を模索した野田聖子前総務会長は、立候補に必要な推薦人20人を確保できず、断念した。党は近く両院議員総会を開き、安倍首相の再選を正式に決める。
首相の新たな総裁任期は2018年9月末までの3年間。現職総裁の無投票再選は、01年の小泉純一郎氏以来となる。
安倍首相は8日午前、無投票再選について「9カ月前の総選挙の公約を進めているさなか。一致結束していこうという多くの議員の考え方のなかでの結果ではないか」と首相官邸で記者団に語った。告示直前に東京都内のホテルで開いた出陣式では、「まだ道半ば。継続は力。結果を出していくことによって、責任を果たしていきたい」とあいさつした。
総裁選選挙管理委員会に提出した公約ビラでは、「アベノミクス いよいよ『第2ステージ』へ」を掲げた。経済政策を前面に打ち出し、雇用増や賃上げなどの実績を強調。憲法改正については末尾に「時代が求める憲法へと改正を目指し、国民的な議論を深める」と触れた。
首相は党内全7派閥と谷垣、石破両グループから支持を取り付けた。最重要法案と位置づける安全保障関連法案の審議が大詰めで、対立候補が出て選挙戦になった場合の審議への影響を懸念する声も根強く、無投票再選を後押しした。
首相は18日までに安保関連法案の成立をめざす考えだ。月末には国連総会に出席する予定。10月上旬にも、内閣改造と党役員人事に踏み切るとみられる。
一方、野田氏は8日朝、国会内で記者会見し、「力及ばず、総裁選への挑戦を断念した」と表明。推薦人が20人に届かなかったことを明らかにした。野田氏は議員を引退した古賀誠元幹事長らの支援を受け、「無投票阻止」を旗印に無派閥議員らに働きかけを続けてきたが、首相陣営や各派の引き締めもあり、支持を広げられなかった。