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心発作後の1年以内の禁煙でも胸痛減【米国心臓協会】

2015年09月13日 23時18分59秒 | 医療情報
心発作後の1年以内の禁煙でも胸痛減【米国心臓協会】

発作後の喫煙継続が胸痛や精神状態に悪影響

米国学会短信2015年9月10日 (木)配信 一般内科疾患循環器疾患救急

 米国心臓協会(AHA)は8月25日、心発作後の禁煙が胸痛を軽減し、QOL改善に役立つことを示した研究を紹介した。Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes誌に掲載。

 この研究は、米国の多施設心発作患者レジストリ2件に登録した成人4003人を対象に、入院時および心発作後1、6、12カ月での喫煙、胸痛、健康関連QOL評価項目(身体的、精神的要素を含む)について検討したもの。入院時の喫煙状況は、非喫煙者が29%、元喫煙者で心発作前に禁煙した患者34%、喫煙者37%で、喫煙者のうち46%は心発作後1年以内に禁煙していた。

 解析の結果、最も健康状態が良かったのは喫煙の経験のない心発作患者で、心発作前に禁煙した患者の健康状態も、非喫煙者と同程度だった。一方、心発作後1年以内に禁煙した患者では、胸痛の程度は中等度を報告していたが、メンタルヘルス面では非喫煙者と同等だった。最も健康状態が悪かったのは、心発作後も喫煙を続けた患者群で、追跡1年の時点で非喫煙者に比べて胸痛を訴える確率は1.5倍高かった。また、胸痛に関連するQOLスコアは3.5ポイント低く、さらに一般的身体機能についても1.6ポイント、メンタルヘルススコアも2.3ポイント低かった。

 研究者は、「この情報は喫煙者の禁煙に対するモチベーションを高める」と述べるとともに、「現在の禁煙教育は、喫煙が心発作再発や死亡のリスクを上昇させることに注目する傾向があるが、健康関連QOLも、長生きと同等かそれ以上に患者にとっては重要だ」と指摘している
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診療所減が人口流出に拍車 被災地、負の連鎖

2015年09月13日 22時27分32秒 | 医療情報
診療所減が人口流出に拍車 被災地、負の連鎖

その他 2015年9月10日 (木)配信共同通信社

 多くの診療所が失われた東日本大震災の被災地。患者が減った影響で元いた場所での再建は難しく、診療所の休廃業が続く。その結果、地域の生活基盤となる医療インフラは損なわれ、さらなる人口流出に拍車をかける。被災地は医療をめぐる負の連鎖に陥っている。

 「顔なじみの患者さんのためにも、何とか再建したかったが、どうにもならなかった」。宮城県南三陸町で約30年間、診療所を営んでいた本田剛彦(ほんだ・たけひこ)さん(73)は肩を落とす。津波で診療所は全壊し、町の人口も1割以上減少。採算などを考えて現地再建を断念し、長男英彦(ひでひこ)さん(45)とともに2012年5月、仙台市内に診療所を移転した。

 震災前、南三陸町の医科診療所は6施設あったが、ことし8月末時点では半分の3施設しか存続しておらず、地域医療は危機的状況だ。

 本田さんに心臓病の薬を処方してもらっていた無職阿部清敬(あべ・せいけい)さん(92)は「移転後は車で1時間かけて、別の病院に通っていた」と話す。悩んだ揚げ句に医療体制が充実した仙台市の長男宅に身を寄せることを決めた。

 被災地に戻った診療所にも苦難が待ち受ける。東京電力福島第1原発事故の避難指示区域の指定が9月5日に解除された福島県楢葉町。震災後から休業していた「ときクリニック」では、10月1日の再開に向けた準備が進む。

 だが帰還する住民は震災前の1割程度で、町にあった薬局3軒は全て休業中のため、約5キロ離れた隣町の薬局までの送迎バスも必要となった。院長の土岐高久(とき・たかひさ)さん(62)は「診療収入だけではやっていけない。当面、除染作業員の健康診断などでしのぐしかない」と胸の内を明かした。
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線維筋痛症患者調査 6割以上が「生活に支障」

2015年09月13日 22時18分00秒 | 
線維筋痛症患者調査 6割以上が「生活に支障」

その他 2015年9月10日 (木)配信毎日新聞社

 塩野義製薬と日本イーライリリーは、原因不明の全身の痛みに悩まされる「線維筋痛症」と診断された患者にアンケートを実施し、痛みで日常生活に支障があるという人が6割を超えたとの結果を公表した。7割が周囲から怠けていると誤解されたとし、社会の理解不足も明らかになった。

 調査は、今年5月にインターネットで実施し、治療中または治療をしていた20歳以上の男女309人が回答した。

 71.5%が「痛みが仕事、勉強、家事に影響している」と回答。痛みが起床や就寝に影響している人が多く、「通勤や通学ができないことがある」という人が63.1%、「家事ができない」という人が74.8%いた。

