職員、相次ぐ不祥事 川崎の老人施設転落死
その他 2015年9月11日 (金)配信朝日新聞
昨年11~12月に男女3人が転落死した川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、相次いで他の問題が明らかになっている。10日に横浜地裁川崎支部であった公判で、元職員の男が入所者19人に窃盗を繰り返していたことを検察側が主張。入所者に対する暴行や暴言も明らかになり、運営会社は職員4人を自宅謹慎処分にした。
元職員の男(23)は1月に70代の女性の居室から2万5千円を盗んだ疑いで5月に神奈川県警に逮捕され直後に懲戒解雇された。この日の公判で検察側は、男が昨年9月ごろから入所者の個室に入って19人の現金や貴金属類を盗み、被害総額は約200万円にのぼると主張。検察側は「老人の介護を任されている立場を悪用した犯行」と指摘し、懲役3年を求刑。弁護側はほとんどの被害者とは示談が成立しているとして、情状酌量を求めて結審した。
■「Sアミーユ川崎幸町」をめぐる経緯
<2011年秋> 老人ホームとしてオープン
<14年11月4日> 男性(87)が4階から転落し、死亡
<12月9日> 女性(86)が4階から転落し、死亡
<12月31日> 女性(96)が6階から転落し、死亡
<15年3月7日> 入浴していた男性(83)が死亡
<5月7日> 入所女性の家族が「虐待を受けた」と訴え、その後、居室の様子を動画で撮影。川崎市が6~7月に監査し、男性職員4人による暴行・暴言などが発覚
<5月21日> 入所者の現金を盗んだ疑いで別の職員の男が逮捕される
その他 2015年9月11日 (金)配信朝日新聞
昨年11~12月に男女3人が転落死した川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、相次いで他の問題が明らかになっている。10日に横浜地裁川崎支部であった公判で、元職員の男が入所者19人に窃盗を繰り返していたことを検察側が主張。入所者に対する暴行や暴言も明らかになり、運営会社は職員4人を自宅謹慎処分にした。
元職員の男(23)は1月に70代の女性の居室から2万5千円を盗んだ疑いで5月に神奈川県警に逮捕され直後に懲戒解雇された。この日の公判で検察側は、男が昨年9月ごろから入所者の個室に入って19人の現金や貴金属類を盗み、被害総額は約200万円にのぼると主張。検察側は「老人の介護を任されている立場を悪用した犯行」と指摘し、懲役3年を求刑。弁護側はほとんどの被害者とは示談が成立しているとして、情状酌量を求めて結審した。
■「Sアミーユ川崎幸町」をめぐる経緯
<2011年秋> 老人ホームとしてオープン
<14年11月4日> 男性(87)が4階から転落し、死亡
<12月9日> 女性(86)が4階から転落し、死亡
<12月31日> 女性(96)が6階から転落し、死亡
<15年3月7日> 入浴していた男性(83)が死亡
<5月7日> 入所女性の家族が「虐待を受けた」と訴え、その後、居室の様子を動画で撮影。川崎市が6~7月に監査し、男性職員4人による暴行・暴言などが発覚
<5月21日> 入所者の現金を盗んだ疑いで別の職員の男が逮捕される