 しかし、周囲の理解について尋ねると、患者の68.6%が家族や職場などの人から「怠けている」と言われたことがあり、80.5%が「痛みで家族や職場などに迷惑をかけていると思う」、80.3%が「周囲に理解されなくてつらい」と答えた
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松本俊彦のこころと向き合う 「死にたい」と言える社会

2015年09月13日 22時12分09秒 | 医療情報
松本俊彦のこころと向き合う 「死にたい」と言える社会

その他 2015年9月10日 (木)配信毎日新聞社

 もう10年以上前の話だ。

 診察室で私は、長く診てきた男性患者に違和感を覚えた。この数年、渋面しか見せなかった彼が、珍しく明るい顔をしていたからだ。問題は何も解決しておらず状況は少しも好転していない。それにもかかわらず、なぜか晴れ晴れとした表情だった。

 突然の変化に私は胸騒ぎを覚えた。瞬間、「自殺?」という考えが脳裏をよぎったが、「まさか」とすぐに打ち消した。「次も気になったら質問しよう」と自らに言い聞かせ、胸騒ぎの理由を確かめずに診察を終えた。なにしろ唐突な気がしたし、彼を笑顔のまま帰したかった。いや、違う。たぶん私は、できれば重苦しい話を避けたいと思ったのだ。

 2日後、彼は自ら命を絶った。今でも私は、「もしもあのとき質問していれば……」という後悔の念にさいなまれることがある。

 思うに、自殺の多くは、その人の「死にたい気持ち」に気付かなかったことによって生じている。例えば精神科臨床では「死にたい」と訴え続けながら何年も生き延びている患者は珍しくないが、それは決して「『死ぬ』と言うやつに限って死なない」からではない。「死にたい」と訴えて主治医の注意を喚起することで「首の皮一枚」でかろうじてこの世に踏みとどまっているのだ。

 あの患者の死から学んだことがある。悩める人から「死にたい」と言われたら、感謝すべきなのだ。人は追い詰められるほど「死にたい」と言いづらくなる。そのような状況に追い詰められた自分を恥じているし、告白を軽く受け流される不安におびえ、安易な励ましや説教を恐れている。意外に思うかもしれないが、告白が場の空気を白けさせ、相手を悩ませることへの気遣いもある。

 だが、何も言わずに逝かれるよりは、チャンスを与えてほしい――。たとえチャンスを生かせなくとも。

 9月10日は世界自殺予防デーだ。だから、この機会に確認しておこう。「死にたい」という言葉には「死にたいくらいつらいが、このつらさが少しでも和らぐのであれば、本当は生きたい」という意味がある。

 求められるのは、安心して「死にたい」と言える社会だ。(まつもと・としひこ=国立精神・神経医療研究センター部長)
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卵巣がん新薬で免疫活性化、患者1割の腫瘍消失

2015年09月13日 16時00分50秒 | 医療情報
卵巣がん新薬で免疫活性化、患者1割の腫瘍消失

臨床 2015年9月10日 (木)配信読売新聞

 免疫を再活性化するタイプの新しいがん治療薬の投与により、卵巣がん患者の一部で腫瘍を消失させる効果を臨床試験(治験)で確認したと、京都大の浜西潤三助教(婦人科腫瘍学)らのグループが発表した。

 この治療薬は小野薬品工業が昨年9月に発売したニボルマブ(商品名オプジーボ)。免疫反応のブレーキを解除してがん細胞を攻撃するよう体内で働き、腫瘍を縮小させる。皮膚がんの一種である悪性黒色腫の治療薬として承認された。現在、肺がんで適応拡大の承認申請がされている。

 グループは、卵巣がんの手術後にがんが再発し、抗がん剤も効きにくくなった患者20人に対する治験で、この薬を2週間ごとに計4回投与。2人は腫瘍が完全に、1人は部分的に消えた。6人に腫瘍が大きくならないという抑制効果があった。一方、10人は効果が全く見られず、残りの1人は評価ができなかった。

 論文は9日、米医学誌電子版に掲載された。

 杉山治夫・大阪大特任教授(腫瘍免疫学)の話「一部とは言え、抗がん剤治療が期待できない患者に効果があったのは大きな成果。免疫の強さには個人差があり、実用化するには薬が効きやすい人を絞り込む研究も必要だ」
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クリップ使い心臓病治療 循環器病センター、国内初

2015年09月13日 15時58分46秒 | 医療情報
クリップ使い心臓病治療 循環器病センター、国内初

臨床 2015年9月10日 (木)配信共同通信社

 心臓弁が正常に閉じず、血液が逆流して心不全などを起こす「僧帽弁閉鎖不全症」の重症患者に、特殊なクリップ状の器具を使って弁をつなぎ合わせる治療を実施し、国内で初めて成功したと国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)のチームが9日発表した。

 クリップの薬事承認を得るための治験の一環で、7日に関西地方の80代の男性に実施した。

 チームの安田聡(やすだ・さとし)・心臓血管内科部門長は「既存の手術に比べ、患者の体への負担が少ない。治療の新たな選択肢となる可能性がある」と話した。

 僧帽弁閉鎖不全症は、心臓弁の一種「僧帽弁」の閉鎖機能が悪くなり、血液が本来の流れとは逆になるため、心臓の負担が大きくなり、心不全などにつながる。心臓を切開し、弁を修復する手術で改善するが、年齢や状態によっては難しい。

 クリップ(長さ約1・5センチ)はカテーテル(細い管)の先端部に折り畳まれてついており、太ももの付け根から挿入し、静脈を通じて心臓内に到達させ、広げる仕組み。

 男性は既存の手術が難しく、今回の治療を適用。クリップを二つ使って弁をつなぎ合わせ、逆流をほぼ抑えられた。経過は良好という。

 治験は今後、他の施設も含め、計約30人の患者を対象に実施する予定
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健康づくりの先進事例拡大 社会保障費抑制へ初会合

2015年09月13日 15時56分04秒 | 医療情報
健康づくりの先進事例拡大 社会保障費抑制へ初会合

行政・政治 2015年9月10日 (木)配信共同通信社

 政府は9日、住民の健康づくりや生活習慣病予防などの公共サービスの効率化や拡充、民間参入を進めるため、甘利明経済再生担当相らをメンバーとする検討会の初会合を開催した。自治体や企業の先進事例を財政面などで後押しすることで、全国に拡大し、社会保障費の抑制を目指す。

 検討会は、6月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太方針」を受けて設置した。甘利氏は会合で「経済再生と財政再建を両立する鍵は、骨太方針に盛り込まれた歳出改革の実行にある」と強調した。

 この日は、経済界や医師会らでつくる日本健康会議などが、医療・介護分野でのIT活用や、医療と運動・食事サービスを連携させた重症化予防に向けた取り組みを説明。年内に中間報告をまとめ経済財政諮問会議に提出することを決めた
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酒・たばこ18歳解禁提言は撤回 自民チーム  

2015年09月13日 15時47分10秒 | 行政
酒・たばこ18歳解禁提言は撤回 自民チーム

行政・政治 2015年9月10日 (木)配信朝日新聞

 飲酒や喫煙を18歳から認めることを検討していた自民党「成年年齢に関する特命委員会」(委員長=今津寛衆院議員)は10日、解禁を容認する当初案を撤回し、両論併記にとどめる提言案をまとめた。党内外から猛反発を受け、公営ギャンブルができる年齢の引き下げも見送った。月内に政府へ提出する。

 提言案は、飲酒や喫煙を18歳から認めるかどうかについて委員から出た賛否両論を併記。「引き続き社会的なコンセンサスが得られるよう、国民にも広く意見を聞きつつ、医学的見地や社会的影響について慎重な検討を加える」とした。

 当初案では、民法改正で18歳が大人になった場合、「飲酒・喫煙を制限されることは社会的に保護が必要だと示しているともいえ、適当ではない」とし、飲酒・喫煙年齢を引き下げることを「妥当」としていた。

 競馬や競艇などの公営ギャンブルについても、18歳からできることを「妥当」としていたが、これも撤回。酒・たばこと同様に、引き続き検討を続けることになった。

 ただ、少年法については、保護処分に相当する現行制度の維持を検討するよう求めることを前提に、当初案通り「満18歳未満に引き下げるのが適当」とした。

 これに対し日本弁護士連合会は10日、反対する会長声明を発表。「年齢引き下げで成人とされた18歳、19歳の若年者が立ち直りに向けた十分な処遇を受けられないまま放置されることとなる」と指摘した。(相原亮)
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「原発は環境汚染産業」 小泉元首相、再稼働を批判

2015年09月13日 15時29分27秒 | 行政
「原発は環境汚染産業」 小泉元首相、再稼働を批判

関根慎一、冨名腰隆

2015年9月12日22時00分

 小泉純一郎元首相(73)が朝日新聞の単独インタビューに応じ、川内原発1号機が営業運転を再開するなど原発再稼働の動きが進んでいることについて、「間違っている。日本は直ちに原発ゼロでやっていける」と語った。政府や電力会社が説明する原発の安全性や発電コストの安さに関して「全部うそ。福島の状況を見ても明らか。原発は環境汚染産業だ」と痛烈に批判した。

「原発推進、責任感じる」 小泉元首相「即ゼロ」に思い

 小泉氏は首相在任中は原発を推進してきたが、東京電力福島第一原発の事故後、原発の危険性を訴え講演活動を続けている。小泉氏が報道機関のインタビューに応じるのは、2006年9月の首相退任以来初めて。インタビューは原発問題をテーマに9日、東京都内で行った。

 小泉氏は、07年の新潟県中越沖地震や11年の東日本大震災など、近年、日本で大きな地震が頻発していることから「原発は安全ではなく、対策を講じようとすればさらに莫大(ばくだい)な金がかかる」と主張。原発が温暖化対策になるという政府の説明についても、「(火力発電で発生する)CO2(二酸化炭素)より危険な『核のゴミ』(高レベル放射性廃棄物)を生み出しているのは明らかで、全然クリーンじゃない」と語った。
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